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大塚国際美術館(徳島)

本物は1枚もない美術館…

今さらの感はないでもないですが、ミュージアムの規模といい、その中身といい、びっくりミュージアムとして無視することができないので、あえて紹介させていただきます。

ここ、大塚国際美術館には、古代の壁画から現代作品まで、西洋絵画の歴史を俯瞰できる1000点を超える絵画が展示されています。
ダ・ヴィンチ、ゴッホ、ピカソ、ベラスケス、ミケランジェロ、等々。
アートに疎い方は画家の名前を見ただけで「へー、すごいじゃん」と感心しそうですが、これにはもちろんわけがあります。

見出しにかいたように、ここには本物の絵は1枚もないのです。
陶板絵画といって、セラミックの板に絵画のコピーを焼き付けたものが展示されています。
またまたアートに疎い方は「それって、パチモンじゃん」とケチをつけそうですが実物大に再現された絵画は、陶板とはいえ画面の再現度も高く、なかなかに見ごたえもあります。
以前紹介したルーブル彫刻美術館の雰囲気が、そこはかとなく漂ってきましたか?
この美術館の運営母体は、ポカリスエットで知られる大塚グループで、展示する陶板作品も自社グループで製造しています。

圧巻なのは、システィーナ礼拝堂とそこに描かれたミケランジェロの壁画「最後の審判」です。
空間そのままを再現するように構成され、中に入るとあたかも現地にいるような気分にさせてくれます。(行ったことないから、知らんけど)

他にも、屋外にモネの睡蓮の絵をぐるっと円形に並べ、日光の下で観賞できるようにしたり、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を現在のものと、ダ・ヴィンチ時代のものとを見比べられたり、ゴッホのヒマワリを、日本で焼失したものも含め7枚いっぺんに並べたりと、展示にも工夫を凝らしています。

とにかく展示作品数が多いので、すべて観て回るのに館内を4キロ近く歩くことになります。
また、単館としては国内最高の入場料金でも知られています。
一般チケットが3,300円ですから、びっくりします。
居酒屋で一杯やれますね。

閑話休題
アートに詳しい方の中には、本物の絵が1枚もないということで、評価に値しないとする厳しい意見もあるようですが、いろいろなミュージアムを見て回るのが大好きな私としては、ぜひともお勧めしたい美術館です。
日本にいながら世界の名画をこれだけ堪能できる場所は、大塚国際美術館をおいて他にはないと思います。

白鵬の結婚式や、米津玄師の紅白歌合戦放送も行われました
システィーナ礼拝堂の大迫力の天井画(もどき)
向かい合わせに「最後の晩餐」のナウ&ゼンが観られます
全部観て回るには、かなりの体力と集中力が必要です
実物大で再現されると、この迫力
絵は触ってもいいけど、額縁は高いから触らないでとか言われます

大塚国際美術館

開館:9:30~17:00(月曜休み)
料金:一般 3,300円 大学生 2,200円  小中高生 550円
住所:徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦福池65-1
電話:088-687-3737
駐車場:無料(駐車場から送迎バスあり)

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