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ドイツのショートフィルムフェスティバルへ行ってみたよ


ドイツの中心からちょい北にある "Detmold" という街で行われたショートフィルムフェスティバル (ISFF) でビエラの作品が上映されるからという事で行ってみた。




会場に着いてすぐに無音のダンスパーティーをやっていて、なんだこれ?って思っていたらDJのプレイする音がヘッドフォンから流れてくるという、未来形の不思議なイベントだった。(ブースで3人のDJがプレイするチャンネルを選べる贅沢なやつ)




個人でも動画を撮ったり、編集をする事が出来るようになってきてる近年、先進国だけでなく、これまであまり見た事のなかったアフリカや中央アジア、中東、南米などの国の作品も出展されてるのが新鮮。

他にも、難聴の人でも楽しめる作品や、障害を持った人が作った作品なんかも上映されてて、この映画祭のオーガナイザーのチョイスに感動した。



その中の一人、キルギスタンから遥々作品を持って、ヨーロッパの映画祭ツアーに来てたスィンベック(Suiunbek)とビエラが、ロシア語で話すうちすぐに意気投合して、映画祭の間よく一緒に過ごすようになった。

彼のドキュメンタリー映画は、キルギスタンの田舎で暮らす、羊飼いの家族の生活を追ったもので、ネットで大抵の事は見れると思ってた自分の世界は、まだまだほんっのごく一部だという事を思い出させてくれた。


会場内ではスケートボードで遊んでる人やピンポン台なんかもあって、見事にゆるい。


スィンベックとビエラ。
ロシア語圏内にいると完全に英語ではアウェイ感。


滞在中の食事作りや片付けを一緒に手伝ったり、寝る場所がテントだったり、夜になるとパーティーが始まったり、なんか思ってた映画祭と違う。


スタッフもみんなゆるめで、一服しながら映画祭のドキュメンタリーを撮ってた。


車で旅中の友達と出会ったのだった。



キルギスタン語とロシア語、それとドイツ語を話す彼と、日本語と少しの英語を話す僕との会話は、その殆どが単語とゼスチャーのみなのだけど、それでも、伝えたいって気持ちと、わかりたいって気持ちがあれば結構伝わっちゃうから面白い。

言葉がわからなくても、一緒に居たい人とは一緒に居るし、例え言葉が伝わっても、一緒に居たくない人とはいないもんだから、やっぱり言葉の力は便利だけど、過信し過ぎるのも考えものだなあと思う。

結局人と人が繋がれる瞬間は、相手の好意だったり、ジョークだったり、一緒に楽しもうとする姿勢なんだね。

一緒にいる間、何度も、カム!ホーム!と言ってくれてたから、一度本当に遊びに行くと約束した。
キルギスタンが何処にあるのか知らないんだけども。




50本以上の作品を観てたら、もうアイデアと行動力さえあれば、映画は作れちゃうんだとわかって、次回は僕も自分の作品を提げて、何処かの映画祭で会えたら最高だなあと妄想しながら、スィンベックと別れたのだった。

かぁーっ早くアフリカで映画作り始めたい!




【感想がレターポットだと最高!】


いや、これ誰かからサポートあった時ほんまにむっちゃ嬉しいんですよ!!