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失われゆく精神性を再び養い高める時代へと。

細胞は、一定の期間を経ると死ぬようにプログラミングされています。

何故でしょう?


私たちの肉体は、伸びて大きくなって膨らんでこのような形状になったのではありません。


例えば指で言えば、最初は指は全てくっ付いて一つのヒレのような形をしていましたが、そこに4本の筋が入るようにその部分の細胞が死んで、溝になり、ついには完全に分かれて指ができた。


つまり私たちの肉体の完成形とは、最期には全ての肉体の細胞が滅びるということなのかもしれません。

だとしたらそこに残るものはなんでしょう。


精神です。


人は、40歳頃を境に子孫を作る行為から精神性を高める方に身体の作りが変わっていきます。

そして、人の知性が最も高まるのは平均で62歳という、ある研究結果があります。


全ての生命体は、子孫を残すために存在しています。

しかし、ヒトはどうして子孫繁栄とは関係ない行為に人生の半分を費やすのでしょうか。


ヒトの身体が成熟するのに約20年というとても長い年限を必要とします。

さらに、細胞がゆっくり成長することと寿命が長くなることは関係があります。


とにかく人生は長い。

そしてどの動物よりも複雑で多様性で過酷であるが故に、身体の成熟が達成されても残りの時間を精神性なくしてはそれだけの寿命を全うできないません。

成人したあとも、年長者の経験と知恵により導かれ安泰に生きている側面が多くあります。


一度に産む子供数で言えば極めて少ない。

その貴重な子孫を失うことなく成熟させるために知性はなくてはならないものです。


そして最期に昇華された魂はまた次の生命へと刻まれて一つの役目を終えるのでしょう。

こうして蓄積された知性に守られて私たちは生きているのです。

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