見出し画像

【全文無料】グッズロックで相手を封殺〜エレキガノン徹底解説〜

0.自己紹介&前置き


みなさんはじめまして。ムロりんといいます。
関西でポケモンカードをしています。
この度非公認大会ではありますが、ブリCH杯というボックス争奪戦(参加者57人)において、【レジエレキクワガノン(以下エレキガノン)】を使用し運良く勝つことができました。そこで、デッキを構築する上での思考を言語化し、整理することを目的として、記事に残したいと思います。



新弾パラダイムトリガーが発売され環境ががらっと変わりました。今回私が使用した【エレキガノン】も、新弾の影響を強く受けたデッキとなっております。
シティリーグも始まり、大会などで当たる機会もあるかも知れません。どんなデッキなのか気になる人や、使ってみたいと考えている人の参考になれば幸いです。

なお、私は競技的にポケモンカードを始めて1年ほどの初心者です。大きな大会で結果を残したこともありませんので、上級者からすると間違った考えをしている場合もあります。この記事全てを鵜呑みにせず、あくまで参考程度にとどめていただければと思います。
また、初心者の方にも読みやすいように丁寧に書いたつもりですが、逆にまどろっこしい記事になっているかもしれませんので予めご了承ください。
今回はデッキの構築だけでなく、私が大会に臨むにあたり考えていることなどもまとめてみました。デッキの内容についてのみ知りたいという方はデッキ解説まで飛ばしてください。

保険をかけたせいで前置きが長くなりました。それでは早速本文に移ります。

1.大会に臨むまで

○デッキ選択について

まずは、なぜ【エレキガノン】というデッキを選択したのかという理由です。
シティリーグや大きな大会で勝ちたいと思うときは、必ず自分の中でTier表を整理し、上位のデッキに対して大きく不利を取らないデッキ選択をします。ここでのTierとは、デッキとしての強さのみでなく、全体分布の多さや入賞数などを鑑みて決めます。ポケモンカードは週ごとに環境に細かな変化が見られますので、しっかりとメタゲームを考え、デッキを構築しなければ勝つことは難しいです。
Twitter等を使って自分だけで調べるのはとても大変ですので、シティリーグやジムバトルの結果を細かくブログにまとめられている方や、有名なポケカYoutuberの方の動画などを参考にしています。下記にTwitterアカウントへのリンクを貼っておきますので、よければみなさんも参考にしてみてください。

《ポケカ飯さん》

《ポケカブックさん》


《おすぎさん》

《しらいしさん》

《サイトウコウセイさん》

《サーニーゴさん》

《シャロンさん》

《だんのうらさん》

ポケカYouTuberではないのですが、競技的にカードゲームを行うならぜひ参考にしてほしい方ですのでこちらの方もオススメさせていただきます。

《つばいらんすさん》


他にもたくさんいらっしゃいますが、全てあげるとキリがないので今回は一旦ここまでとしていただきます。

大会前日のシティリーグの結果をうけて私が考えたTier表は以下の通りです。

Tier1    ルギア、ミュウ
Tier2    ロストギラティナ、ロストバレット、キュレム、アルセウス系統
Tier3    パルキア、ジュラルドン、レジギカズなど


他にも有力なデッキはたくさんありますが、あまりあげすぎてもきりがないのである程度数は絞っています。全てのデッキに対応しようとすると、構築に歪みが生じ、うまくデッキが回らず、デッキ本来の強みが活かせなかったり、事故率が高くなることがあります。このデッキに当たったら負けるなと思っても、分布が少なければ割り切るのも大切です。

【ルギア】と【ミュウ】がかなりの数結果を残しており、環境の速度は速くなっていると感じました。先攻2ターン目、後攻1または2ターン目からしっかりと相手のポケモンVを倒し、サイドレースを進められるデッキが強いといった印象です。

パラダイムトリガーが発売されるまで私が使用していた【ロストギラティナ】は、サイドを取るスピードがTier1の2デッキに比べるとそこまで速いわけではないので、環境的に少し向かい風かと感じました。デッキとしての強さに変わりはないので、使用デッキの候補としては残しました。
何かいいデッキはないかと考えていたところ、【ルギア】には弱点をつけ、【ミュウ】にはグッズロックと『ドラピオンV』でなんとかなりそうな【エレキガノン】を使用したいと思いました。【エレキガノン】は他のtier上位のデッキと違い、メタゲームの対象にもなっていないことから、さまざまなデッキに不意打ちできるとも考えました。

しかしながら、【エレキガノン】を組んだのは大会前日の夜で、一度も対人戦をしておらず、しっかりと回せるか不安が残ったので、会場には2デッキとも持って行き、直前までどちらを使用するか悩みました。
今思えば使用デッキを決める上での思考については、もう少し深く考えるべきだったなと反省しています。(デッキについての詳細は後述します。)


