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ねずみ記録用アカウント事件-アンソロ主催側への指摘

【2024年4月10日追記】
 ねずみ記録用アカウントが言及していた絵師さんから寄稿を頂きました。
 この記事を読むより、こちらから読んで頂いた方が何が起こっていたのか圧倒的に分かりやすいです。



登場人物・用語

【用語】
KYアンソロ:KY(CP名の略称)同人アンソロジーの発行企画、以下で紹介するA氏、B氏、N氏を主催(または企画者?)として2023年に発行された。

【登場人物】
N氏:ねずみ記録用アカウントの運用者、KYアンソロの主催、もしくは企画者(当人の発言が二転三転していた為、曖昧)。ねずみ記録用アカウントの詳細については以下の記事を参照。

A氏:KYアンソロの主催の一人。ねずみ記録用アカウントの作成について事前に知っており、その言動を黙認していた。
B氏:KYアンソロの主催の一人
とある絵師:N氏からねずみ記録用アカウントにて、「自身(N氏)に対する人格否定発言に対して強く抗議する」と言及され、またN氏からBOOTHメッセージを通しての抗議文を送られた同人作家

同人イベントについての解説

 ねずみ記録用アカウントの作成者、N氏ととある絵師のトラブルのきっかけとなったKYアンソロジー企画の主催陣へ指摘を入れる前に、まずは同人イベントに関する前提知識が必要となりますので、その解説を致します。
 まずは、CP(カップリング)オンリーイベントとプチオンリーイベントの違いについて、解説致します。

オンリープラザのウェブサイトを、新刊カードでサイト内検索してもヒットするページはない


同人イベントでの「主催者」と「企画者」

  • 同人アンソロジー主催をイベント主催と呼ぶ文化はない(同人アンソロジー主催がプチオンリーイベントの主催を兼ねている場合を除く)

  • 赤ブーブー通信社が開催する同人イベント内の定義では「イベント主催」とは、「プチオンリーイベントの主催者」だけを指す(参考リンク:赤ブーブー通信社サイト内での検索結果

  • プチオンリーイベント主催ではなくとも、ペーパーラリーや参加サークルの共通POPの作成、場内マップを配布するなどの企画は赤ブーブー通信社に申請すれば開催することは可能。この場合、これらを実施する者は「企画者」となる(参考リンク:赤ブーブー通信社「プチオンリー(企画)の基本」


KYアンソロジー主催者への4つの指摘

 それでは上記の前提知識を踏まえて、KYアンソロ主催側に対して、4つの疑問・指摘点を挙げていきます。

1.企業主催の同人イベントを個人主催のプリオンリーイベントと誤認させた告知アカウントに、問題はなかったのか?

 前回の記事でも記載したように、赤ブーブー通信社主催のカップリングオンリーイベントの開催企画がありました。そのオンリーイベントにどのジャンルのどのCP(カップリング)が採用されるかは、「新刊カード」による投票で決まります。
 そのため、KYアンソロ主催A氏、B氏、N氏が発起人となり、赤ブーブー通信社主催のカップリングオンリーイベントにてKY(CP名略称)オンリーイベントを開催することを目指し、新刊カードの呼びかけをX(旧ツイッター)にて行いました。

A氏による新刊カード募集を呼びかけるXでの投稿
B氏、新刊カードを投票したことをXにて報告

 投票の結果、赤ブーブー通信社主催のKYオンリーイベントの開催が決定し、同時にA氏、B氏、N氏の共同運営のイベントの告知アカウントが作成されます。

 ここでやっと表題の指摘点ですが、このイベント告知アカウントの名前、その投稿内容に複数の指摘、疑問の声が上がっています。

 KYオンリーイベントの主催は赤ブーブー通信社であるのに、イベント告知アカウントで「主催3人」とポストする等、新刊カード募集を呼びかけた発起人3名(A氏、B氏、N氏)が主催であるかのようなポストを行っています。

イベント開催決定時のポスト、つまり「イベント告知アカウント」であった頃に
「主催3人」とのポストを行っている
A氏はKYオンリーイベントの主催を自分たち3名だと誤認した人の存在を認知していた

