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三十にして立つ

春には、新しくスタートを切る人がたくさんいます。入学や就職、転勤もありますね。

そんなことを考えていたら浮かんだ言葉です。

三十にして立つ
四十にして迷わず

孔子の説いた中国の古典「論語」の一説です。有名な言葉なので、どこかで聞かれた方も多いと思います。

東洋占術では、天を表す十干(甲〜癸)と地を表す十二支(子〜亥)の組み合わせにより運命を読み取ります。10と12の組み合わせですから、人間は60通りの生まれ方をすることになります。この60干支を一巡することを還暦と言います。

その半分の30番目は、必ず生まれた年と同じ十干になり、十二支は生まれ年と真反対になります。例えば子(北)年生まれの人には、午(南)となります。この関係になる年を「納音(なっちん)」と言います。

人間30年生きていると「納音」の年がやってきます。

その人の宿命や親との関わりで、もっと若いうちに親元を離れる人はたくさんいます。しかし、就職しても実家から出ることもなく、親元から離れずにいる人にとっては、30歳というのが親元を離れる最後のチャンスとなります。

生まれ年の干支は、その人の目上・両親を意味します。その年干支が「納音」になるということは、十二支が真反対の位置になるわけですから、自分の生まれた年から一番遠くに離れるということです。この時に親から自立しないと、その後親から離れるチャンスは、なかなかやって来ないということです。

そして40歳という年は、生まれ年干支と大半会という関係になります。
大半会は「大きく進展する」というタイミングです。年干支は表向きの自分であり、社会に対する顔でもあります。

仕事の場所が大半会するわけですから、男性の場合はますます脂がのって仕事に自信が出る頃です。女性の場合でも、仕事を持っている人はもちろんのこと、専業主婦となっても、PTAなど何らか社会との関わりができる頃です。それまでの人生にある程度納得し、安定し、自信ができてくる頃です。

さて、今年30歳になる1989年生まれの方々、そして40歳になる1979年生まれの方々、今年はひとつの節目であり、チャンスの年かもしれません。

ぜひ有意義な一年にされてください。

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