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私はやっぱり福岡が大好きだ

「本当に魅力があるものって、中々気づけなくて。巡り巡ってから、やっと気づけるんだろうな」

と、最近になって思う。

そう感じたのは、塩谷舞さんのこんなツイートがキッカケだった。

幼い頃はピンクやオレンジややユニコーンやスパンコールやキラキラしたシールやラメのペンが大好きで、茶色や灰色や深緑色ばかり好む大人たちの好みを地味で退屈でつまらないと思っていた

その地味で退屈でつまらない中に、実は大人にしか見えない鮮やかさがあるってことは聞いてなかったな

福岡。
私が生まれ育った場所だ。

大学時代は、そのほとんどを天神や博多で過ごした。授業が終われば、地下街やパルコで買い物をしたり、大名や今泉のお洒落なカフェに行ったり、そんな毎日を過ごしていた。

当時私にとって、福岡は「少し退屈な場所」だった。見慣れた景色、見慣れた街並みにいると、同じ毎日を過ごしているようで、つまらなくなっていた。

「福岡は食べ物が美味しくてアクセスが良くて、本当に良いとこだよね〜」

県外の人からは、度々そんな言葉を掛けられるけれど、その魅力がよく分からなかった。

私からすれば、たまに訪れる東京や大阪の方がよっぽと眩しくてキラキラ輝いてみえていた。
見慣れない景色、見慣れない街並みが私をワクワクさせてくれたからだ。

「楽しい」ではなくて、「楽しくする」

以前よりも、福岡の中でも行ったことのないお店や訪れたことのない場所にいくようになってから、やっと福岡の魅力に気づき始めた。

福岡が退屈な場所だなんて、自分の勝手な思い込みだったのだ。

福岡には、私が知らない魅力がまだまだたくさんある。

きつと前までの私は、"受け身の楽しさ"ばかり求めていたんだと思う。
楽しいことはどこかに落ちていて、待っていればいつか私の元にやってくると思っていた。

"受け身の楽しさ"っていうのは多分、お酒とかスナック菓子のようなものだ。
努力しなくてもすぐに手に入って、しかも簡単に楽しさを届けてくれる。

でも、その楽しさで本当に幸せを感じられるかというと、また別の話で。

"楽しい"でなくて、"楽しくする"こと。

本当の楽しさというのは、受け身ではなくて、自ら見つけ出した時にはじめて、得られるものなのかもしれないなぁと思う。

#エッセイ #コラム #日記

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