○余談

ここで話は逸れますが、以前友人が海外の大会で結果を残していた【エレキガノン】の前身でもある【クワガノン】を使用していたので、何度か対戦させてもらいました。
友人の【クワガノン】にはなかなか勝てず、当時は毎日『クワガノンV』に悩み、早くレギュ落ちすることを切望していました。


そんな私が【エレキガノン】を使用して結果を残せたのですから、人生何があるかわかりませんね。

親の仇のごとく嫌っていたクワガノンVのSRを揃えてウキウキでツイートするオタク

話を元に戻します。
ここからはデッキについて解説していきます。

2.デッキ解説

○デッキリストについて


まずはデッキリストです。



デッキコード: pyXXpy-eJNl75-MyMRyX

大会前日にあったシティリーグで結果を残した構築や、ポケカ四天王のイシヤマリョウタ選手の構築を参考にし、細かいところを自分なりに改良してみました。他の【エレキガノン】の構築と大きく変わっている点はなく、一般的なリストになっているかと思います。
ここからは基本的なデッキコンセプトや、デッキリスト1枚ずつの採用枚数、採用理由について解説していきたいと思います。

ポケカ四天王の新弾を使用したデッキレシピの記事

○デッキコンセプトについて


【エレキガノン】というデッキは基本的に『クワガノンV』をメインアタッカーとします。『クワガノンV』の技パラライズボルトは、相手にグッズを使用させないという非常に強力な効果を持ちますが、打点が50しかなく、ポケモンV等と殴り合いになった場合、相手にサイドレースを有利に進められます。
そこで、打点が低いという弱点を補うために、新弾で登場した特性トランジスタの『レジエレキVMAX』を複数枚採用しています。『レジエレキVMAX』1体につき、パラライズボルトの打点が30上昇しますので、3体並べると140のダメージを相手に与え、なおかつグッズを使用させないという状況を作ることができます。

Tier上位で活躍している『ギラティナVSTAR』等のHP280のポケモンを2回の攻撃で倒すことができますし、『ルギアVSTAR』や『パルキアVSTAR』には弱点をつき1回の攻撃で倒すことができます。『こだわりベルト』などをつければポケモンVMAXも2回の攻撃で倒すことができます。

しかしながら、『クワガノンV』自身がHP210しかなく、相手を倒すより先にこちらが倒されるのではないか?という不安があるかもしれません。こちらがパラライズボルトを使えている状況であれば、相手はグッズを使用せずに進化先のポケモンや攻撃に必要なエネルギーを用意する必要があります。相手に要求するハードルが意外と高く、なんとかなる場合が多々ありますので、心配しすぎる必要はないと考えることができます。もちろん相手に一方的に倒されたり、プレイでカバーされることはあります。

『レジエレキVMAX』の特性トランジスタは、雷タイプのたねポケモンであれば、どんなポケモンでも打点が上昇します。アタッカーを『クワガノンV』に絞らず、他の雷タイプのたねポケモンをアタッカーとして採用し、様々な状況に対応できる構築にすることもできます。グッズロックはできなくとも、『ライコウV』などでポケモンVMAXを1回の攻撃で倒し、サイドレースを有利に進めるといったゲームプランを取ることも可能です。

○先攻・後攻の選択について


以前までの【クワガノン】デッキであれば、後攻をとり、特性エレキシンボルの『サンダー』を並べて、後攻1ターン目からパラライズボルトで相手の『キュワワー』や『メッソン』などを倒して、サイドレースを進めながらグッズロックを決めるというコンセプトで戦っていました。


しかしなが、【エレキガノン】では選択権がある場合は基本的に先攻を取ります。先攻1ターン目は『レジエレキV』を2〜3体並べてターンを返します。この時、『かがやくゲッコウガ』や『ハイパーボール』、『クイックボール』なとで『基本水エネルギー』をトラッシュにおけると、次のターンに『メロン』でエネルギーをつけられるので理想的な動きとなります。
『クワガノンV』については、先攻1ターン目に無理に出す必要はないと考えています。理由は、出したターンに、『基本雷エネルギー』または『スピード雷エネルギー』を手張りし、『メロン』で『基本水エネルギー』をつければ、すぐにパラライズボルトを使用することができるからです。
【エレキガノン】では技の打点上昇を『レジエレキVMAX』の特性トランジスタに頼っています。特性エレキシンボルの『サンダー』と違い、進化させる必要がありますので、先攻を取り、優先して『レジエレキV』を出す必要があるというわけです。

