見出し画像

【全文無料】現環境におけるエレキガノンの立ち回りについて〜シティリーグの反省を添えて〜

みなさんこんにちは。
ムロりんです。
この度シティリーグに参加して惨敗してきましたので、シティリーグに臨むまでと、なぜ負けたのかをふり返りたいと思います。

後半では現環境における【エレキガノン】の各対面への立ち回りを書いていますので、「お前の反省文なんか要らんわ」って方は後半部分だけでもお読みください。

では早速本文へ。

1.デッキ選択について


今回も【エレキガノン】を使用しました。
ここでは、前回と被る部分もありますが、どのような思考を経て【エレキガノン】を使用するに至ったのかを書いていきます。
なお、今回の記事では【エレキガノ】がどのようなデッキなのかという詳しい話はしませんので、詳細が気になる方は前回の記事をご参考ください。

○環境考察


まずは環境考察です。いつものごとく、みなさんのnoteやYouTubeをもとに自分でTier表を考えました。

Tier1    ルギア
Tier2   ミュウ、ロストバレット、レジギガス
Tier3   キュレム、ギラティナ、げんえいへんげゾロアーク、アルセウスジュラルドンなど

言うまでもありませんが、【ルギア】一色です。他のデッキに追随を許さない圧倒的王者です。そこまでに【ルギア】というデッキは強いです。正直、前日の夜まで使うかどうか迷いました。

では、なぜ【ルギア】を使わなかったのかというと、私の【ルギア】での実戦経験が乏しく、また自分の構築ではミラー戦の後手に、明確なプランが持てず運に勝敗が左右されてしまうと感じたからです。
決勝戦まで7〜8回戦を戦い抜くシティリーグでは、半分後攻を取ると考えると、今の自分の状態で【ルギア】を使用して勝ち抜くのはかなり厳しいと判断しました。

〈参考サイト・note〉
ポケカ飯さん、しらいしさん、いつもありがとうございます。

○【エレキガノン】を選択した理由


ではなぜ他のデッキではなく【エレキガノン】を使用したのかというと、理由が大きく3つあります。
それは、

①入賞数がそれほど多くないので対策される可能性が低い
②【ルギア】の後手でも戦えるプランがあった
③Tier2のデッキに対しても大きく不利を取らないと判断した

ということです。少しだけ解説します。

まず①についてです。
どのデッキも対策されると戦い辛いです。Tier表の上位であればあるほどしっかりと対策をされます。Tier1の【ルギア】は言うまでもありませんが、Tier2の【ミュウ】、【レジギガス】、【ロストバレット】なども一定数いると考えられ、それなりに対策されることが考えられます。
逆に対策をされていなければ、本来の自分の動きが通しやすくなるので、勝率は上がります。【エレキガノン】は入賞数もそこまで多くないため、対策はそこまでされていないだろうと考え、使用することにしました。

次に②です。
自分の使用デッキが【ルギア】の場合は、【ルギア】対面で後手を取った試合が運に大きく左右されると言いましたが、【エレキガノン】であればある程度後手でも戦えるだろうと思うプランがありました。
では、なぜ【ルギア】を使うか迷っていたのか。それは、「考えたプランが本当に正しいのか」という疑問が残ったからです。頭の中で考えたことが、実戦では再現性が低い場合や、そもそも間違っているということは多々あります。
そのような場合は友人と調整するのですが、今回はあまり時間がとれず、少ししか調整することができませんでした。なので、【ルギア】を使用するか、【エレキガノン】を使用するか迷っていたというわけです。プランの詳細については長くなりますので後述します。

最後に③です。
各対面、有利とまではいかないものの、先攻、後攻どちらでも大きく不利を取らず、しっかりと戦うことが可能であると判断しました。しかしながら、先に結論を言っておくと、今回はこの仮定がそもそも間違っていました。そのように考えた理由は各対面への立ち回りで詳しく解説させていただきます。

○調整方法について

先程調整の話がすこし出てきましたので、実際に友人と行った調整方法を紹介します。よければご参考ください。
まずは実践経験を積みたかったので、フリー対戦の形で実際に試合を行いました。ルギア対面の場合はそこまで時間もかからないので時間は計りませんでしたが、気になる方は実際に時間をはかりながら行う方が良いと思います。

