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イチロー選手の引退

メジャーリーグ、シアトル・マリナーズのイチロー選手が3月21日のアスレチックス戦を最後に引退しました。

占い師としてみても、イチロー選手は興味深い存在でした。
イチロー選手の偉業については、テレビなどでも相当語られましたので、占い師からみたイチロー選手について書いてみようと思います。

イチロー(鈴木 一朗) 1973年10月22日生まれ
本命星:九紫火星
天中殺:午未天中殺

イチロー選手は1992年オリックスに入団しました。
最初は苦労したようですが、仰木監督との出会いによって劇的に変化。
1994年開幕一軍に入ると打ちまくって首位打者を獲得し、ここから7年連続首位打者という金字塔を打ち立てました。

2001年に日本人としては初のポスティングでシアトル・マリナーズの入団が決まり、海を渡ることになりますが、ここからが占い師として興味が湧くところになったのです。

イチロー選手が渡米するとき、占いの世界に噂が流れました。
イチロー選手の奥様(1998年結婚)が占いを勉強されていたという噂です。
教えた先生の名前も流れました。
真偽のほどは定かではありませんが、誰もこの話を否定しませんでした。

しかし、その後のイチロー選手の行動をみていますと、占い的観点からみても素晴らしいものでした。

イチロー選手は、27年間の選手生活を送りましたが、日本でプレーしたのは9年間、残りはアメリカです。
イチロー選手は「日本人選手」ではなく、堂々の「メジャーリーガー」であり、日本に居続けたら、野球ファンの間では称賛されても、誰もが知るスーパースターにはならなかったでしょう。
イチロー選手は海を渡ってスーパースターになったのです。

さて、イチロー選手は渡米するときに、「?」と思うような行動をしました。通常、日本人が契約すると代理人がついて、あらゆる手配をやってくれます。住居を含め、あらゆることをやってくれるし、メジャーのキャンプは2月中旬からなので、2月に入って渡米する選手がほとんどです。
しかし、イチロー選手は1月のうちに渡米しました

1月は占いの世界では2000年、2月になると2001年になります。
2000年のアメリカは大吉方、2001年は大凶方になります。
天国と地獄です。
そして、その使った方位の意味から考えて、「イチローは開幕から打ちまくる!」と私の師匠は予測し、周りの皆さんに伝えました。
結果はその通りで、4月の月間MVPから始まって、このシーズンは首位打者をはじめ、7つのタイトルを獲得しました。

実は師匠は、これともうひとつの予測をされておりました。
それは「2006年にイチロー選手は生涯最高のシーズンを迎える」というものでした。
そして2006年、まず3月に第1回WBCで優勝し、シーズンが終わってみたら285安打でメジャーリーグの最多安打記録を84年ぶりに破っていました。

イチロー選手は、数々の記録を打ち立てましたが、ここからは占い師ならではのお話をしたいと思います。

2009年の第2回WBCは劇的な大会でした。
日本チームは決勝まで勝ち上がったのですが、イチロー選手が全く打てませんでした。
実は、我々はこのことは心配はしておりました。
というのは、前年秋、イチロー選手はマリナーズの最終戦が終わると、そのまま飛行機に飛び乗って、日本に帰国しました。
清原選手の引退試合を「観戦」するためです。
なぜ「観戦」かというと、イチロー選手は「今日の主役は清原だから」とグランドに降りることも、スタンドから手を振ることもなく、ひっそりと「観戦」したからです。
長渕剛は、グランドに降りて「とんぼ」を歌っていましたが。。

実は、この時が精神的に影響を与える方位で、その発現がちょうどWBCの予選リーグだったからです。それはもう無残で、アジアの格下のチーム相手に、仲間が打ちまくっているのに、イチロー選手だけが打てない。
試合前の練習では問題ないのに、試合では打てない。
明らかに精神的な(気持ちの)問題でした。

イチロー選手は絶不調でしたが、日本チームは準決勝に勝ち上がりました。
そして、ここからドラマが始まりました。

日本チームが準決勝・決勝の行われるアメリカに飛んだ日は吉方で、試合が行われる日は、その効果が現れる日でした。
私の師匠はこのことに気づいて、すぐにメールで「イチローは準決勝から打ち始める」と配信しておりました。

その通り、準決勝から息を吹き返したように打ち始め、決勝戦は後世に語り継がれる延長戦での決勝打になりました。
あのイチロー選手でさえも、自然の流れに従っているということです。

もうひとつイチロー選手のエピソードをお話しますと、2012年7月、イチロー選手は長年活躍したマリナーズを離れて、ヤンキースへ移籍しました。
表面上はトレードということになっておりますが、これはイチロー選手の方から「トレードで出してくれ」と持ち出したので、事実上はフリーエージェントと同じです。
まして7月はイチロー選手の天中殺月です。
天中殺で起こした行動は、必ず大変なマイナスになります。

我々は「なぜ?」と凍りつきました。
イチロー選手のメジャー人生が終わりかねないような決断だったからです。
しかし、後で事情がわかってみると「さすがイチロー!」という決断でした。

天中殺は自分の利益を求めた行動はマイナスになりますが、他人のための行動はプラスになります。
「天中殺は心が解決する」と言われる所以です。

イチロー選手は、若返りを図っているチームの中で最年長で、最高年俸の自分がいれば、チームは使わざるを得ないので、若手にチャンスがなくなると思い、トレードを志願したのです。
自分の利益を求めていない証拠に、イチロー選手の出した条件は「お金のことはいいから、真っ先に自分を獲ってくれるところに」だけだったそうです。イチロー選手が語られるときに、必ず人間性も語られるのは、こういうところからでしょうか。

その後、イチロー選手はヤンキースで黒田投手・田中将大投手とプレーし、その後はマーリンズを経て、最後はメジャーのスタートであったマリナーズで、そして日本で引退を迎えることになりました。
そしてその日は、新しくマリナーズに入った菊池雄星投手のメジャー初登板の日でした。
彼もまた、この後、イチロー選手の背中を追いかけて活躍することでしょう。

神様はこういうドラマを用意するのです。
イチロー選手は引退記者会見で「やり抜いたことは?」という質問に、「野球を愛し続けたことです」と言いましたが、イチロー選手こそが「野球の神様に愛された男」なのだと思いました。

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