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S氏への謝罪文ー発信者情報開示命令申立を受けて

この記事について

 先日、私ムルムルが運営するウェブサイトの投稿に対し、発信者情報開示命令申立が東京地方裁判所にてありました(2023年10月25日)。私ムルムルはその事実を重く受け止め、申立人に対し一刻も早く謝罪の意を示すべきであると判断し、謝罪文をここに公表いたします。
謝罪文 申立人S様へ

謹啓
平素は、弊ウェブサイトへご訪問いただき、誠にありがとうございます。

 このたびは弊ウェブサイトの記事の作成・公開によって、S様の自分の言動に対して意見する人間には手段を選ばず、恥も外聞もなく対処するという本当の性格を引き出してしまい、誠に申し訳ありませんでした。
 シャトーへのDM漏洩の件について、あんなにも根拠も経緯もすべてを公開し、誰もが納得する説明と謝罪をnoteにて行い、その後も真摯で丁寧な対応に徹していらしたS様に、そんな一面があるとは思いもよらなかったのです。

 これはひとえに、私ムルムルの想像力の欠如・不注意が招いた結果であります。一見聖人君子のように思える人にも、必ず負の側面はあるという当たり前のことを忘れた、私ムルムルの愚かなる行動の結果だと捉えております。
 以下、レンタルサーバーからの意見照会のメールに記載されていました、権利侵害についての主張文に沿いまして、改めて如何様に自身の行いを振り返ったのかをここに記述いたします。

 はじめに主張文を目にした時に、「おや?」と気づきましたのは、明らかに「名誉権」と記載されるはずの箇所が、「名権」と誤記されていることです。一度ではなく複数個所、「名権」という誤字がございました。このことから、この文面は法律家が作成したものではなく、S様が自ら作成された文章なのだと思いました。S様は法律の専門家ではないため、「名誉権」を「名権」と誤記されたとしても、なんら不自然なことではありません。

 主張文作成においては、大変な労力を要されたことと思います。私ムルムルも、レンタルサーバーからの意見照会へ回答する際は、多くの手間と時間を要しました。
 なにより、権利侵害に当たる個所を示す、弊ウェブサイトの投稿を書き起こした文章の中で繰り返される「フェルオペ」という誤字。
 S様にとって思い入れが強く、非常に重要であり間違えるはずのない用語が、主張文全文に渡り「フェルオペ」と誤記されていることから、この主張文の作成がS様にとって、いかにご負担であったか、その心労はどれだけものであったのかは想像に難くありません。
 それでも自ら主張文を作成されたのは、今回の発信者情報開示請求にかけるS様の熱意と覚悟がどれ程のものであるのか、その表れだと受け取っております。

 次に、1点安心いたしましたのは、主張文を読む限りでは、S様がX(旧ツイッター)の投稿にて主張されていた、弊ウェブサイトによって扇動された複数の者がS様に対して攻撃的なメッセージを送ったという被害が、実際には無かったのだと察せられた点です。
 弊ウェブサイトの投稿に対し「個人攻撃の扇動による権利侵害」を主張すると思しき記載がないため、このように判断いたしました。
 弊ウェブサイトやシャトー事件とは無関係に、ご自身やご家族の生命を脅かす内容のDMが届いたという件で、S様は弁護士または警察に相談されているとXにて投稿されていたため、そこへ更に上記のような攻撃的なメッセージまで届いていたのであれば、S様が抱えられている負担は並大抵のものではないと、当時は心配しておりました。
 主張文の内容から、そのような状況はなかったのだということが分かり、私ムルムルとしても、安堵しています。

 しかしそうなると、8月初めに突然現れ、「ムルムルのサイトに扇動されてS氏へ攻撃的なメッセージを送った。自分は訴訟されるのか」と騒ぎ立て、複数のアカウントへ不躾なリプライをしていた「まお」というあのアカウントは、一体何だったのだろうという疑問は残りますが、そのようなアカウントの存在よりも、S様によって作成されたこの主張文の方が事実を語っていると判断して然るべきです。

 この「まお」の出現もあり、当時は状況の詳細を存じ上げなかったために、同時期に重なりましたS様の推しの誕生日に、しっかりとイラストを用意して投稿するというS様の行為を見て、凡人ムルムルはその想像を超える胆力に驚嘆し、それだけ推しを愛し大切に思っている方、二次創作者の鏡であると思っておりました。しかしながら、そのような状況で無かったとしても、S様はどのジャンルのイラストからも、そのキャラクターに対する愛が伝わってくるとお伺いしているため、S様が二次創作者として素晴らしい作品の作り手であるという事実は変わるはずもないでしょう。

 また、S様の「ムルムルのウェブサイトに扇動され、攻撃的なメッセージを送ってしまったという方々から、謝罪のメッセージが届いており、現在弁護士と対応を相談中である」という投稿も、恐らく何かの間違いだったのでしょう。いえ、誤投稿は誰にでもあることですから、その間違いによってとてもやさしいS様の信用が失墜するなどということは、まさか起こるはずのない出来事です。その点はご心配せずとも大丈夫かと思います。