試合を進めながら、カードをどのようにプレイするかを迷った際は手札を公開して相手に意見を求めることもあります。その場合はお互いに手札を公開しながら思考を言語化していきます。

時には最初から手札を公開し続けて、常に言語化を行いながら試合を行うこともあります。この方法のメリットは、1つ1つのプレイに理由づけができる点や、相手がこのカードを持っていれば今の自分のプレイは裏目になる、といったことが可視化できる点などが挙げられます。デメリットとしては普通の試合よりも時間がかかります。

また、調整と言っていいか分かりませんが、頭の中で考えたプランをすべて書き起こし、メモにまとめて、友人にLINE等で相談することもしました。
どうしても自分で考えただけでは視野が狭くなってしまいます。いろんな人の幅広い考え方に触れたほうが、より柔軟な思考になったり、自分では気付けないことに気がつくこともあります。

幸い私の周りには競技的な思考でポケカをしている友人がいましたが、そういった友人が周りにいないよという方もいるかもしれません。その場合はポケカYouTuberのメンバーシップに入ることをお勧めします。リモートでの大会やフリー対戦、調整などが行えますし、日本代表や実際に世界大会で結果を残した方にアドバイスをもらえる場合もあります。月額こそかかるものの、金額以上の恩恵をうけることができると思います。

2.シティリーグの結果について

○大会結果


ここからは実際の結果を踏まえ、悪かった点をしっかり反省していきたいと思います。

1回戦 レジギガス 後×
2回戦 ミュウ 先○
3回戦 レジギガス 先×
4回戦 ロストバレット 先○

という内容で2勝2敗の予選落ちという結果に終わりました。2敗はどちらもレジギガスで、ざっくりと敗因を書きます。
1回戦は先攻で貼られた『頂きへの雪道』が剥がせず、こちらが全く動けないまま負けました。
3回戦では先攻こそとれたものの、『かがやくゲッコウガ』、『クロバットV』などがサイド落ちしており、あまり動けずにいると、相手が100点満点の手札だったようで、後攻1ターン目から全て揃えられてレジロックで弱点を突かれ続けて負けました。

○構築について

デッキコード : Jx48cY-kzEAW3-Jcxxx8

前回との違いについて簡単に説明します。
まず、新しく採用したカードとして、

『バトルVIPパス』
『やまびこホーン』

があり、抜けたカードとしては、

『クラッシュハンマー』
『エネルギー転送』
『キバナ』

などが挙げられます。

新しく採用したカードの主な目的は

・初動を安定させる
・【ルギア】対面のプランで必要

であり、抜けたカードの理由はいずれも他のカードを優先したため、となっております。
詳細が気になる方は質問等していただければ詳しく答えさせていただきます。

○負けから学ぶことの大切さ


もう少し粘るプレイを選択することもできたかもしれませんが、どちらの試合も勝敗を決定づける要因に自分のプレイは絡んでいないと考えられます。では、この2試合は運が無かったと割り切ってしまっていいのでしょうか。
私はこのような展開の試合であってもしっかりとふり返ることが大切であると思います。元プロ野球監督の野村克也監督の名言に

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

というものがあります。たまたま勝つことはあっても、たまたま負けるということはなく、負けた試合には原因が必ずあるということです。だから負けた時こそ、しっかりとなぜ負けたのかを考えなければいけないのです。

ポケカも同様であると私は思います。考えた結果、相手の運がよかった、どうしようもなかった、となることも、もちろんあります。しかし、何も考えもせずに、そのように結論づけるのはもったいないです。もしそこに明確な敗因があれば、それに気がつけない場合、また同じ負けを繰り返してしまいます。少しでも強く、うまくなりたいと思う人こそ、負けから学ぶべきであるのです。

そのために、私はここ最近は試合後に簡単にメモを書くようにしています。そんなに記憶力がよくないので、すぐに忘れてしまいます。だから最低限の言葉で簡単にまとめて、後で振り返るようにしています。これを始めてから同じミスはあまりしないようになりました。また、プレイの面だけでなく、構築についてもよく考えるようになったと思います。最近なかなか勝てないなと思う方はぜひ一度やってみてください。自分に合わなければやめればいいだけですので、やってみるだけお得です。

