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わたしの生理

こんにちは。murmo/マーモの高島です。
日頃からいろんな人に生理の話を聞く機会があり、個人差が大きいことを感じています。人の生理の話を聞くことで自分の生理のことをふりかえるきっかけにもなると思うので、今日はわたし自身の生理のことを書きます。



2〜3ヶ月おきにしか来ないことをラッキーだと思っていた学生時代

私の初潮は、中学1年生のときだったので、平均よりも遅かった。
以降も2〜3ヶ月に一度しか来ず、「若いうちは安定しなくても問題ない」と聞いていたので(誰に聞いたかは忘れた)、こんなわずらわしいものが2〜3ヶ月に一度で済むなら本当にありがたい、滅多にこない身体でよかった!と心底思っていた。

一方、滅多に生理がこないからか、たまに訪れる生理は量が多いし生理痛が激しくて拷問のような生理期間だった。


就寝中の生理の攻防戦

特に1、2日目の夜寝ているときは、どうかシーツに経血がつかないように願って眠った。
当時、オムツタイプのナプキンはなかったので、夜用のナプキンを縦に2枚ひいて腰までナプキンがくるように配置。さらにお尻エリアのパンツとパジャマのズボンのお尻の間に畳んだタオルをひき、その上でバスタオルをベッドシーツの上にひく厳重装備。
それでもナプキンを越えて漏れてしまったり、寝相が悪くひいたタオルたちでカバーできずにベッドシーツが汚れることもしばしば。今日はどうだったかとベッドシーツをみる緊張の瞬間から始まる朝。

汚してしまったときは、生理の話を母親とはできなかったので(恥ずかしいことだと思っていた)、家族にバレない時間帯にこっそり洗面所で洗って、洗濯待ちの洗濯機内にある洗濯物の山の間にそれらを紛れ込ませて、どうか母に気づかれずに洗濯されますように!と願っていた。(たぶんバレていただろう)


生理の苦痛トップ2

当時の私にとって生理の苦痛トップ2は、かゆみとかぶれと生理痛だった。
学生時代の部活は運動部に入っていたので汗をかくことが多く、かゆみとかぶれとの戦いだった。特に夏場はかきむしりたくなるくらい、とにかくかゆかった。
生理痛は、子宮が雑巾搾りされているようなギューッとした痛みや、長時間立っていると恥骨や腰が痛くなったりと散々だった。ひどい時は市販の鎮痛薬を飲んでいたが、それ以外は今だけの辛抱だと耐えしのいだ。


合同合宿の闇風呂システム

旅行にまつわる生理のことで記憶に残っているのは、高校時代の部活の合同合宿のこと。当時、生理の生徒たちは、通称「闇風呂」と呼ばれる少し照明を落とした生理以外の人とは異なる小さめの浴場に入ることになっていた。個別の入浴場がない、大人数の合同合宿における他の人に経血が見られないための配慮だと理解していても、薄暗いエリアに隔離されることに恐ろしさを感じていた記憶がある。(こういった個室シャワーブースや部屋風呂がない合同旅行の生理の入浴ってみんなどうしているんだろうか)


大人になっても生理不順継続

社会人になってからも、生理不順は継続で、仕事は楽しかったものの不規則で過酷な労働環境だったため、3ヶ月以上生理が来ないことがざらだった。
さすがにこのままいくとまずいと思い、婦人科に通って低容量ピルを飲んで整えることもしたが、今みたいにオンラインピルもない時代、仕事を抜けて婦人科に通うことのストレスや、毎日忘れず飲むことを苦痛に感じ、やめて、また再開してを度々繰り返していた。


生理不順が治ったきっかけは猫?

そんな私の生理不順が治ったのは、30代になってから子猫を保護したことによるものだと思う。2ヶ月来ていなかった生理が、猫を保護した日の夜に突如訪れたのだ。私の女性ホルモンがドバッと出たのだろうか。
保護した日から数年経ち、猫はすくすく育って、今も一緒に暮らしているが、今も少し長めだが35日周期での生理が数年続いている。

30半ばを過ぎてから、生理日数も7日だったのが5〜6日になり、経血量も少なくなって、生理痛は今もあるが、最初の2日間になって軽くなった。
信頼できる婦人科も見つかり、定期的にみてもらって、自分のホルモンバランスや卵巣・子宮の健康状態も診てもらって安心できるようになって、今に至る。


ふりかえり

改めて自分の生理を振り返って、20年以上よく耐えてきたと思う。そして我慢が少なくなった今、かなり生きやすくなってきたと思う。
この仕事をするようになって、いろんな人の生理の話を聞いていると、自分の比じゃないくらい、辛い状況の人がいることに驚く。生理痛がひどくて気絶したことのある人、オムツタイプを二枚重ねにしても漏れる量の人、生理が来ないことで悩んでいる人など…人によって悩みはそれぞれだ。

でも、なかなか人と生理の話をする機会がなく、他の人がどんな生理なのか、通常の生理がどんな状態なのかを知らない人も多いのではないかと思う。「私よりひどい人もいるはず」「そうはいってもみんなそこまできっちり来てないよね?」「辛いけど、こんなものだよね」など、不要な我慢をしたり、不調に隠れたサインを見逃したりしているかもしれない。
どうかみんな我慢せずに、まず婦人科を受診してみてほしいと切に願う。