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#53 - 『VCSJ++』 VINCE;NTシンマ × Strip Joint 岸岡 (vol.1/2)

前回は、DYGL秋山さん・ANORAK!前田さん・Strip Joint 岸岡、3人の対談の様子をお伝えしました。

今回から、VINCE;NT のシンマさんをお迎えし、2回に渡って新たな対談をお送りします。VINCE;NTとStrip Jointの共同企画『VCSJ++』、先日vol.2 が開催されました。当日の様子はこちら。


Studio REIMEIにお邪魔してお話を聞かせていただきました。
シンマさん、ありがとうございます!



石川


今日はよろしくお願いいたします。
まずは近況、どうですか?

シンマ

最近(SAGOSAIDで)日本語のシングルを出したんですよ(シンマはVINCE;NTのほかにSAGOSAIDでもギターを弾いている)。

岸岡

もう出てるんですか?

シンマ
1曲だけね。先行配信で出してるんだけど。それがヤバくて。
日本語で出したその1曲だけで、1ヶ月経たないで1万再生とかいって。配信の会社を変えたっていうのもあるんだけど(記事執筆時点ではさらに2曲が公開されている)。

SAGOSAID - Stay soft, touch my skin

岸岡
まじですか。いやそれは日本語ということだけではなくて、佐合さんが来るぞ来るぞってなってたんだと思いますよ。

シンマ
そうなんかな。

岸岡

みんながずっと期待してて、ついに爆発したんかなと。

シンマ

それはちょっとあるかもね。求められてたもの、ってことか。でも、ハマんなかったら意味はない。

岸岡
俺はまだ自分の書いてる日本語のものがハマる自信って全然ない。

シンマ

でもめっちゃ(日本語の)新曲良かったけどな。これ、別のお世辞抜きで。めっちゃいいっすよ。こんな曲あったんやと思った。

岸岡

ありがとうございます。


VINCE;NT × Strip Joint


石川

ここから本題、というか。Strip Joint とVINC;ENTの共同企画、「VCSJ」についてお伺いしたくて今日はインタビューをさせていただいたんです。
すでに2回開催されていますが、「VCSJ」の誕生と今後の展望まで、たくさん聞かせていただきたいです。

シンマ

全然いくらでもやりますよ。

石川
ありがとうございます(笑)。
なんとも優しい。
では時系列に沿って、まず2バンドの出会い、というところから伺えますか?

シンマ

出会いっていう大それたもんじゃないよね。なんだっけ?対バンだよね。VINCE;NTの前身みたいなバンド(VINCE)があって。それでBASEMENTBARに出てた時に一緒だった。

石川
それはもっとずっと前?Ceremonyよりも前?

岸岡

いや、全然全然。Strip Jointになってた。

シンマ

もう今のメンバーだった気がするな。確かそんな気が。

石川
何年頃ですかね。

シンマ
タカシさんのところ(〈BLACK HOLE〉)から7インチ(「Like A Storm」)を出してて、そのもうちょっと後。だから2020年かな(編注:2019年でした)。

別にそれはなんか企画があったとかじゃなくて。かたしょくん(片山翔太)っていういいブッキングをする人がいて、その企画じゃないかな。

岸岡

俺は元からVINCEの存在を知ってたし、好きだった。
よくライブも見ててかっこいいなと。
その時から、それこそ前の対談で話したBlock Partyとかに出てたんだよね。

Block party


THREEかBASEMENTBARで見たのが最初だと思う。
俺は何の前情報もなく見たバンドに「ヤバ」って思うこと、そこまでないんだけど。VINCEはそれだったのをすごい覚えてる。

シンマ

それ嬉しいです。そんなこと言ってくれる。

岸岡

ヤバっていうのは、俺がもともと馴染みのあった音楽と被ってたっていうのはあるんだろうな。
俺、Arctic Monkeysが好きっていうのはよく言ってるけど。Arcticの3枚目をプロデュースしたQueens of the Stone AgeっていうバンドもArctic繋がりで好きで、そういう音を感じてて。

Arctic Monkeys - My Propeller (Official Video)

Queensはストーナーロックっていうジャンルで言われることが多いけど、アメリカの何もない砂漠に沈み込みながらヘビーなロックやってるみたいなイメージ。そういう音って日本にあまりいないと思ってたら、いるじゃん!ってなった(笑)。

Queens Of The Stone Age - Go With The Flow (Official Music Video)

石川

いるじゃん!か(笑)。

岸岡

ものすごく肉体的で、完全アナログ的な、同期とは遠そうな音楽だった。そんな風にして知ってたんだけど、いつの間にか対バンして、いつの間にか話すようになってたっていう。

シンマ
Block Partyでも結構一緒にやったよね。
SAGOSAIDも一緒に出てた回があった(編注:Block Party最終回)。

Last of Block Party


(Strip Jointの印象に関しては)まぁ、俺も同じだね。
(お互いへの評価が)なんか同じなんですよ。乗っかるわけじゃないですけど。QueensとArcticが(ジャンルは違えど)プロデュースしたりされたりみたいに繋がってるじゃないですか。僕らもお互いがお互いの音楽嫌いじゃないし、興味あるだろうっていうのは思ってた。

自分も音楽には全然Strip Jointみたいなことはやらない。やらないっていうかできないんですけど、聴くのは好きで、見るのはかっこいいと思う。
ルーツとか、サイケデリックなってところにハマったのかな。今紐解いたらそんな感じかな。

イギー・ポップを再生、アークティックを世界に押し出した21世紀ロックの立役者ジョシュ・ホーミの全貌を知る8枚 前編

岸岡

当時はアルバムも作れてないし、アイデンティティが定まってない。
未だに定まってないですけど、もっと定まってなかった。だから対バンするバンドにとかあんまり気を回してる余裕とかもなかったんですけど、それでもいいなって思って見た数少ないバンドです。


互いの印象について

シンマ

でも俺も対バン見ないからな。見ないけど、Strip Jointは数少ない見るバンドかな。本当に見ないっすね。「見ないっていうのはどうなの」なんて議論あるけど、それ言われても見ないっす。

一同
(笑)。

シンマ
というより見れないです。嫌いな訳ではないし、見たいなって思う時沢山あるけど、性格的に疲れちゃうし、色んなこと勘繰っちゃって本当ごめんなさい、、みたいな。これからは、色々見て新しいバンド発見していきたいと思ってるけど。

岸岡

それを言う人あんまりいないけど、それで俺も言うと、ライブハウス自体そんなに好きじゃなくて。

シンマ
全く一緒っすよ。

岸岡
うちに、メンバーでも話たまにするんですけど、どういう企画やりたいみたいな話になっても、最終的にライブハウスのイベント自体はそこまで好きじゃないから、あんまり熱が上がりきらなくて。

シンマ
確かにそれは本当にそうだな。
そんな風にして出会った後、多分コロナ入ったんですよ。コロナ入って対バンもそんなにしないけど、知ってる状態みたいな。
あとなんだかんだで、Strip Jointっていう団体じゃなくても、個人的に別のメンバーの人とか、西田くんとかと仲良かったりしてたから。

岸岡

西田の(参加してる)KAGAMIとは対バンしたことありますか?

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