○試合をふり返る


では、ここで私の負けについてふり返りたいと思います。
勝敗を決定づける要因にプレイは関係なかったと言いましたが、では何が悪かったのでしょうか。
それは

①各対面への有利・不利の認識の間違い
②構築単位でのメタカードの存在を把握できなかった

ということです。詳しくは後述しますのでざっくりと説明します。

①については、【レジギガス】にはわりと有利に立ち回れると考えていましたが、実際そのような状況をつくるにはハードルが高く、また【レジギガス】が思ったよりもはやく盤面を完成させることができるデッキであった、ということです。

②については、『頂への雪道』は苦手なカードであるという認識でありましたが、先攻で貼られるとここまでデッキが回せないという認識が持てずにいました。また、このカードは【レジギガス】以外にも、Tier上位のデッキに採用されていることや、【ルギア】に対する序盤で有効なメタカードであることから、様々なデッキに採用されていることを考えると、対策札を用意すべきであったと言えます。

この点について、もう少し考えてみましょう。私のデッキには『嵐の山脈』が3枚採用されています。【レジギガス】以外のデッキであれば、『頂への雪道』を4枚採用しているデッキはほとんどなく、十分対策ができていると言えます。

しかしながら、【レジギガス】においては4枚採用している構築が多数ですので、相手が『頂への雪道』を引く確率と私が『嵐の山脈』を引く確率を比較すると、当たり前ですが相手の方が高いとわかります。この時点で【レジギガス】は【エレキガノン】に対して一歩有利であると言えます。

では、私も『嵐の山脈』を4枚採用すべきであったのかというと、イエスと即答するのは難しいです。しかし、それも一つの選択肢であるとは思います。スタジアムを4枚採用するのか、それとも3枚にして、4枚目の枠に『ロストスイーパー』などを採用するのかは環境や自分の構築次第と言えるでしょう。

いずれにせよ、構築に改良の余地があることが分かります。もちろん、それは仕方がないから割り切って、他の場面に対応できるカードや、デッキ本来の動きを強くするカードなどを採用するという考え方もできます。

ここでの問いに対して明確な答えというものは存在しません。どこに重きを置くかは人それぞれです。じゃあ考えても意味ないじゃんと思われるかもしれませんが、私はだからこそしっかりとふり返る必要があると考えます。ここでしっかりとふり返ることができたからこそ、様々な選択肢に触れられた訳で、デッキが少しでもよくなる、プレイがすこしでもよくなることにつながると思います。

何の実績もない、しがないプレイヤーの戯言ですので、なんの説得力もありませんが、参考になれば幸いです。

3.現環境における各対面への立ち回りについて


ここまで私の長い反省文にお付き合い頂きありがとうございました。ここからは各対面への立ち回りを解説していきたいと思います。長くなるかもしれませんので気になる対面以外は飛ばして読んでいただければと思います。

○【ルギア】


弱点こそつけるものの、基本的に先攻、後攻どちらとも不利対面という認識です。〔パラライズボルト〕を決めていても相手が動けるなら負けることが多いです。どれだけ相手が〔パラライズボルト〕で止まってくれるかがゲームの鍵となります。

◎「先攻」の場合

2ターン目から打点110〜140の〔パラライズボルト〕がうてるように意識して動きます。具体的には、

・レジエレキVを2〜3体ならべる
・余裕があれば『クワガノンV』を用意してエネルギーをつける、なければ『レジエレキV』にエネルギーをつけて終盤に攻撃できるように育てておく
・1ターン目で2体しか『レジエレキV』を置けていない場合は、2ターン目に『レジエレキV』の3体目を置く

などを狙います。

中盤以降、相手は非Vで攻撃してくると思いますので、ベンチの『ネオラントV』や、『やまびこホーン』と『ボスの指令』でトラッシュの『ルギアV』を呼び出し、2-2-2のサイドプランで勝ち切ることを意識しましょう。

序盤〔パラライズボルト〕で相手が止まってくれた場合はエネルギーをつけることに余裕が生まれますので、積極的にバトル場以外のポケモンを育てたり、マリィで相手の手札をさらに詰まらせることを狙いましょう。しっかりと〔パラライズボルト〕を決められていれば相手が3-3でサイドを取り切る可能性は低く、6枚取り切るまでに4ターンかける必要があります。こちらが先攻2ターン目からサイドを2枚ずつとれたなら、先に6枚に到達しますので、焦らずじっくりと状況を見極めて、サイドプランを決めてください。

