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カリフォルニアからキューバへ


-2010-
Sanfran cisco to Mexico city



サンフランシスコからメキシコまでバスで行ってみようと思い立ち、グレイハウンドでバスチケットを取った。

日本を出てから2年が経とうとしていた。
人間の適応力の高さには本当に驚く。
いつの間に、移動しながら生活するのに何のストレスも感じなくなってるのだ。(むしろ快適!)
言葉の問題も、2年前の、一人で買い物すら出来なかった頃から比べれば、奇跡の様な進歩を遂げてるじゃないか。



メキシコシティまでは約2日間かかるそうだ。

長距離バスでは、隣に座る人によって移動時間の居心地が天と地ほど違う。
面白い人と出会える事もあれば、でかいいびきと、強烈な酒の臭い大きなおっさんの腕と共に一夜を過ごさなくてはいけない事もある。


僕の隣に座って来たのはアメリカ人の女の子。
よく話す可愛い子で、サンフランシスコから南部の実家に帰る道中らしく、半分以上何言ってるのかわからなかったけど、ノート出して絵に描いて説明とかしてくれるのを見てるだけで、ああ幸せ。(英語あんまわからなくてありがとう!)

バスの神様ありがとう!



隣の席の女の子と、後ろの席に座ってたおっちゃん二人組。
彼女が下車してすぐに後ろから、電話番号聞いたか?聞いだろうな!?ブハハーと、二人ですんごい嬉しそうに話してたお茶目なおじさん達。

きっとここにも昭和があったんだ。

スキンヘッドのおっちゃんは(同世代だったけど)、ホンジュラスからアメリカまで単身で出稼ぎに来てて、3年働いたから、ホンジュラスの家族の元に帰る所だった。
めでたい!


・・・

途中の町で彼女が下車してから、何時間経っただろうか。
すっかり真夜中でみんな寝てる中、バスはメキシコとの国境あるバスターミナルに着いた。

イミグレらしきカウンターを見つけて、スタンプを押してもらって、メキシコ側で待っていたバスにまた乗り込んだ。

IPodの充電は既に切れていたし、買っといたおやつも全部食べてしまった。
スマートフォンなんて持ってないこの時代、外の景色を眺めるか寝る事以外、もうやる事がなくなってしまった頃に、贅沢な旅をしてるなあと思うのだった。

もう次はやらないでおこうと思えるだけでも学び。








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いや、これ誰かからサポートあった時ほんまにむっちゃ嬉しいんですよ!!