後攻を取る場合は、全力で1ターン目から『クワガノンV』のパラライズボルトを使用することを狙います。パラライズボルトを使用するのが難しい場合は、『かがやくゲッコウガ』や『ライコウV』など、『レジエレキV』以外のポケモンをバトル場に置くようにします。
理由としては、先程も書きましたが、『レジエレキVMAX』以外のポケモンは、出したターンから役割を持つことができますが、『レジエレキVMAX』だけは進化する都合上、役割を持つまで2ターン必要となるからです。少しでも相手に『レジエレキV』を倒させない、または倒すための相手の要求値を上げる動きが必要になります。
相手は『クワガノンV』や『レジエレキV』が見えた段階で全力でグッズを使用し、手札を整えてきます。そこで『マリィ』などを使用すれば相手の動きが止まったり、鈍くなることがあるので、そういった動きを狙うのもプランの1つとして持っておくとよいと思います。

○デッキリストの解説

『クワガノンV』3枚

このデッキのメインアタッカーであり、先攻2ターン目または後攻1ターン目から場に出したいポケモンです。基本的にはパラライズボルトを使用して戦っていきますが、パラライズボルトでは打点が足りない時や終盤などではちょうでんじほうを使用することもあります。『クワガノンV』以外にもアタッカーは採用しているので、基本的には1試合で2体使用できればよいです。そのため3枚の採用に留めました。後攻1ターン目のパラライズボルトの確立をあげたいなら4枚目の採用を検討してもよいと思います。
『レジエレキV』、『レジエレキVMAX』各3枚

このデッキのキーカードであり、試合を進めるうえで欠かせない進化ラインです。最低でも場に2体は出しておきたいですが、4体出すことはベンチの数の都合上厳しいことや、序盤に『レジエレキVMAX』を引きすぎると手札事故につながりやすいことが懸念されますので、3枚ずつの採用としました。しかしながら、1ターン目に『レジエレキV』を2体以上は並べたいことや、サイド落ちのことを考えるとそれぞれ4枚目の採用を現在検討中です。
逃げるためのエネルギーが『レジエレキVMAX』は0ですが、『レジエレキV』は1必要なことと、スタジアム『頂きへの雪道』が貼ってある場合は、『レジエレキVMAX』の特性トランジスタによる打点上昇がなくなる点については要注意です。また、特性トランジスタはたねポケモンしか打点上昇できませんので『レジエレキVMAX』自身の打点は上昇しない点は忘れないようにしましょう。
『ネオラントV』1枚

バトル場に出すことでデッキから好きなサポートを持ってくることができます。序盤・中盤は『メロン』、終盤は『ボスの指令』や『キバナ』など、盤面に応じて必要なサポートを用意できる必須なカードの1枚です。このカードを採用しているかどうかで、後攻1ターン目にパラライズボルトを使用できるかどうかが大きく変わります。2枚採用している構築も見かけましたが、ベンチの数に限りがあることから、2枚目を使用する機会は少ないと考え、今回は1枚の採用となりました。実際に試合を進める中で、中盤に『メロン』が必要な場面があったことや、サイド落ちすることを考えると2枚目の採用を検討してもよいカードです。『レジエレキVMAX』同様、スタジアム『いただきへの雪道』が貼られている場合は特性が使えないので気をつけましょう。
『クロバットV』1枚

このデッキはドローソースをたくさん採用しているわけではありません。キーカードを探してデッキを掘り進めたいときなどに活躍する1枚です。大会中もエネルギーが必要な場面で、このカードを使用することで、無事エネルギーをひくことができました。毎試合必ず必要というわけではないですが、あるとのないのとでは大きくゲームプランに影響を与える1枚であると考えられます。このカードもベンチの数の都合上、2枚目を使用する機会はほとんどないと考え、1枚のみの採用となりました。上記2枚と同様に、スタジアム『いただきへの雪道』が貼ってある状態では特性が使用できませんので、気をつけましょう。
『ドラピオンV』1枚

【ミュウ】と対戦する上で超必須と言っても過言ではないカードです。特性ワイルドスタイルによって、エネルギーなしで、『ミュウVMAX』や『ゲノセクトV』を1回の攻撃で倒し、サイドレースを有利に進めることができます。アイアンテールを使用すると自分のポケモンにもダメカンを6こ乗せなければいけません。この時、どのポケモンに乗せるかはとても重要です。『ドラピオンV』で攻撃した返しのターンに、相手が『ドラピオンV』を倒す盤面が整っている場合はダメカンを『ドラピオンV』に乗せてもよいですが、相手が倒す盤面を準備できていなければダメカンを乗せるのは『かがやくゲッコウガ』にすることをおすすめします。【ミュウ】側からすると、HP210の『ドラピオンV』を倒すためには、『ダブルターボエネルギー』がついている場合だと、『パワータブレット』または『こだわりベルト』を使用しなければならないからです。また、『かがやくゲッコウガ』であれば、倒されたとしても取られるサイドは1枚ですみます。ほかのポケモンVやポケモンVMAXに乗せてしまうと、相手がそれらを倒すための要求値が下がり、サイドレースを有利に進められる可能性があります。また、どのタイミングで『ドラピオンV』を出すのかはとても重要ですので、ゲームプランをしっかりと組み立てながら進めていきましょう。気をつけたい点としては、『ドラピオンV』対策として【ミュウ】側も『いただきへの雪道』を採用している場合があるということです。その場合はわざを使用するエネルギーが必要になりますので十分に気をつけましょう。【ミュウ】以外では使用することはまずないので1枚のみの採用となります。
『ライコウV』1枚

