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FF7リバースをクリアしての感想(ネタバレあり)

お久しぶりです。限界トルガルです。
FF7リバースが発売して約3週間が経ちますが、「トロコンするまでは感想は控えよう」と自分の中で変なルールを作ってしまっていて、昨日ようやくトロコンが終わったので、クリアの感想を書こうかなと思います。


※ここから先はネタバレに関わる話や、画像等もあるのでまだ全クリしていない方は自己責任でお願いします!






アクション面やシステム面等の感想や細かい部分は、きっと色んな方がYoutubeやSNSで詳しく投稿されていたりすると思うので、その部分は多く書きません(そもそも語るまでもなく素晴らしいゲームでした)。

ただ1つ自分がこのゲームをやり通して思った感想を書きます。
そしてそれは原作のオリジナルFF7をやり込んできて、原作が大好きな自分の感想です。


エアリスの「さよなら」を聞けてよかった。
本当に、本当に、これに尽きました。


正直、思い出しただけでも泣いてしまうのですが、まさか自分がこんなにこの言葉にやられると思っていなかったんですよね。

リメイクをプレイして、エアリス生存の可能性は示唆されていたものの、その後に続く作品が既に世に出ている事を考えれば、星を救うためにはエアリスの犠牲が必要で、そこに大きな違いはないのかもしれない、ただ何か新しい希望が見れるのかもしれない、そういった気持ちでリバースをやり始めました。

エンディングそのものには、マルチバース(多次元世界)の解釈が入ってきたため、混乱したり、どこかしっくりこないという人もいたのかな、とは思います。解釈次第ではどうとでも取れる部分もあり、3作目でどうなるのかはやっぱり次作をプレイしてみないとわかりません。

FF7オリジナルでは、エアリスは最後の最後まで言葉を発さないまま、祈りを捧げ、クラウドの腕の中で息を引き取りました。

「夢と希望があるRPGでそんな事あるわけない」
「エアリスはきっと生きていてまた仲間になるはず」
「隠しイベントがあってどこかで会えるはず」

そんなことを考えて、エアリスの幻に会えるミッドガルの教会に何度も出入りしてみたり、何か分岐ルートがあったんじゃないかと探してみたり、そういう気持ちで原作FF7をプレイしていました。

それでもエアリスと話せることはありませんでした。

現実でも、亡くなった人とはもう話せません。その人の考えていたことや、言いそうなことを想像出来ることはあっても、本人の口からはもう聞けません。

リメイクをプレイしていて「エアリスを死なせずに先に進めるのかもしれない」という希望を抱いたことも事実ですが、未来を知っていたエアリスからすれば「自分が死なない世界線」になったとしても、本当に世界が救えるか不安になると思うし、自分が死んでライフストリームの力を借りることでメテオから星を救うところまでが予定調和なはずだと、覚悟していた気もします。

自分自身、エアリスが生存するのか、それとも原作通りに死んでしまうのか、その部分ばかりを意識してしまっていたんですよね。実際にエンディングの最後のシーンになるまでは、多次元世界が示唆されたことで、エアリスやザックスは今後どうなるんだろう、そういう考察で頭がいっぱいでした。



FF7リバースエンディングより
FF7リバースエンディングより

でも最後の最後、物語のラストに映されたのは、エアリスからのお別れの言葉でした。考察とか、そんなのもうどうでもいいやってなりました。

こんなにも自分がこの言葉を聞きたかったんだと自分でも気付けていなくて、最後のシーンを見た瞬間、死ぬほど泣いてました。自分の心にあったわだかまりや後悔は「エアリスの最後の言葉をちゃんと聞けなかったこと」だったんだなと、やっと理解出来ました。

別れというのは辛くて悲しいことですが、それでも、そこに一つの区切りがちゃんとあれば、人間は前に進めるんだと思うんですよね。亡くなってしまう人や、もう会えない人がいたとしても、その人からちゃんと最後に「さよなら」と言ってもらえれば、最初は辛くても、いつか時間が経てば前を向けるんだと思います。

FF7原作の発売から27年経って、ちゃんとエアリスから区切りとなる言葉を聞けました。それだけでもこのゲームをやれて本当によかったし、その言葉を聞けた事が全てのゲームプレイ以上に価値のある事でした。

勿論、原作を知らない人や、リバースからプレイした人でも超楽しめるし、内容も盛り沢山であることは間違いないですが、それでもこのラストシーンがあったことで、エアリスを救えなかった後悔が浄化されて、ようやく前に進めるような、そんな気持ちになれました。

FF7リメイクシリーズ3部作目がどうなるかはまだ誰にもわかりません。この物語がどう締めくくられるのか、それもまだ誰にもわかりません。それでも、リバースという作品でエアリスから別れの言葉が聞けたことが、このゲームにおける自分の中での一番大切な部分です。

最新の技術でFF7の世界を再現してくれた事にも圧倒的感謝ですが、個人的には最後をこのシーンにしてくれて、本当に感謝です。FF7リバース開発に関わった全ての開発スタッフや関係者の皆様、本当にありがとうございました。このゲームをプレイ出来て、本当に幸せでした。


(3/31追記)
何回もこのラストシーンを見てますが、見れば見るほど最後の「さよなら」をFF7原作をプレイした全てのプレイヤーに向けてエアリスが言っている様に聞こえています。最初の記事を書いた時は、クラウド達へ向けた言葉であるという前提で書いたつもりだったんですが、プレイヤー側にもちゃんとお別れを言ってくれてる様な気がして、あれからもずっと見るたび泣いてしまいます。





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