 赤ブーブー通信社のウェブサイトを参照する限り、主催はあくまで「赤ブーブー通信社」、3人は主催ではありません。
 同人イベントの参加者が、イベントに対して誤った認識を持ったまま参加することはイベント内外でのトラブルの原因となります。
 その為、告知アカウントそのものやポスト内容について疑問を持つ人々がおり、実際に主催を誤認する方が出たことも、イベントに参加しようと考えている方々からすれば不安要素だったでしょう。A氏にそのような人々の指摘が届いていたのかはわかりません。
 少なくとも、A氏は実際に主催者を誤認した人物を認知していたにも関わらず、訂正は行っていません。この行動についても、問題視する方はいますし、ムルムル自身も何故訂正を行わなかったのか不思議に思っています。

 また、そもそも主催ではない立場の者が、勝手に「イベント告知アカウント」を作成・運用してよかったのかという疑問もあります。これについては赤ブーブー通信社へ問い合わせを致しましたが回答をネットへ掲載することは差し控えるようにとのことでしたので、気になる方は問い合わせてみると色々はっきりするかもしれません。

 そして、これらの疑問の声が上がる中、2023年5月のスタジオYOU開催の同人イベントへN氏がサークル参加し、N氏のサークルスペースで行われたとある行動(次回記事にて取り上げます)について、Xで言及するポストが第三者によって投稿されます。
 ねずみ記録用アカウントにてN氏は、そのポストに対する発信者情報開示命令申し立てを行い、開示決定が下ったと投稿していました。
 その投稿の他にも、KYイベントやKYイベント告知アカウントに対して疑問を呈する複数の投稿への対応に追われていたとねずみ記録用アカウントでは語られていました。N氏は自身が対応していたというこれら複数の投稿を指して「イベントに対する誹謗中傷問題」と捉えていたようです。
 その対応の一つとして、「他の方に協力してもらい、開示請求の為の証拠集めの為に調査を行っていた」とも投稿していました。
 その調査行動の具体的内容については語られず、ムルムルとしてもこの調査とは何を指すのか推察がつかず、わからないままです。

 そして、時系列的にはその騒動の後に、イベント告知アカウントのアカウント名に「非公式」という文言が追加されました。

元々のアカウント名の前に「非公式」との文言が追加された頃のアカウントbio

 そして、2023年5月の同人イベントのN氏のサークススペースでは、「KYオンリーイベントのフライヤー」が配布されていたというお話を、イベント参加者の方から伺っています。2つめの指摘点は、それについてとなります。

2.スタジオYOU主催の同人イベントにて、N氏のサークルスペースでKYオンリーイベント(赤ブーブー通信社主催)の告知フライヤーを配布したのは、イベント規約違反だったのではないか?

KYオンリーイベント開催告知フライヤーをN氏のサークススペースにて配布すると告知するポスト(このポストは2023年2月の赤ブーブー通信社主催のイベントでの配布についての告知ですが、5月のイベントでも同様に配布を行っています)

 通常、同人イベントでは他社主催のイベントの告知などについては、規約があります。これについては、スタジオYOUへの直接問い合わせを行い、規約について改めて確認致しました。

スタジオYOUへ問い合わせた際のメール本文

この質問に対してメールにて返信を頂き、内容を直接ネットへ掲載するのではなく、要約であれば構わないとのことでしたので、以下に回答の要約を掲載致します。

  • 他イベントで自分のサークルが発行予定の新刊、同人アンソロジー、個人主催のイベントのチラシは、自分のスペース内であれば可能(参考リンク

  • 今回の場合は、KYオンリーイベントは他社主催のイベントに当たる為、サークルスペース内であっても上記の印刷物の配布は不可

 つまり、2023年5月同人イベントでのN氏サークルスペースにて、赤ブーブー通信社主催のKYオンリーイベントの告知フライヤーが配布されていたのは、規約違反だったということになります。

3.企業主催のイベントにて、個人が制作したロゴ、フライヤーを使用するのは規約違反だったのではないか?

個人へ作成依頼したロゴの使用と、フライヤーについてのポスト

 これについても、KYオンリーイベントの主催である赤ブーブー通信社へ問い合わせを行い、回答を頂きました。
 前述の通り、回答を掲載することはできませんので、代わりにこちらからの質問内容を掲載致します。

  • 新刊カードを集めて決定した御社主催のカップリングオンリーイベントを、プチオンリーイベントのように個人が委託することはありえるのか?

  • 万が一、御社主催のイベントを個人主催のプチオンリーイベントと誤認させる行動をしている者が居た場合、御社に連絡しても問題はないか?