このデッキにおける優秀なサブアタッカーです。『基本雷エネルギー』または『スピード雷エネルギー』1枚と『基本水エネルギー』1枚でわざを使用することができます。そのため、『クワガノンV』と同様に、場に出したターンから攻撃が可能となります。相手依存ではありますが、このデッキで一番高い打点を出すことができ、相手のポケモンVMAXを1回の攻撃で倒すことも可能となります。2エネで中打点を連続して出せる点も優秀ですね。バトル場にいる場合は特性しゅん
そくを使えますので忘れないようにしましょう。あくまでもサブアタッカーであり、攻撃するタイミングは1〜2回であることから、1枚の採用で十分であると考えられます。
『かがやくゲッコウガ』1枚

デッキの数少ないドローソースのうちの1枚です。『基本水エネルギー』をトラッシュに送りながら、デッキを圧縮し、キーカードを引き込む可能性を上げることができます。もちろん、トラッシュにとくるカードはエネルギーであれば何でもよいです。『基本水エネルギー』は『メロン』でトラッシュからポケモンVにつけることができますが、『基本雷エネルギー』は『キバナ』でしかトラッシュからつけることができず、『スピード雷エネルギー』についてはトラッシュからつけることができませんので、何をトラッシュに送るのかと、何回特性を使えるのかはしっかり考えておかなければ、ゲームプランに大きく影響しますので意識しておきましょう。かがやくポケモンのためルール上1枚しか入れられませんので1枚の採用となります。
『クイックボール』4枚

手札を1枚トラッシュにおくらなければいけないものの、『レジエレキVMAX』以外の全てのポケモンをデッキから持ってくることができます。序盤は『基本水エネルギー』をトラッシュに送れば、コストもあまり気になりません。初手に引いておきたいカードであり、中盤でも『クワガノンV』や『ライコウV』などを自由に持ってこれるため手札で腐りにくいカードです。そのため4枚の採用となります。
『ハイパーボール』3枚

『クイックボール』と違い、『レジエレキVMAX』をデッキから持っくることができるカードです。試合を進める上で2〜3枚の『レジエレキVMAX』を手札に持ってくる必要があります。先程も書きましたがそこまでドローソースをたくさん積んでいるわけではありませんので、試合中に『レジエレキVMAX』が欲しいのにひけないという場面がありました。『レジエレキVMAX』はこのデッキのコンセプトに関わり、ゲームプランを進める上で重要なカードになりますので、そこに触れるこのカードも同じく重要なカードとなります。今回は枠の都合で3枚の採用としましたが、現在は4枚目を採用したいと考えています。
『トレッキングシューズ』3枚

デッキ枚数を圧縮し、盤面に応じて必要なカードを引き込む可能性を上げることができるカードになります。序盤はこのカードを用いて『基本水エネルギー』をトラッシュに送ることができると理想的です。中盤以降も、状況に応じて必要なカードを探しにいくときにとても役に立ちます。いつ引いても腐りにくあカードですので4枚採用したかったのですが、枠の都合上こちらも3枚の採用となりました。
『あなぬけのひも』2枚

このカードは後述する『いれかえカート』と異なり、相手のバトル場のポケモンを『ボスの指令』等のサポートを使わずにベンチに下げさせることができます。主に相手のバトル場にこちらが不利となるポケモンがいる場合に使用することが多いです。もちろん純粋に自分のバトル場のポケモンをベンチに下げたい場合も使用します。サポート権はなるべく『メロン』や『キバナ』に使用したいという状況が多く、『ボスの指令』を使用する余裕がない時などに役に立つカードです。
また、バトル場にポケモンVMAXがいるが、残りサイドは2枚以下でベンチのポケモンを倒せばよいという状況であれば、このカードを使いベンチのポケモンを呼び出し倒すことができます。
自分のバトル場のポケモンは下げたくないが、相手のバトル場のポケモンだけ下げたいという場合も安心して使用してかまいません。『レジエレキVMAX』は逃げるためのエネルギーが必要ありませんので、こちらは『レジエレキVMAX』を出し、逃げる権利を使用して再びアタッカーをバトル場に出すことができます。
『あなぬけのひも』は相手のベンチにポケモンがいない場合でも使用することができますので、『クロバットV』、『ネオラントV』などでスタートした場合はこのカードを使用してベンチに下げることができるのは覚えておきたいです。
入れ替え札は3〜4枚は入れたいと考え、1枚は『いれかえカート』を採用したので2枚の採用となります。
『いれかえカート』1枚

