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裁判記録(非訴事件)を見に行こう!

 ハッピームルムルこんにちは!
 昨年(2023年10月)にレンタルサーバーに設置してるブログに対して発信者情報開示命令申し立てが来たムルムルです!
 2024年1月末、そろそろ結果が閲覧できるかな?と思い、東京地方裁判所にて裁判記録を確認してまいりました!

 この記事は、タイトルの通り非訴事件である「発信者情報開示命令申し立て」の裁判記録を閲覧してきたムルムルの体験記になります。
 裁判記録を閲覧してみたい、自分に関係のある裁判結果を確認したいと考えている方のお役に立てば幸いです!


当日までの準備

閲覧・謄写の可否、立場の疎明方法、必要な書類の確認

 まず、自分が閲覧しようとしている裁判記録が閲覧・謄写が可能なものか確認しておきましょう。ざっくりいうと、以下のようになります。

訴訟事件:閲覧は全体公開、謄写は当事者または利害関係者のみ
非訴事件:閲覧・謄写ともに当事者または利害関係者のみ

 今回ムルムルが閲覧しに行くのは「発信者情報開示命令申し立て」なので非訴事件であり、当事者は申し立て人とレンタルサーバーです。ですから、ムルムルが閲覧するには「利害関係のある第三者である」と疎明しなければいけません。
 ムルムルの手元には、レンタルサーバーとの契約情報、レンタルサーバーから送られてきた意見照会(メール)がありました。事前に東京地方裁判所に連絡し、それらで「利害関係のある第三者であることの疎明は可能か?」と質問したところ、「レンタルサーバーから来た意見照会(メール)を印刷して持ってきていただければ大丈夫」とのことでした。
 このように、裁判記録閲覧時には事前に書類の準備が必要となる場合がありますので、実際に裁判所に足を運ぶ前に確認しておいた方が無難でしょう。
 以下、参考として今回ムルムルが裁判記録閲覧・謄写に必要だったものをリストを記載します。必要書類や手数料などは閲覧対象によって違いますので、以下の通りにするのではなく、各自事前確認をお勧めします。

閲覧・謄写の際に用意したものリスト

  1. 閲覧謄写予定の事件番号(令和〇年 (発チ)第〇〇〇〇号)

  2. 閲覧謄写の申請書(当日窓口で書くことになります)

  3. 認印

  4. 申請者本人であることを確認できるもの(運転免許、パスポート、健康保険証など)

  5. 利害関係者として申請する場合、それを証明する書面(レンタルサーバーまたはアクセスプロバイダからの意見照会を印刷、または複写)

  6. 手数料:1件について150円分の収入印紙(郵便局で事前に購入)

  7. 謄写する場合の印刷費(白黒1枚10円、カラー50円、裁判記録は数十ページに及ぶので、1000円札か小銭などの現金をその分準備していきましょう)

参考リンク:東京地方裁判所「民事事件記録の閲覧・謄写の御案内」

当日、東京地方裁判所へ

受付時間に注意

 上記参考リンクにある「民事事件記録の閲覧・謄写の御案内」というPDFファイルを参照して頂きたのですが、閲覧謄写の受付時間は

 平日の9時~12時、13時~17時となっています。
 
また、受付をしてから裁判記録を準備してもらう時間がそれなりに(体感30分くらい?)必要なので、時間に余裕をもって行きましょう。


いざ、閲覧謄写

 受付を終え、記録の準備が完了すると薬局のように名前を呼ばれます。そこで本人確認をし、収入印紙で手数料を支払い記名、捺印して閲覧謄写の手続きを終了させると、職員さんが裁判記録の原本を持ってきてくれます。
 この時、閲覧のみ許可された人か、謄写も許可された人か見分けやすくするためのラベルが渡されるので、ちゃんと首から下げておきましょう。ムルムルは「利害関係のある第三者」として認めらえたので、謄写も許可されたため、裁判記録をプリンターで丸っとコピーして帰りました。
 ここで注意ですが、裁判記録はざっと50ページくらいあったので、丸っとコピーして持ち帰る予定の方は、その分の現金(1000円札か小銭)を持っていくのを忘れないようにしましょう!一度、閲覧謄写室に入ると再入場は確か結構面倒だったはずです!

結果:2023年末に開示決定済み

 これはムルムルを以前から知っていただいている方に対する結果報告なのですが、S氏から2023年10月末に申し立てられた「発信者開示命令申し立て」は、なんと2023年度末までに開示決定が下されておりました!
 流石、発チ!早い!仮処分命令とは比べ物にならないスピード!

 ということで、ムルムルのレンタルサーバーとの契約情報(住所氏名)はすでにS氏のもとに渡っているということになります。ここから先、どういう展開になるのかはS氏の選択による、ということになります。(ちなみにこの記事を執筆しているのは2024年3月25日です)

 ちなみに裁判所に提出されていた書面になかったものについての話になりますが、ムルムルに扇動された人たちからの攻撃的なメッセージ、およびその謝罪のスクショ等は提出されていませんでした
 つまり、あの「(ムルムルの)サイトに扇動され、攻撃的なメッセージを送ってしまったという人達からの謝罪のメッセージが来ており、弁護士に対応してもらっている」みたいな例のポスト、真偽はどうだったのかってのは、まぁお察しください!

※ここで「ムルムルに扇動されてS氏に攻撃的なメッセージを送ってしまった!」とX上で騒ぎ立てたあと一晩で消え、様々な人々を呼び寄せるに至った奇妙なアカウントについてご紹介しておきます。

 あと、提出されていた証拠について「これが扇動の結果の被害と認められるなら、被害の自演し放題じゃ??」と思われるものがあったのですが、それがなんなのかを記載するのはあまりいい影響をもたらさないと判断したため、伏せさせていただきます。
 その先の損害賠償請求訴訟で、「これは扇動された第三者による被害の証拠にはならない」と反論して、それが認められるのかどうか、が非常に気になるところです。

裁判記録で何が見れるのか

・申立の際に提出された書面(申立書、陳述書面等)
・期日に提出された書面
・決定命令書

 裁判記録とは、裁判において提出された書面のすべてが束ねてありますので、それらを閲覧できます。ちなみに黒塗りなどはされていないので、申立人の住所氏名、陳述書面を書いた方の署名などそのまま載っています。
 そして裁判記録の閲覧をすると「閲覧者の記録」が残るので、その情報を参照する権利を持っている方は、裁判記録を閲覧した人物を確認することが出来ます。
 つまり、裁判の当事者とその記録を閲覧した者、お互いがお互いの情報を参照できる仕組みになっているのです。この点、非常にフェアだなとムルムルは思いました。(司法制度として当然なのでしょうが)

 以上、簡単ではありますが裁判記録閲覧レポ(発チ編)は終了です。
 「裁判記録閲覧に興味があるけどハードルを感じている」「何を準備する必要があるのかが心配」と思っている方の参考になれば幸いです!

以上、終わります!

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