#2 リハーサル

第2回目の今回はリハーサルについてです。

普段どのようにリハーサルを行っていますか?
初箱のバンドさんから特に質問の多いリハーサルですが、初心者向けと中級者むけをまとめて紹介します。

本題に入る前に、リハーサルは何のために行うものでしょうか?
本来は 舞台げいこ。練習。通しの練習 という意味ですが、アカペラ界では
本番に実力を最大限に引き出すための準備を指します。PA・照明・進行のスタッフと必要な点を確認する時間です。
間違えてはいけないのが、最後のマイク練習だと思ってリハーサルをしてしまうこと。
そんなことあたり前だと思うかもしれませんが、実は3割以上のバンドさんが練習時間としてリハーサルの時間を使っています。

初級編
まず最低限やってほしいこと、5つあります!

1.入場の導線と順番を確認
一つ目から意外と見落としがちな事ですが、とても大切なことです。
どこを通って、誰から順に入っていくのか、どのタイミングで入場するのかを確認しましょう。

2.挨拶
「何番目の出演〇〇です!よろしくお願いします」といったようにPAや進行さんに挨拶をしましょう。
有名なPAさんとお話した際に聞いた話ですが、信頼関係が音作りにとても影響するんだとか…

3.マイク番号の確認
事前に、PAシート・セットリストなどに記入マイク番号を記入した場合、その番号のマイクを持ちます。記入がなかった場合は1番マイクからパートをPAさんに伝えましょう!

4.中音のバランス調整
リハーサルのメイン!中音(カエシなどから演者側に聞こえる音量や音質)
バンドさんの歌いやすいように調節してもらいます、パーカッションが大きめがいい、トップの音量を上げてくださいなど、歌いながらPAさんに要望を伝えます。
また、演奏時に「1曲目のはじめから歌います」「2曲目サビから歌います」などどこから演奏するかを必ず伝えましょう!

5.タイミング
入場の際は、演者さんが手を上げる合図でSEを止めることが多いですが、PAさんに伝えておけば、どんな合図でも構いません!
また、MCのSEなどがある場合は、ここでもどの合図で止めるかPAさんに伝えておく必要があります。

以上最低限やってほしいこと5つでした!
それでは、上の5つなんて当たり前だよ!という方に、今度は中級編ですす。

中級編
1. 見せ場の照明をオーダーする

「バラードのソロパートなのでリードだけ目立たせてください」
「サビは赤色の照明でお願いします」「歌いだしたら明るくしてください」
などなど、照明も演出の大切な要素です!

2. 音質をこだわる
「もっとリバーブを深めで」「パーカッションのHIGHT上げてください」などなどよく聞くフレーズですが、自分の理想の音を出すために細かな音質をこだわることは大切です。

3. 動きの確認
有線のマイクコードの場合、動きが激しいステージングをするとマイクコードが絡まったり、端っこまでコードの長さが足りないなんてこともあります。あらかじめ可動域を確認しておくといいです。

4. パーカッションのサウンドチェック
リハーサルのはじめにパーカッション単体で音作りをしてもらうと、PAとしてはとてもやりやすいですし、1人1人音色が違う特殊なパートなので調整が必要です。
PAさんから依頼があった場合はOKが出るまでバスドラム、スネア、ハイハットと順に出していくこともあります。

5. 外音の確認
お客さん側に向かって響く音の確認は1番大切なものです。
もっとベースの音が欲しい、リバーブがかかりすぎなど、中音とは違った響きが届いているため、お客さんに聞いてもらいたい音質にこだわってみましょう!

リハーサルについてでした!参考になりましたか?
ライブハウスのPAさんや照明さんはプロですので、要望があれば基本的に答えてくれるはずです。しかし、あまりにも無茶な要望が多かったり、外音の注文が多いと嫌に思うこともあります。
一緒にライブを作る協力者ですので、敬意をもって要望は伝えましょう!
良かったら箱ライブに出演の際には参考にしてみてください。

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