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スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」来年上演

仕事の休憩時間に知ったニュースに心臓が止まるかと思うほど驚きました。来年2月3月新橋演舞場で「スーパー歌舞伎 ヤマトタケル」が上演されます。

本来は「スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)鬼滅の刃」の予定でしたが中止。その代わりの公演として三代目が創造したスーパー歌舞伎の1作目ヤマトタケルが、隼人さん團子くんのW主演で行われることになりました。米吉さん中車さんの出演も発表になっています。

嬉しい!けど寂しい。。でも何だか安心もしました。

そうしたらジワジワきて泣けてきた。

またスーパー歌舞伎を観ることができる!

信じれば叶うのだと思う。私の本当の望みは猿之助さん主演だけど、まずは澤瀉屋の演目上演が続いていくことが大事です。その先には猿之助さんも必ず一緒と信じています。

いろいろ話したいことはありますが、まずは当時の私のblog文章をご紹介します。初めてスーパー歌舞伎を観たのは2012年6月7月の新橋演舞場。澤瀉屋三人同時襲名(猿翁、猿之助、中車)と團子くん初舞台です。

二か月間続けて上演したのは「ヤマトタケル」だけです。その他は演目を変えて襲名披露公演が行われました。それだけ澤瀉屋にとって特別な演目なのです。7月は猿之助さん中車さん二人の口上が付け加えられました。


その7月の大千穐楽。カーテンコールを含めた猿之助さんの様子が文章から少し伝わると思います。

私の興奮っぷりも相変わらずです。


2012年7月29日「大千穐楽!」

2ヶ月間続いた襲名公演が千穐楽をむかえました。楽しませていただき感謝です!有難うございました。

ご縁があり昼の部「ヤマトタケル」を拝見してきました。

お席は一階一列目。普段は絶対にご縁がなく、実はあまり好みではないお席です。役者さんを楽しむお席だな。。と実感。ラストにとても新鮮な経験ができました。

間近で拝見する猿之助さんの白いお顔の綺麗なこと!手の美しさももちろんです。

開演前の口上は無事千穐楽をむかえた心境を語っていました。中車さんは、歌舞伎の舞台に立つ猿之助さんをずっとそばで見てきて感動した素直な気持ち、そして歌舞伎の舞台に立った二ヶ月が夢のようだったと感謝の気持ちをお話ししていました。

凄く心に響いて聞いているだけで泣けました。猿之助さんは、全スタッフのおかげでやってこられたことに感謝。

「ヤマトタケルは’楽’な部署はありません、全部がハード。役者の背後にいる見えない力も感じながら観てほしい。。今日一日、全精力を傾けて芝居をするので、皆様も全精力を傾けて観てください!」

とおそらく本日バージョンのお話をしていました。二人の絆に感動です。

言っていたとおり、お芝居は白熱していました。大好きな熊襲の立ち廻りシーンは大迫力!猿之助さんが声を出してタイミングをとっているのが新鮮。遠くからではわからないことですね。制圧した後、民を見渡す視線が今日は優しく微笑んでいました。

通常の歌舞伎より、見得自体もスマートなことに改めて気がつきました。何より’黒目’が美しかったです。その黒目が綺麗な線を描き、ピタッと止まる。この美しさは歌舞伎ならではです。

そして動きの俊敏さ。中車さんも感心なさっていましたが、細い体で飛んだり跳ねたり。今日は特にエキサイティングに動いてました!

何故かツボにはまったのが竹三郎さん!ノリノリだった気が。。。名古屋弁の’みゃあ’って入っていましたっけ?テンション高い演技に笑っていたら、猿之助さんも笑いを堪えているのを発見(笑)

猿之助さんの感情表現も激しかったです。戦いを続けても続けても、父に求められず、敵にも散々ののしられ。。生きることへの儚さを感じました。

「帰りたい」と言いながら死んでいく場面からもう涙が止まりません。猿之助さん、死に際に涙をこぼしていました。

右近さん、弘太郎さんも涙が。。そして、白鳥姿で形を決めるのが目の前!失神しそうでした(笑)

カーテンコールが最高!!ぼろぼろ泣きました。猿之助さんはいつもの涼しい笑顔。満面の笑みになったのは梅原先生が登場してきたのがわかった時。本当に嬉しそうに飛び跳ねてました。

それとサプライズで幕を開けてお客さんを見た時(お客が拍手していないのに開けた!)。面白がっているいたずらっ子のような笑顔に見えた。

2ヶ月間たくさんの感動を有難うございました。全ての演目楽しませていただきました。舞台に関わる全ての皆様のお陰で、力をいただき私も仕事の忙しいシーズンを乗りきることができました。

自身の心を磨き、もっともっと感動できる心になり、これからもたくさんの感動を歌舞伎から味わいたいと思います。次回のヤマトタケルは新歌舞伎座で観ることができたら夢のよう。

四代目猿之助さんに感謝。

同じ時代に生きていることが本当に嬉しいです。

aya

6月初旬撮影の祝い幕


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