自分のバトル場のポケモンのみを下げたい場合に使用したいカードになります。相手にベンチのポケモンを呼び出された場合や、スタートしたくないポケモンでスタートした場合等に使います。『ポケモン入れ替え』でもよいのですが、このデッキでは『レジエレキVMAX』以外はすべてたねポケモンとなっているため、少しでもHPを回復することのできるこちらを採用しました。『あなぬけのひも』と合わせて3〜4枚ほど採用したいので、今回は枠の都合で1枚のみの採用となります。2枚目を検討する価値はあります。
『エネルギー転送』2枚

『基本エネルギー』であれば何でも持ってくることができます。序盤は『基本水エネルギー』を持ってきて、トラッシュに送るこができ、1または2ターン目のパラライズボルトの成功率を上げることができます。中盤や終盤は『基本雷エネルギー』を持ってくることができます。『基本雷エネルギー』は『キバナ』でしかトラッシュからつけることができず、あまり使い回すことができません。
またスタジアム『シンオウ神殿』を相手に使用された場合は、『スピード雷エネルギー』が無色エネルギー扱いになり、技をうつことができなくなる場合があります。そんなときに『基本雷エネルギー』をもってくれば、スタジアムをはがせなくても盤面を解決することができます。
持ってこられるのは『基本エネルギー』のみであり、『スピード雷エネルギー』は持ってくることができませんので気をつけましょう。
『クラッシュハンマー』3枚

コインを投げて表を出す必要はありますが、相手のエネルギーを剥がすことができます。パラライズボルトが使用できている状況であれば、相手は全力でエネルギーをつけて『クワガノンV』を倒しにきます。グッズロックをしながらエネルギーを剥がすことができれば、バトル場に『クワガノンV』を残せる可能性が上がります。
また、相手のベンチポケモンを呼び出し、バトル場に縛りながら、つけたエネルギーを剥がすことができれば、相手は攻撃も逃げることもできず、楽に相手のポケモンを倒せます。
こういった動きを通すことができれば、サイドレースを優位に進めることができると考え、採用しました。4枚採用してもいいと考えましたが、枠の都合で今回は3枚にしました。
しかしながら、実際の試合を通してこのカードはあまり必要ないとも感じました。理由は2つです。
1つ目は、このカードがなくても十分に戦うことができるからです。このカードがなければデッキとして成立しない、デッキの動きを通せない、というわけではなく、勝ちをより確実なものに近づけるカードという評価をしています。運も絡むため必須かと言われるとそうではありません。実際、6試合を通して表が出たのは1回だけでしたし、なくても試合を成立させることができました。むしろ先攻で引くと不要札となり、手札でういてしまっていたので、ボールのコストにしたぐらいです。弱い訳ではなく、むしろ決まれば強いのですが、なくてもいいというのが正直なところです。
2つ目はTier1の【ルギア】に対して強く使えないからです。苦労して1〜2枚エネルギーを剥がしたところで、次のターン簡単に『アーケオス』によってデッキから特殊エネルギーをつけられます。【ミュウ】、【ルギア】どちらにもある程度強く使えるなら採用する価値はあると思いますが、そうではなくむしろ【ルギア】対面では不要札に近い印象を受けました。【ルギア】対面で強く使える場面があるとすれば、バトル場のポケモンに貼られてる『Vガードエネルギー』や『ギフトエネルギー』を剥がすなどが考えられますが、確実に剥がせるわけでもなく、その狙いを通したい場合は『クラッシュハンマー』より『うねりの扇』を採用する方がいいと思います。
これらの理由から、次に【エレキガノン】を構築する場合はこの枠を他のカードに回す可能性が高いです。
『タフネスマント』2枚

主にバトル場にいる『クワガノンV』や『ライコウV』などにつけます。たねポケモンのポケモンVはポケモンVSTARに比べHPが低く、1回の攻撃で倒されることが多いです。バトル場の殴り合いになった場合、HPが低いこちら側が先に倒され、相手にサイドレースを優位に進められます。そのため打点を上昇させるポケモンのどうぐではなく、HPを上昇させることができるこのカードを採用しました。またこのカードをつけることで【ルギア】に対しては『パワフル無色エネルギー』の枚数を増やすことを要求できることもできます。基本的には相手に2-2-2または1-2-2-2といったサイドプランを取らせることを狙いますので、1試合で2回使用できればいいと考えま2枚の採用となります。3枚目があっても困りはしないので枠があれば積極的に採用枚数の増加を考えたいカードです。
『森の封印石』2枚

