見出し画像

占い師の成績表

皆さんは、占い師が「当たる or 当たらない」ということについて、どのような感覚をお持ちでしょうか?

もちろん、当たっていることに勝ることはないのでしょうけれども、私がお聞きしたいのは「はずした」ということを、どのように考えますか?ということです。

前回書いたように、占い師の本当の仕事は「転ばぬ先の杖」で危機回避なのですが、多くの占い師は恋愛占いばかりで、「先を観る」ということをほとんどしていないように思います。
もちろん恋愛占いも「先を観る」ということに変わりないと思いますが、それに関しても呆れるほどの確率ではずしています

そういうことがなぜ起きるかと言いますと、相手が喜ぶことを言う占い師が多いからです。
恋愛占いに通う人たちの多くは「この人が自分を幸せにしてくれるかどうか?」というよりも「自分が好きになった人を『いい』とか『お似合い』と言って欲しい」と言う前提があって、その通りに言ってくれる占い師が「いい占い師」になってしまっています

かつて、知人のご紹介から大手占いサイトで仕事をした時に(もうやっていませんよ)、明らかに失敗する恋愛を「やめておいた方がいいですよ」と本当のことを言ったら激怒されて、そういうことがたて続けだったことがあります。
「なぜ、ここの皆さんは怒るのだろう?」と不思議に思って、人気のある占い師のレビューを見てみると「なるほど!」とわかりました。
相手を絶対に否定せず、喜ぶことしか言っていないのです。
つまり、読めていないのか、嘘つきが「いい占い師」になってしまっているのです。

ガンの患者は、「できればガンと言われたくない」のです。
だからと言って「風邪ですよ」と言う医者がいい医者だと思いますか?
それと同じことを占いでやってしまっているのです

芸能人のカップルが誕生するたびにカリスマ占い師(ホントかな?)と呼ばれる占い師たちがテレビでコメントしますが、絶対にいいことしか言いません。でも結果として、どれほどのカップルが別れたと思いますか?

私は商売柄、誰が、どんなことを言ったのか記録してますが、皆さんもやってみたら面白いですよ。
恐ろしいほどの確率で「大はずれ」していることがわかります

つまり占い師の「成績表」です。

その成績表をみて、はずしまくっている占い師の、自分に都合の良い答えを期待しますか?
はずしまくっている占い師の本を読みたいと思いますか?
はずしまくっている占い師の「今年は運命の人が・・」を信じますか?

でもちょっと難しいのかもしれませんね。
恋は盲目って言いますから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?