◎「後攻」の場合

後攻でのプランとしては、

①後攻1ターン目に〔パラライズボルト〕をきめて、相手が動けないことを祈る
②無理に〔パラライズボルト〕は狙わず、後攻1ターン目からサイドを2枚ずつ取り、サイドレースを有利に進める

の2つが考えられました。
少し細かく考えたので場合分けをして、それぞれについて詳しく解説していきます。

◇相手が『ルギアV』でスタートした場合

『ライコウV』でバトル場の『ルギアV』を倒してサイドレースを先行させ、2-2-2のサイドプランを狙います。
『ルギアV』が1体のみの場合は、相手が次ターンに『ルギアV』を置くはずなので、2ターン目は必ずそこを狙いましょう。置かない場合はそのまま勝ちまで試合を運べる可能性が高いです。
あと1体は『やまびこホーン』でトラッシュの『ルギアV』、またはベンチの『クロバットV』、『ネオラントV』などを狙います。

相手が『ルギアV』を2体置いてきた場合は、かなりの確率で先攻2ターン目から反撃が始まります。しかしサイドは先行していますので、落ち着いてポケモンVを倒していきましょう。
気をつけたいのは3-3のサイドプランを相手に取られることです。なので、後攻2ターン目は〔パラライズボルト〕で相手の『ルギアVSTAR』を倒し、なるべく相手が思うようにプレイできない状況を作りつつ、サイドレースを先行させてください。

◇『ライコウV』が『ルギアV』を倒せるベンチの数

◼️『ノコッチ』ありの場合

アーケオスの分が空いているので最大で8体しかベンチに並びません。なので『こだわりベルト』をつけても倒せません。潔く諦めましょう。しかしながら、現段階では『ノコッチ』の採用率は低いですので、週ごとの構築の変化をしっかりと確認しておくことが大切です。

◼️『ノコッチ』なしの場合

『ライコウV』打点整理表
(PC買ったらこういうのちゃんと表にします。見にくくてすみません)

ベンチの数→打点(弱点)→ベルト込み(弱点)
1→40(80)→70(140)
2→60(120)→90(180)
3→80(160)→110(220)
4→100(200)→130(260)
5→120(240)→150(300)
6→140(280)→170(340)
7→160(320)→190(380)
8→180(380)→210(420)
9→200(400)→230(460)
10→220(440)→250(500)

上の表から、「ベルトはベンチ要求を2体下げる」ということがわかります。

また、『Vガードエネルギー』も打点に関係してきますので、

『Vガードエネルギー』なし→5体または3体ベルト
『Vガードエネルギー』あり→6体または4体ベルト

ということがわかります。その場でもパッと計算できますが、緊張していたり、時間を使いたくないという場合もありますので、事前に確認しておくと便利です。


◇相手が非Vでスタートした場合

『かがやくリザードン』HP160
『バケッチャ』HP60
『アメイジングイベルタル』HP110(雷弱点)
『アメイジングライコウ』HP110
『マナフィ』HP70(雷弱点)

などのポケモンがバトル場にいることが考えられます。相手は1ターン目ベンチに『ルギアV』を置いてくることが考えらますので、こちらの動き方としては次の2通りが考えられます。

①ベンチの『ルギアV』を呼んで倒す(理想)

バトル場の非Vから倒すと1-2-2-1or2のサイドプランになるため弱く、その間に相手に2-2-2または2-3-1などで簡単に逆転されることが考えられます。なのでサイドを2枚どりできる動きを選択します。
※この動きは載せている構築ではほとんど狙えません。ベンチが『ルギアV』のみで『あなぬけのひも』を使用すれば可能。理想の動きを狙いたい場合は『ターボパッチ』の採用が必要となります。

②ベンチの『ルギアV』が呼べない場合

◼️『ルギアV』にエネルギーがついていない場合

バトル場の非Vはあえて倒さない選択肢もあります。入れ替え札の採用が少ないため、バトル場に逃げるためのエネルギーを用意する必要があり、『ルギアVSTAR』にエネルギーをつけられない可能性があるからです。なお、手張りでにげるためのエネルギーを用意される可能性はありますので、その点は頭に入れておきましょう。

