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雪月花・しみかん十二月往来

雪月花・しみかん十二月往来
五月の演目「頼政(よりまさ)」「鵺(ぬえ)」

雪月花の會

舞・謡 清水寛ニ
策士 飯名尚人

季節、場所に合わせた演目で、毎月どこかで能役者 清水寛ニが、ひとりで能を謡います。能の様式を削るだけ削って、それでもこれは能である、というものを見つける実験です。︎謡(うたい)の中にある戯曲性に着目し、能の物語を音楽として聴いてみてください。どうぞお気軽にご来場ください。

「頼政」 作・世阿弥
源氏の名門に生れながら、平家の政権に永く留まり、ついに反旗を翻し、宇治川の合戦に敗れ自害して果てた。宇治の閑雅な風景に現れた頼政の霊は自害に至るまでの宇治の合戦の様子を語る。

「鵺」 作・世阿弥
御所の帝を狙い、頼政に射落とされた怪物・鵺は、頭は猿、手足は虎、尾は蛇、鳴く声が鵺に似るという奇怪なもので、空舟に封じ込められ淀川に流された。その鵺の霊が現れ、自ら退治される様を語る。

https://dance-media.com/sgk/


2024年5月26日(日)

時間
 開場5:00pm 開演5:30pm
料金 3000円(1ドリンク別)
場所 ムリウイ

予約 https://forms.gle/ARXoBz4CJ4vGrHLz7

謡・舞
清水寛二
能役者。早稲田大学在学中に山本順之の指導を受け、銕仙会(てっせんかい)に入門。故観世寿夫、故八世観世銕之丞、九世観世銕之丞に師事。銕仙会や西村高夫と共宰の「響の会」などで古典能の上演を続ける一方、新作能 『沖縄残月記』『長崎の聖母』『望恨歌』『ヤコブの井戸』などの演出、シテをつとめる。佐藤信演出『霊戯』、田中泯演出『カラダハコレカラダ』、小池博史演出『風の又三郎』など現代劇や琉球の組踊、韓国の農楽などの伝統芸能との共同舞台にも取り組んでいる。2018年よりピアノの高橋アキらと青山実験工房を催している。東京藝術大学非常勤講師。座・高円寺劇場創造アカデミー講師。

策士
飯名尚人
映像作家・演出家。2002年Dance and Media Japanを設立し、国内外のアーティストとの共同制作やワークショップを実施。ビデオダンス専門の映画祭「国際ダンス映画祭」を主宰。監督作品のダンス映画『三』は、Jumping Frames (香港・2022)にてアジア賞受賞。大野慶人のドキュメンタリー『愛の夢』は、国際ポートレートフェスティバル(ブルガリア・2022)にて優秀作品に選ばれた。舞踏家今貂子との共同演出「おんなのぼくしさん」等、実験性の高い創作を続けている。東京造形大学教授。座・高円寺劇場創造アカデミー講師。

all photo by naoto iina