 そして「まお」出現とS様の投稿によってムルムルのことを知り、私ムルムルを「ネットリンチの扇動者」と呼び、更には「正気を疑うし治療の必要性を強く訴えたい」「福祉的な視点から考えるに、ちゃんと専門家医のところでカウンセリングを受けるべきだ」等々の投稿を行い、X上でムルムルを話題として非常に楽しそうにやり取りをされていた3名の方々も同じく、大変に識見に富む有識者の方々であるとお見受けいたします。そのご威光の前では、前述の投稿による影響など、非常に微々たるものでしょう。

 振り返りますと、S様との交流が始まってもうすぐ半年になります。初めはこのような長いお付き合いになるとは思いもよりませんでしたので、こんなにも優しい方とご縁を持てたこと、祝着至極に存じます。
 このように長いお付き合いになりますと、S様のお話も自然と耳に入るものでして、S様がシャトー事件以前は、自身のイラストをXに投稿した際は、普段「いいね」をつけない他のアカウントの方の日常ツイートなどに「いいね」を多数送っていたというお話を拝聴いたしました。Xの通知機能を活用し、自身のイラストに注目を集め、自ジャンルの普及のために日々精緻な努力を欠かさないという、S様のお人柄を感じさせるエピソードであるなぁと、私ムルムルは受け取っております。

 シャトー事件では、S様が活動されていたジャンルにて多くの撤退者が出る結果となりました。S様のnoteを拝読しますと、シャトーはS様とのお付き合いが長く、S様の作品のファンであることが伺えます。そんな彼女があのような行動を起こしたことにより、アンソロジー計画が中止され、果ては多くの方がジャンルから撤退するという結果を招きました。S様のイラストから日々の活力を得ていた筈のシャトーが、前述しましたS様のジャンル普及の為の不断の努力を、酷く損なったのかと思いますと非常に許しがたく、今からでも名乗り出てジャンルを撤退された方々に届くよう、きちんと謝罪を行うべきだと強く遺憾の念を抱きます。
 しかし、S様はそのシャトーをお許しになるとご自身のnoteにて宣言されました。なんという、まるで菩薩ようなやさしさであると思います。それと比べて、私ムルムルはいかに自身が狭量であるのかを思い知るばかりです。

 思い起こせば、シャトー事件を私ムルムルが追っている最中に現れた複数のアカウント、そのアカウントに寄せられた匿名のメッセージは皆一様に「S氏は素晴らしく優しい人である」と申しておりました。
 そのようなS様が、発信者情報開示命令申立という手段を弊ウェブサイトに申し立てられたということは、それだけ弊ウェブサイトはS様に対し、S様の御心を乱す様な投稿をしたということであり、その事実の大きさに私ムルムルは戦慄するばかりです。

 前述と重なりますが、この度は私ムルムルがシャトー事件を追う中で、S様が折角、S様を慕う方々を想ってひた隠しにしていた、自身にとって後ろめたいことを指摘する相手を無視し、情報は見て見ぬふりをするという人間誰にでもある当たり前の一面を、Xにて露呈させてしまう事態を招いてしまい、本当に申し訳ありませんでした。

 しかし、やはり人間は無理をし続けて生きるより、本来の自分の姿で居た方が自身、ひいては周囲の為であると私ムルムルは思っています。ですので、結果論ではありますがS様がこのことをきっかけに、以前より自由に振る舞うことができるようになったこの現状は、ムルムルの功績として自負しております。
 その功績を認めて頂けていることも、もちろん十分に伝わってきてはいますが、ムルムルは自身の功績を自負しているとはいっても、S様にそこまで認めてもらえるような影響力などなく、滅相もないことだと思っております。
 現在のS様は、シャトー事件を経てもなお多くの方に慕われ、さらに新しく界隈を超えた友人にも恵まれるようなお方です。
 そんな素晴らしくやさしいS様であるからこそ、前述の「まお」の出現をきっかけとしてS様が交流を持つこととなった、ムルムルを指して「正気を疑うし治療の必要性を強く訴えたい」と投稿された方、Xにおいて発信者情報開示請求についての知識では右に出る者はいない有識者、ムルムルの知る限り、現在もっとも発信者開示請求関連の裁判について経験豊富であると言っても過言ではなく、かつまるでおフランス帰りのような気品漂うお方が、今回のS様の発信者情報開示命令申立のサポートを買って出られたのだとミーは思います。

 ですので、そんなS様のお時間と労力、そしてお金もかかったでしょう発信者情報開示命令申立と、その後に予想される事柄に対して失礼の無いように、ムルムルはムルムルの全身全霊を掛けて、何が何でも、例え西から昇ったお日様が東へ沈んでいこうとも、S様とそのサポートをされているおフランス帰りの気品漂うご友人様に対し、最後まで徹底的に、中途半端な結果とならないよう真剣に対応を行っていく所存でザンス!


ニャロメ!

これでいいのだ!

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