相手のバトル場がアタッカーになりそうであれば、『かがやくゲッコウガ』または『タフネスマント』をつけたポケモンV(倒されないHPのポケモン)をなるべくバトル場に出すようにします。
もちろん通常通り『クワガノンV』で〔パラライズボルト〕を使いサイドレースを進め、相手が次のターン動けないことを祈るのも選択肢の1つです。

◼️『ルギアV』にエネルギーが付いている場合

バトル場の非Vを倒す方向で準備を進めます。また、『レジエレキV』を可能な限り並べておきましょう。先攻2ターン目から相手はサイドを2枚取ることが想定され、サイドレースは1枚相手が多く取っている状態で進んでいくので、『マリィ』、〔パラライズボルト〕などで次のアタッカーを用意させないターンを作り、サイドレースを逆転させることを狙います。

ここまではバトル場のポケモンが何なのかという視点で解説してきましたが、ここからはトラッシュの『アーケオス』の枚数が何枚なのかで分け、それぞれの場合で優先順位が高い動き方を確認していきます。

◇トラッシュに『アーケオス』が0または1体の場合

◼️『ルギアV』が1体の場合
①『ルギアV』を倒す
②『ルギアV』以外を倒してサイド2枚どり狙う
③〔パラライズボルト〕を使用する

優先度が高い順番に狙う動きを書きました。
手札と相談してどのプランを取るか決めてください。

◼️『ルギアV』が2体以上の場合
『ライコウV』でサイド2枚どりを目指し、2-2-2でサイドを取り切るプランを狙う

◇トラッシュに『アーケオス』が2体以上の場合

上記のバトル場で場合分けした動きを狙います。

○【ミュウ】


前回の記事でも書きましたので簡単にまとめます。
基本的な動きは【ルギア】と変わりません。
先攻の場合は可能な限り『レジエレキV』を並べて、余裕があれば『クワガノンV』を用意し、エネルギーをつけます。気をつけたいことは、相手が後攻1ターン目に『メロエッタ』の〔メロディアスエコー〕でこちらのポケモンVを倒すことです。『かがやくゲッコウガ』や『タフネスマント』をつけたポケモンVを用意しておくといいかもしれません。

後攻の場合は〔パラライズボルト〕を狙います。
【ミュウ】は基本的に『ゲノセクトV』の特性《フュージョンシステム》でデッキを回していくため、ドローサポートの採用はあまり多くないです。そのため、〔パラライズボルト〕でグッズロックの状況を続けられると、相手は手札が詰まり、デッキを回せない状態が続きますので、それを狙います。

しかしながら、最近は【ミュウ】に『頂への雪道』や『マリィ』、『ツツジ』が採用されている構築が増えています。急に相手にそれらをプレイされて困らないよう、頭の片隅に置いておきましょう。

○【ロストバレット】


ロストを軸にしたデッキは、『ヤミラミ』や『かがやくリザードン』をアタッカーとする型と、『カイオーガ』をアタッカーとする2つに大きく分けることができます。

【ロストバレット】は、『キュワワー』の《はなえらび》を複数回使用したり、『アクロマの実験』を使うことで手札を増やして戦うデッキです。グッズの採用が多く、『キュワワー』を『あなぬけのひも』や『ポケモンいれかえ』などで入れ替えて戦うため、グッズが使えない場合は『アクロマの実験』に頼らざるをえなく、グッズロックが非常に刺さる相手と言えます。

そのため、どちらの型に対しても基本的な戦い方は同じです。〔パラライズボルト〕で相手のポケモンを倒し、デッキをあまり回せない状況を作り、それを維持することを狙います。ただ、終盤意識することが異なりますので気をつけましょう。

まず、先攻の場合はレジエレキVを可能な限り並べ、2ターン目から相手のバトル場のポケモンを〔パラライズボルト〕で倒せる状況を作ります。採用されているポケモンは基本的に非VのためHPが低くほとんどが110以下です。『レジエレキVMAX』1〜2体で対応可能ですが、〔どっすんグースカ〕の『カビゴン』を採用している場合はHP150のため、1回の攻撃では倒せない点は頭に入れておくといいかと思います。