  • 御社主催のカップリングオンリーイベントのチラシを個人が制作し、他社による同人イベントで配布することは可能か?

 これらへの回答を掲載することはできませんが、「まぁ、そうだよね」という内容だったとだけお伝えします。

4.イベント告知アカウントがアンソロ告知アカウントへ変更されたのはなぜか?

 2023年6月1日に、イベント告知アカウントのアカウント名、アイコンが変更され、KY同人アンソロジーの告知アカウントに転向しました。
 ポスト内でその理由は「オンリーイベント名が正式に採用されたため」としていますが、赤ブーブー通信社主催のカップリングオンリーイベントの通例としては、よほどのことがない限りは投票時の「タイトル案」が採用されるため、この理由には大変に違和感を覚えます。

アカウント名とアイコン変更の理由として説明された内容の矛盾点について
(※再掲)通例としては、よほどのことがない限りは投票時の「タイトル案」が採用される

 そして2023年6月、同年5月に配布を告知していた新フライヤー(2月に配布したものとは別)の配布を中止、掲載していたポストも削除するとのことが投稿されました。
 その理由は、以下のように記述されていますが、ムルムルたちがこの記事を作成するにあたって行った各社への問い合わせとその回答と比較する限り、その内容は事実であるか疑わしいとしか思えません。

フライヤーの配布中止の理由に関するポスト

 なお、上記掲載の最後のポストでは自身達を「企画人」としていますが、2024年1月に作成されたN氏の「ねずみ記録用アカウント」では、自身を「イベント主催」と言ったり「企画者」と言ったりと、発言が統一されていなかったため、N氏に関してはこの点の認識が曖昧だったのかと推測されます。

ねずみ記録用カウントによる、N氏の2024年1月のポスト


筆者考察

多くの情報提供者がいるという理由への考察

 この状況に対して思うのは「なぜイベントに関する情報や主催者達への疑問の声がこんなにもムルムルの元に寄せられるのか」という点です。
 そもそも、ムルムルはねずみ記録用アカウントの主張内容とカップリングオンリーイベントやアンソロ企画が関連していることなど、知りませんでした。「ムルムルが情報提供を呼びかけたからだろ」という理由以上に、「誰かに聞いてほしい」という思いがなければ第三者であるムルムルに何故こんなにも多くの情報が集まるというのでしょう。
 当然ですが、もしも主催者たちに疑問があるなら、本人達に聞くのが疑問解消には一番確実で早い方法です。なのに、複数の人がその手段を避け、第三者であるムルムルに恐らく何かを期待し情報を提供した結果がこの記事の長さと資料の密度です。

 なぜそのような現状があるのか、この記事を作成するにつれて明らかになったA氏、B氏、N氏運営のアカウントの回答の矛盾、不可思議さから理解できたような気がします。このアカウントをリアルタイムで見ていた方々は、この運営陣に対して疑問を投げかけたとして、事実に基づいた正確な回答が返ってくるとの期待ができるでしょうか。
 かつ、N氏の「ねずみ記録用アカウント」での言動、それを黙認していたA氏という状況を加えて再考すると、彼女たちが運営してたアカウント、企画へ表立って疑問の投げかけや、指摘をするとどうなるのか、その結果は想像に難くないかと思われます。

KYアンソロ企画主催側の行動原理は何だったのか

 同人アンソロジー主催であったA氏、B氏、N氏による告知アカウントの運営姿勢に対し、企画の進行に不安を感じていたアンソロジー参加者も少なくなかったのではないかと考えます。
 また、指摘された事柄・疑問点に対しては、もしも間違いがあったならば、すぐに訂正をし必要ならば謝罪し、間違いがなかったのであればその根拠を示して解決していくのが正道であると考えます。主催がそのような姿勢を保っているからこそ、参加者も安心して執筆に取り組めるものだとムルムルは思います。同人アンソロ主催者側はそのような対応を取っていたのでしょうか。同人ジャンル、同人アンソロジー企画を大切に思っていて守りたいと主催のうち一名は仰いましたが、実際に守っていたもの、守りたかったものは一体何なのか。
 以上の資料から、皆さんに考えて頂けると幸いです。

次回について

 次回は、2023年5月のイベントでのN氏とその知人の行動を起因として発生した、X上での他の参加とのトラブルについての記事となります。
 こちらも、寄せられた情報を元に公開可能な範囲で書いていきます。

以上、終わります。

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