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声は小さくても、数は少なくても、小さな希望はいつか大きな力になる 【3/21 オープン戦 広島△】

いつのまにかとうしゅおうこくになっている…!先発がみんな10勝して試合数が足りなくなってしまう…!

と、思っていたのはいつのことであっただろうか。今日の私が言いたいことはただ一つである。

「だから20点取ってって言ったのに!!!」

これに尽きる。いつも言ってるのにさっぱりとらないのだ20点。あれだけ言ってるのに。4点なんて点差のうちに入らない。20点とらないのが悪い。石山は悪くない。松本くんだって悪くない。20点とらないのが悪い。

まあでもやっぱり、一つ一つ「苦手意識」みたいなものは取り除いていかなきゃいけないんだろうな、と思う。

去年ヤクルトは、序盤とにかくナゴドで勝てなかった。というか、ドームで勝てなかった。甲子園でも勝てなかった。もちろんマツダでも勝てなかった。だけど後半、その「苦手意識」を少しずつ克服していった。ナゴドで、東京ドームで、甲子園で、勝ち越すことも増えてきた。そこがどれだけ「アウェイ」の環境だったとしても、黙々と戦い続けた。

今日、引退を迎えたイチローは言う。「自分ができると思ったことは、必ずできるとは限らない。でも、自分ができないと思ってしまったら、それは絶対にできない」

もうそれに尽きるよな、と思う。広島に勝てないと思えば一生勝てないし、スガノからは打てないと思えば一生打てない。「勝てる」と思って勝てるとは限らないけれども、勝てると思わないことには一生勝てない。

オープン戦だけれども、神宮は今日もまた、「半分、赤い。」であった。内野席の後ろに座ったカープファンは、「どっちがホームかわからないね」と話している。全くもって、どっちがホームかわからない。

でもまあ、それをとやかく言ったところで仕方ない。好きなものがあって、好きなものを、ルールに則って応援している人に、どうこういうことはできない。じゃあ神宮をマツダみたいにしたいのか、というと、ちょっと違う気が、する。

苦手なものからはすぐ距離を置く私だけれども(でも努力の人イチローだって「我慢は苦手、好きなことしかできない」と言っていたからそれでいいのだたぶん)、「カープの試合だけは見ない」ということは、そりゃできない。なぜならその試合は、「良い試合になるかもしれない」から。

その試合は、えらくつらい試合になる可能性が高いわけだけれども、だいたいいつもつらい記憶と結びついているわけだけれど、それでも、良い試合だってないわけじゃない。じゅりのためにてっぱちが打つ試合もあれば、ぐっちがサヨナラをした試合だってあるのだ。

何なら、負けたのに子どもたちが「今年一番楽しかった!」と言った試合だってあった。

確率で言えばそれは低いものだけれど、それでも試合が始まる前に私は、「良い試合になる、かもしれない」という小さな希望みたいなものを抱いている。それは、どんな日だって、変わらず。そして、きっと、多くの人が同じように。

その希望はいつか、何かを打ち砕いてゆくのかもしれない、と思う。神宮がどれだけ真っ赤に染まろうとも、石山がどれだけ広島にばかり打たれようとも、それでも、小さな希望を紡いでいけば、いつか。

声は、小さくたっていい、と、私は思う。数は、少なくたっていい、と思う。遠く離れた場所で、神宮に思いをはせる人がいる。海の向こうから応援する人だっている。小さな赤ちゃんを抱きながら、テレビの前で応援する人がいる。仕事をしながら、横目で速報を追う人がいる。そういう人たちの、小さな希望こそが、大きな力につながるはずだ、と、私は思う。

いつかそれが実を結び、君と好きな人が100年続きますように…じゃなくて(ハナミズキ)、苦手なことだって乗り越えていけますように。広島から20点を取り、スガノ相手にじゅりがノーノーしますように(ノーノーvsノーノーかもしれないけど)。



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