新弾の中で1番汎用的で、様々なデッキで強く使うことができる評価の1番高いカードと言っても過言ではないかもしれません。それぐらいこのカードには助けられました。実際このカードを採用していたから勝てたという試合もあります。
序盤で使う場合はパラライズボルトを使用するためのカードを揃えたり、終盤では『ボスの指令』を持ってきてゲームを一気に決めたりと、どこで引いても強く使うことができます。また先に引いていたとしても、ベンチのポケモンにつけておくことで不要札になることもなければ、『マリィ』で流されることもありませんので、使いたいタイミングで使うことができます。終盤まで温存することができれば相手の『ツツジ』をケアすることもできます。
このデッキではポケモンVSTARを採用していないため、VSTARパワーの権利が余ってしまいます。このカードを採用することで、その権利を余すことなく強く使うことができます。
試合中1回しか使えませんが、サイド落ちを考慮し2枚の採用となります。初手で引いておけば、1または2ターン目のパラライズボルトの可能性を上げることができるため、3枚目の採用が検討されるカードです。
『こだわりベルト』1枚

4枚目の『レジエレキVMAX』として採用しました。打点上昇の役割は『レジエレキVMAX』で十分ですが、なかなか進化させることができない場合や、相手に『いただきへの雪道』を貼られてる状態で、もう少し打点が欲しい場面などで使います。必須というわけではありませんが、かゆいところに手が届くといった1枚になります。基本的にバトル場のポケモンには『タフネスマント』をつけたいため、1回使用できればよいと考え、1枚のみの採用となります。
『メロン』4枚

バトル場のポケモンに手張り以外でエネルギーをつけることができ、後攻1ターン目、先攻2ターン目からしっかりと攻撃していくために必須なカードです。また、エネルギーをつけるだけではなくドローをすることができる、このデッキにおける貴重なドローソースとなります。トラッシュからつけられるエネルギーは『基本水エネルギー』だけであり、トラッシュに『基本水エネルギー』がない場合は使用できない点、エネルギーをつけられるのはポケモンVだけである点には気をつけましょう。初手または1ターン目に必ず手札に揃えたいカードとなりますので4枚の採用となります。2回使用できれば十分な場合が多いので枠がきつければ3枚に減らすことを考えてもよいかもしれません。
『マリィ』2枚

主に【ロストギラティナ】等の手札を溜め込んでいくデッキに対して使用します。また、こちら側の手札が悪い場合や、グッズロックで相手を縛っている中で、相手の手札が潤沢になった頃に使用するのもよいです。
しかしながら、グッズロックが決まっている状態で、あまり相手が動けておらず、こちらが試合を優位に進めている状態で使用すると、逆に相手が動き出すということもよくあります。状況をよく見て使う必要がありますので、むやみやたらに使用するよはやめましょう。
後攻1ターン目にパラライズボルトに必要なカードが揃えられない場合、『メロン』ではなくあえて『マリィ』を持ってくる場合もあります。『レジエレキV』や『クワガノンV』が見えた段階で相手は初ターンに全力でグッズを使用し、手札を整えようとします。そこに対してこのカードを使用することで相手のゲームプランを崩したり、次のターンに相手が動けず、こちらが優位に試合を進める状況を
作ることができる場合があります。
試合中1回使えれば十分ですので、2枚の採用となります。
『ボスの指令』2枚

中盤に相手のベンチポケモンを呼び出し、バトル場に縛りながらパラライズボルトを使用したり、終盤にゲームを決めにいく状況で使用します。試合中2回使用できればよいので2〜3枚の採用が考えられます。今回は序盤ではあまり必要のないカードであることや、他のカードを優先したことにより2枚の採用となりましたが、3枚目が欲しい場面も多かったので採用枚数を増やしたいカードです。
『キバナ』1枚

前のターンに自分のポケモンがきぜつしていなければ使えないという条件はありますが、トラッシュから基本エネルギーであればなんでもつけられること、つけるポケモンは何でもよいこと、デッキから好きなカードを自由に持ってこられることより、終盤に強く使えるカードです。
これ1枚で攻撃に必要なエネルギーを揃えることができますし、ゲームを決めにいくために必要なカードを揃えることもできます。サポート権を使用するので、『ボスの指令』と同じターンに使用することができない点は気をつけながら、詰め方を考えていきましょう。
1回使用できれば十分な点と、序盤ではあまり使用機会がない点より1枚のみの採用となりますが、2枚目の採用を検討してもよいと思います。
『嵐の山脈』3枚