また、序盤〜中盤は基本的には相手のポケモンの1回の攻撃でこちらのポケモンが倒されることはなく、終盤の『かがやくリザードン』に気をつければ大丈夫ですので、しっかりと〔パラライズボルト〕を連打していきましょう。

なお、『かがやくリザードン』はHPが160であり、『カビゴン』同様1回の攻撃では倒せない点に注意しましょう。『カビゴン』はポケモンチェックで起きる可能性が低いですが、『かがやくリザードン』は250〜280打点を連発してきますので、〔パラライズボルト〕にこだわらず、リザードンを倒すことを優先します。

返しのターンに相手がクララを使用すると、ふたたび『かがやくリザードン』がアタッカーとなる可能性が高いので、『レジエレキVMAX』で攻撃することを狙いながら、『マリィ』なども同時に使えると盤面を返されにくくなります。

相手が『カイオーガ』をアタッカーとしている場合は、攻撃に必要なエネルギーを『ミラージュゲート』で用意することに依存している場合がほとんどです。〔パラライズボルト〕を連打していれば、相手は必要なエネルギーを用意できませんので、安心してください。

後攻の場合も基本的には先攻と変わりません。後攻1ターン目からしっかりと〔パラライズボルト〕をうてる状況を狙います。【ロストバレット】対面では、多少リスクを背負っても〔パラライズボルト〕を狙います。それほどにこのデッキに対しては〔パラライズボルト〕が刺さります。
『アクロマの実験』などを毎ターン使用され、相手の手札が増えてきた場合は、ほどよいタイミングで『マリィ』を使用して、流してあげましょう。

○【レジギガス】


このデッキに対する勝ち筋としては、2体ずつしか採用されていないであろう『レジアイス』、『レジロック』、『レジスチル』のいずれかを〔パラライズボルト〕で倒し切ってしまうということです。この3種類以外のレジでもかまいませんので、狙えるレジから攻撃していきましょう。上記のレジ以外は3枚目の採用をしている構築もたまにありますので、そのことは頭に入れておくとよいでしょう。

グッズが使えない状態であれば、相手はトラッシュから回収することができません。そうすれば『レジギガス』の《こだいのえいち》を使用することがてきず、攻撃に必要なエネルギーを手張りするしかなく、最低でも3ターン必要になります。しかも色の指定も厳しいため、なかなかエネルギーが満足に揃いません。基本的にこちらは相手がエネルギーを用意する間に育てているポケモンを倒せてしまいますので、有利に試合が展開できます。

このように書くと、一見有利対面に思えるかもしれませんが、意外とこの条件をクリアするハードルは高いです。
まず【レジギガス】に採用されているポケモンはHPが120〜150と非Vの中では高めとなっており、これらを1回の〔パラライズボルト〕で倒そうとすると、『レジエレキVMAX』を3体ならべなければいけません。
これは『レジエレキV』、『レジエレキVMAX』が1枚もサイド落ちせずに、2〜3ターンの間に3体すべてを用意しなければならないのです。さらに加えて『クワガノンV』で〔パラライズボルト〕をする準備もしなければいけませんので、かなりのハードルの高さだと言えます。

それに加えて、【レジギガス】というデッキは私が思っている以上に早い段階で盤面を整えることができました。もちろん今回は相手のハンドが良かったのもありますが、それを差し引いても安定感のあるいいデッキだと感じています。

また、構築単位での不利をとるカード『頂への雪道』もありますので、現在の構築では有利どころか不利と言ってもいいのではないかと感じてしまいます。構築次第では五分までもっていけると思いますので、他のデッキもしっかりと見ながら対策ができるといいと思います。

Tier3以降についてはかなり数も多いので今回は割愛させていただきます。もしこの対面はどうすればいいのか?などありましたら、コメントやTwitterへDMしていただければお答えさせていただくか、記事にしたいと思います。その他、感想、意見、質問など大歓迎ですのでお気軽にお問い合わせください。

今回は私の反省文にお付き合いいただきありがとうございました。

質問等はこちらのアカウントまでお願いします。
ではまた次の記事で。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?