地元の友達のミッカが仕事でベルリンにやって来た。
10代の頃からの踊り仲間で、今回は自分のやってるお店の買い付けで来たんだと。

ヨーロッパ初めてなんす。って言いながら、スマホの翻訳アプリとゼスチャーを駆使して、お店の人と会話してるのを見ながら、逞しいなあと、ちょっと離れた所から写真を撮って見てる。

本当に自分の店と服が好きなのだろう、毎日早朝からお店が閉まるまで、ひたすらベルリン中の古着屋やセレクトショップを見て回る。
店で、これ可愛くない？あれも可愛くない？とか隣で邪魔しながら、お互いの近況や、今やってるお店の事とか話してる。
随分年月は経ってるのに、結局くだらない話で涙流して爆笑してるのとか全然変わってなくて、そんな自分達が40代になってることがまたウケる。

大人ってなんだ。

週末のパーティーも、美術館やギャラリーも、すんごい行きたそうな顔して、今回は体調管理と買い付け最優先だからと、ちゃんと宿へ帰って行く。

大人ってこういうことだ。

数日もすれば、店員さんにギャグかますくらい余裕も出てて、なんか楽しそうにしてるのを見てると、こっちも嬉しくなる。
外国の人から、日本に行ったことあるよ。とか、日本人好きよ。とか、シャズナの曲最高！とか言われる度、もっと優しくなれるから人間て。
ミッカがそういうのを新鮮に感じてるのにハッとさせられる。

ストライキにミッカがすんごい嬉しそうに、これは！って物を選んでると、なんか僕まで買い物したみたいな気持ちになって清々しい。
買い物って選んで決めるまでが一番楽しいんだね。

最終日に荷物を日本に送って、最後くらい観光しようと「DARK MATTER」を見に行った。
結局、途中で寄った古着屋でまた可愛いやつを見つけて、リュック一杯に買い付けしてたけど。

当時からは、全く想像も出来ない形でこうやって遊べてる未来は面白い。

買い付けてた超絶可愛い服達が広島の店に並ぶのが楽しみ。

UnAvec

Mikka

DARK MATTER