正義感

脱三日坊主です。

ただ四日坊主にならないように頑張ります。

今日は正義感について。

Twitterのタイムラインを見てると流れてきた動画で、数人で線路に降りてる内容で、呟いた人は「どんな理由であれ線路に入ると迷惑になるからこの人達はおかしい」と言う内容で、パッと見た時には「うわー中国人かなにかかな?」と思ったのですが、リプライを見ているとどうやら日本人のようで当事者に近い人が書いている内容を見て状況がはっきりしました。

状況としては

酔っ払った人が線路に誤って落ちてしまい、頭を打ち付けたようで血を流している状況で、それを見た人が緊急停止ボタンを押したが、酔っ払った人が倒れている場所が丁度電車が通る場所だから移動させるために降りて反対の線路まで動かしたそうで、その後は他の人も降りてホームまで引き上げた。っと言う内容だった。

凄い勇気だし、素敵な美談である。


これだけ聞けば。

まず緊急停止ボタンを押せば電車は止まる。

急には止まれないのは勿論だが、電車の停止位置から見るに制動距離等を考えるとこちらが目視する前にはもう停止行動に移っていたと思う。

もし、緊急停止が間に合わない状況であればそもそも線路に降りる前に轢かれていると思う。そしてもう現代では常識にもなっている「頭から血を流している人を動かすな」これを知らないのかな?と思う。もし助けた人が医師ならまず動かさず診断するであろう。もし助けた人がレスキュー隊員なら安全にホームへ動かせたであろう。スーツを来た人でなければ、中肉中背のおじさんでなければ。


色々な状況から導き出されるのは、非常停止ボタンを押し、その指で119や110番に連絡し、ホームから状況説明を的確にし、駆け付けた駅員さんへ伝える事が1番正しいと思う。

正しさとは法律の中で規律を守り最善を尽くす事だと思う。

ただ、法律は平等な人の命を守る為であって、危険は人の命を救うためには出来ていない。

正しい事をすれば、人は死んでしまう事もある。

そこで出てくる「正義感」

正義の味方は平等ではない、悪い言い方をすれば「危険な人を救うためなら健全な人は迷惑を被っても仕方がない」と言う名目だ。

ウルトラマンが街を救ってくれるけど、戦ってる最中に巻き込まれた人は居ないのか?と言う疑問にはあくまでフィクションなのだから「隊員が避難させている!」となるけど、実際なら街ひとつを避難させるのには数時間はかかるであろう…と。

今回の話で言うなら「あなた達でがした行為によって遅延し、乗客数百名が不利益な状況を被る形になった」


人の命に比べたらそんなもの。と思いますよね。

自分も思います。

ただ、迷惑をかけたと言う現象と、人を助けた!と言う現象は相殺されませんし、どちらが上というのもありません。


人を助けた!物凄く素敵な事です!!

人に迷惑をかけた!いけないことです。

人を助けるのに他の人に迷惑をかけた!

仕方ないよね、でも頑張ったんですね、素敵です!!


人を助ける為なら他は迷惑かかってもしゃーないやろ!!

え?



呟きを見てて面倒くさっ!と思ったのは近しいひとからの説明の最後が「ホームに降りた事によって起きた遅延は6分程度でした!その後〇〇駅に着いた頃には3分になっていました」



要る??


時間が縮まったのは「一分一秒を大事にし、丁寧かつ安全をしっかりと心に持った日本の誇れる車掌さんの丁寧かつ迅速な対応により、徐々に縮めて下さった」だけです。

正義感で動いた自分が正しい事をしたように見せるな、正しく頑張った人を賞賛しろ。


正義感は正しくない事だと念頭に置いといて欲しい。

でも人ひとりの命が救われてよかった。

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