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生ハムWSありがとうございました

「ああ、なんかやばい。もう愛おしくなってきた」
12kgもある生肉の塊をペタペタと両手でやさしく撫でながら一人の女性がつぶやきました。
ああ本当にやってよかった。今年もそう思いました。

前日まで出ていた雪マークにぼくと秋田の静香さんはびくびく怯えていました。だって雪なんか降ったらテラスで作業できないでしょ。15本の原木(豚の後ろ脚)の周りに30名が集って作業する訳です。それが午前と午後の2回。店内はランチをするのでどう考えてもそんなスペースはない。ところが1月13日当日はあっけなく快晴となって生ハムワークショップの参加者たちをお迎えすることが出来ました。

今回で4回目、4年目となる「手作り生ハムワークショップ」が無事に終了しました。参加して下さったみなさまありがとうございました。雪も深い秋田から長時間のドライブで来てくださった「山の学校北の風」さん。そのご家族お友達でスタッフをして下さった皆さん。本当にありがとうございました。

これは祭りです。

参加者がたった1時間のワークショップで出来ることは正直いってさほど多くないです。運ばれてきた原木から内部に残っている血液をごしごしと絞り出す作業。そして大量の塩をその周りに塗りたくって肉を塩漬けにする作業。基本その二つです。しかし子供も大人も、男性も女性も、お互い顔も知らぬ者たちが集い、1年も待たないと食べれない生ハムに思いをはせて、丁寧にお肉をペタペタする行為はなんでしょう。こればかりはやった者にしか分からないのですが「儀式」なんですよね。祭りにいくとなんか分からんけどわくわくぞくぞくするじゃないですか。自分たちとその周りにいる人達が無条件に今やろうとしている「無意味」なことに没頭して全てを許しあう。愛を感じちゃうんですよ。

ああ本当にやってよかった。また来年もやろうと思います。

この写真は参加者の一人heliさんのツイートからお借りしました。
https://twitter.com/helibossa/status/1084434738385842177