序盤、中盤に雷タイプのたねポケモンを用意することができ、1ターン目に『レジエレキV』を複数体並べるための安定感を上げることができます。
またこのデッキが苦手とする『いただきへの雪道』を剥がすことができる点も優秀です。
ドラゴンタイプのポケモンを出せるので、相手に『ギラティナV』を出されたり、デッキ確認のために使用されるデメリットもあります。
初手に引きたいカードではありますが、複数枚引くと手札で不要札となってしまうことから3枚の採用となります。
今回はスタジアムの採用はこのカードのみとしましたが、環境に合わせて他のスタジアムを入れてもよいと思います。
『スピード雷エネルギー』4枚目

数少ないドローソースであり、技を使うためのエネルギーとしてもはたらくカードです。序盤や中盤に使用したい事が多く、初手に引きたいカードですので4枚の採用となります。【ルギア】対策で採用されているスタジアム『シンオウ神殿』が貼られてる状態では、『基本雷エネルギー』としてあつかわず、ドローもできないので気をつけましょう。
『基本雷エネルギー』2枚

『スピード雷エネルギー』を採用しているので、合わせて5〜6枚程度の枚数にしたいと考え、2枚の採用となりました。しかしながら3枚目が欲しい場面が多々ありましたので、1枚増やした3枚の採用をおすすめします。
『基本水エネルギー』5枚

『基本雷エネルギー』と同様に5〜6枚程度採用したいカードです。『メロン』でトラッシュからつける事ができるので序盤では積極的にトラッシュへ送ります。今回は枠の都合で5枚にしましたが、枚数を増やすことを検討しても良いと思います。

○採用を見送ったカード


ここからは今回は採用を見送ったカードや、今後採用を検討してもよいカードを何枚か紹介します。

『ゼラオラ』

新弾で登場したカードです。雷タイプのたねポケモンですので、『レジエレキVMAX』によって打点が上昇し、相手がたねポケモンであれば120、進化ポケモンなら150のダメージで攻撃することができます。また逃げるためのエネルギーが0なのも高評価です。他のアタッカーと違うところは大きく2つあります。
1つ目は非Vのポケモンでること。取られるサイドが1枚だけで済みますので、サイドレースを有利に進められます。また『ミルタンク』に対してもダメージを与えることができ、『タフネスマント』などをつけていなければ1回の攻撃で倒す事ができます。(ベンチに『レジエレキVMAX』を3体並べる必要はあります。)今後【ハピナスミルタンク】のようなデッキや、非Vポケモンが主体となるデッキが環境で増えてきた場合には必須となると考えられます。
2つ目はエネルギー1個で攻撃できることです。『基本雷エネルギー』または『スピード雷エネルギー』であることが必要ではありますが、『メロン』や『キバナ』にサポート権を使用せず、『ボスの指令』でベンチポケモンを呼び出し、エネルギーを手張りしてそのまま攻撃するといった選択肢が生まれます。
今後の環境次第では採用する価値があるカードです。


『ドラピオンVSTAR』

『ドラピオンV』の進化先であり、強力なVSTARパワーを持ちます。ハザードスターによってどくとマヒ状態になったポケモンに、パラライズボルトで攻撃を続けることで相手はバトル場からポケモンをどけることが出来ず、ほぼ確実に倒すことができます。上手に使えばサイドレースを有利に進めることができたり、そのまま試合を決めることも可能です。
しかしながら、進化すると状態異常が回復してしまう点や、VSTARパワーを『森の封印石』に使用したいことなどから今回は採用を見送りました。


『フェザーボール』

『レジエレキVMAX』を持ってくる事ができます。今の私の構築であれば1枚しか対象のカードがなく、『しんかのおこう』でも同じはたらきができます。また、このようにデッキの特定のカードをサーチできるカードは、サーチ先が多ければ多いほどカードとしての価値は高く、少なければ少ないほど価値は下がると考えています。
しかし、先述した『ゼラオラ』を採用する場合はサーチ先が増え、カードの価値が上がることから、今後の環境や構築次第では、採用を検討してもよいと考えられます。
『ふうせん』

『レジエレキVMAX』が逃げるためのエネルギーが0であるため、基本的には必要がないカードであると考えています。
しかし、相手が倒しきれなかった『クワガノンV』を下げたい場合や、スタートしたくないポケモンでスタートした場合、相手に『ボスの指令』等を使われて、ベンチのポケモンを引きずり出された場合など、なにかしらの理由でバトル場のポケモンを逃したい時に必要になります。

