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自分の「労働時間」と「対価」と「幸福度」のバランスってどこよ? を探る冒険

オーストラリアでワーホリ(ワーキングホリデー)の農場仕事を始めてから、随分と規則正しいリズムが出来るようになった。

朝は早い。
大体、午前7〜8時には仕事が始まって、午後の3時には宿に帰ってきてたので、実質の労働時間は6〜7時間程度だと思う。
週に2日は休みがあって、勿論それ以外にも、休みが必要ならいつでも休める。
その分だけ、自分の収入が減るだけなのだ。


ワーホリの良い点は、経営者側も、あまり無理難題を押し付けてブラックなノリになると、すぐに労働者側からクレームが出て、誰も働きに来なくなり、結果的に自分達の首がしまるというリスクがあるので、極端に長時間労働や低賃金、後になって騙されるなんてことはそうそうない。



午後3時に帰った後は、シャワーを浴びたり、洗濯したり、ハンモックで読書したり、買い物に出かけたり、芝生で昼寝したり、友達と楽器の練習など、みんなそれぞれの時間を過ごして、夕食の頃になると、仲間内で作って一緒に食べたりした。

夜になると焚き火をしたり、ゲームをしたり、旅の事をブログに書いたりして過ごして、大体午前0時になる頃にはベッドに入るのが日課になった。



仕事終わりの宿で、チャイを入れて楽器の練習を始める3人。


バランスを上手くとらないと、すぐにひっくり返ってしまうハイレベルなハンモックに興奮中のユウキ君。


じゃあアクセサリーを作ろうと、突然ワークショップが始まる。
何か集中してやれる時間があるって最高か!


見たこともない遊びをするハギ氏。
きっと占い師なんだろうと思った。


仕事が終わると乙女旅人に戻るロミちゃん。
今日も長崎弁が炸裂しとるったい。


チャイひとつとっても、人によって色んな作り方があるので、教わるとむちゃくちゃ面白い。
遊んでる時間も、なんだかんだ自然と何かを学んでるのだ。


オーストラリアの良い所は、街と自然が共存してるデザインだと思う。
太陽のあるところに自然と人が集まってくる。



そして、そんな日々を過ごしてると、恋に落ちちゃう人達だって、そりゃあわんさか出てくる。
恋をして、じっくりお互いを知り合う心の余裕があるのだ。

しかも舞台は海外、一緒に海外という苦難とロマンに満ちた世界を乗り越えて、感動を共有出来ちゃうんだよ!えぇ!
そりゃあ落ちるさ!真っ逆さまに落ちちゃうさ!
(ちょっと興奮してきた、すいません。)


恋に落ちるイメージ図(バイロンベイでの手作りウェディングパーティーより参照)




話を戻そう。

その時の、僕の一日の平均収入は、100〜200ドル (豪) 位だったと思う。
これだけあれば、決してお金持ちにはなれなくても、毎日貯金も余裕で出来てしまう。
宿代、ガソリン代、食費などの生活費は、1日30〜50ドルもあれば充分すぎる。
(僕は宿代を浮かす為、週に何度かキッチンの掃除をして、さらに宿代を安くあげてた)


朝が早い分、午後のまだ日の高い時間に家に帰れるのは、想像以上に贅沢で、まるで、毎日が野外活動と社会見学と修学旅行を足した感じだった。(どんな感じだよ)

平日でも仕事後、自分の時間が8時間位は取れる上、1日50〜150ドル位は貯金も出来てると思うと、当時の幸福度は相当高かったと思う。
(仕事があれば、平均月収2000〜4000ドル!)

しかも、農場仕事は季節労働なので、長くても同じ場所で3ヶ月も働けば終わってしまう。
その後、別の仕事を探すもよし、別の街へ行くもよし、旅するもよし、好きな事に打ち込むもよし、その都度、自分の選択次第で未来ががらりと変わっていく事を体感出来るのは、その後の人生にもかなりの影響があるんじゃないだろうか。


毎日、一歩一歩前に進んでるという感覚と、労働以外の時間がしっかりあるという充実感は、貯金額以上の幸福感を生み出す事を知った。

人は幸福度が高いと、人に優しく出来るし、仕事以外の時間に使うモチベーションも湧いてくる。
仕事や生活に気持ちが入るのと入らないのじゃ、ここまで日々の過ごし方や感じ方が変わるのか!!ってそりゃあ何度も驚いた。


学生時代が終わった途端、急に鬼の労働者になれと言われても、心はそう簡単についていかない。
それがやれるのは、それがやりたい事の時と、どうしても叶えたい目標がある時じゃないかな。

特に強い目標もなく、学生後の人生約40年以上を同じモチベーションで働き続けろ言う方に無理があるのは当たり前だと思う。

世の多くの会社おじさん達は、それを、若いやつは甘ったれるな!と言う。
本当にそうなんだろうか。
そのおじさん達は、この次生まれ変わっても、また同じ人生を絶対に歩みたい!!と願ってるのだろうか。

本当は、ロマンに満ちた大冒険をしてみたい気持ちだって心の奥にはあるんじゃないだろうか。


週末の夜は、フリーコンサートへ出かけたりもした。
無音の映像を流しながら、そのBGMをライブで演奏してる面白いステージ。


オーストラリアで、自分の時間をしっかり作れるのが当たり前な国ってのは、ちゃんと存在する事を知った。


夜になると、誰かが薪を集め出して、焚き火が始まる。
焚き火が始まると、ぽつぽつと楽器を持って寄ってくる人がいる。
本当に毎日がこんなだったのかと、今思い返してもわくわくしてくる。


火の扱いひとつとっても、薪の焚べ方なんかでみんなの討論が始まる。
みんなこれまで何処で生きてきたの?
ピッコロさんに修行でもつけてもらったの?



幸福度を上げる為に、僕らがしないといけないことは、仕事とか趣味というジャンルを問わず、やりたい事をやる時間をしっかり作るということだと思う。

今は世界中どこでもネットが繋がるので、スマートフォンひとつで、マネタイズだって出来ちゃう時代。
この10年で仕事のやり方という概念は、随分と変わってきてて、誰にとっても未知なのだから、やり方なんて自分自身で切り開くしかない。


そんな時代の中、まだどんな仕事に就こうか迷ってる人や、就職したけど、人生本当にこれでいいんだろうか?と悩んでる人は、とりあえず一度ワーホリに出てみてはどうですか?

旅中出会った人の多くは、帰国後、企業したり、お店を出したり、別の国に行ったり、割とやりたい事を見つけてる人が多いと思う。

学生のうちに先の人生考えろ!と言われたってね、学生のうちは、そのほとんどの人が学生生活以上の経験をしてないのだから、その後の人生設計なんて、中々リアルに考えられるはずもない。

全ては想像と経験が、未来の指針になると僕は信じてる。


そして、どうせみんな最後には死ぬ時が必ずやって来るんだから、その時にいかに満足出来てるかって事がすごい大事だと思う。




【インスタでも、オーストラリア編やってます】



【ご感想はコチラが嬉しい!】
全然来ないのよ!
まさか、、誰も読んでないのか!?



【ケニアで出会った動物達を大判のポスターカレンダーにしました】


いや、これ誰かからサポートあった時ほんまにむっちゃ嬉しいんですよ!!