今回の大会を通して必要だと感じた場面はありませんでしたので、しばらくは採用を見送りつつ、引き続き検討をしていきたいと思います。


あげ出すとキリがありませんのでここらへんで一旦終わりとさせていただきます。他にもこれはどうだ?などあれば遠慮なくご質問ください。

○各デッキへの簡単な立ち回り


Tier上位のいくつかのデッキに対する簡単な立ち回りを解説していきます。ただし、試行回数が少なく、十分な調整を行えているわけではありませんので、間違った認識となっている場合があるかもしれません。予めご了承ください。

【ルギア】

先攻の場合は、なるべく多くの『レジエレキV』を並べ、2ターン目に必ず110または140のパラライズボルトをうてるように準備をします。
相手が『ノコッチ』を出さなければ、先攻2ターン目から弱点をついてサイドレースを有利に進めることができるからです。相手が『ノコッチ』をベンチに出してきた場合は、パラライズボルトにこだわらず、『クワガノンV』のちょうでんじほうや、『ライコウV』のライトニングロンドなどを使用し、1回の攻撃でルギアを倒すことを狙います。
【ルギア】側にもしっかりとデッキを回されると、こちらが先攻をとっていたとしても、後攻2ターン目から連続してポケモンVを倒されてしまい、サイドレースを簡単に逆転されてしまいます。
後攻の場合は、相手がアーケオスを2体トラッシュに送れないように神に祈ります。もし送られた場合は、後攻1ターン目のパラライズボルトを無理に狙うのではなく、【マリィ】などで相手の手札を流しつつ、2ターン目に攻撃を始められるような盤面を整えていきます。
先程も書きましたが、相手は【クワガノンV】や【レジエレキV】が見えた段階でパラライズボルトを警戒して、全力でグッズを使用し、手札を整えようとします。相手のゲームプランを崩すための動きがこちらにも要求されます。
相手の1ターン目の動きがあまり良くない場合は、パラライズボルトを全力で狙いましょう。
先攻、後攻のどちらの場合もそうですが、多少無理をしてでもデッキを回し、こちらの動きを通さないと、【ルギア】には勝てません。弱点をつける相手ではありますが、それだけでは勝たせてくれないとても強力なデッキです。


【ミュウ】

どのようにサイドレースを進めるのかがとても大切になります。2-2-2と攻めていくのか、1-3-2と攻めていくのかなど、ゲームプランの組み立て方が勝敗の鍵を握ります。また『ドラピオンV』をどのタイミングで出すのかも非常に大切です。なるべく相手の虚をついて出す事ができれば、勝ちがぐっと近づきます。
先攻の場合は基本的な動き方でよいのですが、相手の『メロエッタ』によってバトル場のポケモンVを倒されないようにだけ気をつけます。『タフネスマント』をつけたり、バトル場を『かがやくゲッコウガ』にしてターンを返すなどのプレイが求められます。
後攻の場合は全力でパラライズボルトを狙いましょう。その後、『ボスの指令』を使ってベンチの『ゲノセクトV』をバトル場に縛り、グッズロックを決めて相手の手札をつまらせながら、サイドレースを有利に進めていく展開をつくれるとよいです。
【ミュウ】デッキにも『頂への雪道』や『マリィ』、『ツツジ』といったカードが採用されていることが増えていますので、頭の片隅に置きながらゲームを組みててください。


【ロストギラティナ】

序盤は『キュワワー』、『ウッウ』などをパラライズボルトでしっかりと倒し、サイドレースを進めます。相手の『ギラティナVSTAR』の準備が整うまでに、サイド差をしっかりつけておけば試合を有利に進めることができます。終盤は『ギラティナVSTAR』を1回の攻撃で倒せるように、アタッカーを用意することを意識しましょう。

【ロストバレット】

基本的な戦い方は【ロストギラティナ】と同じです。サイドを1枚ずつしか進められないので、どこかのタイミングで『かがやくゲッコウガ』のげっこうしゅりけんを使う事ができると、試合を有利に進めらます。相手は基本的にこちらのポケモンを1回で倒しては来ませんので、『タフネスマント』などを用いて少しでもバトル場に『クワガノンV』を生存させることを意識します。終盤は『かがやくリザードン』が突然攻撃してくることがありますので、忘れないように気をつけましょう。

その他のデッキについては、また機会があれば追記したいと思います。

3.終わりに

今回は私の記事を最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。初めての記事ですので、なかなか伝えたいことを焦点化できておらず、まとまりのないダラダラとした長い文章となってしまいました。
次に構築記事を書く場合は今回の反省を活かして分かりやすいまとまった文章を書きたいと思います。

もし記事についての質問などがあればお気軽にコメントやTwitterのDM等を送ってください。間違い等の指摘も受け付けておりますので、遠慮なく言っていただけると非常に助かります。

ではまた次の記事で。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?