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TVを見ている人は年間で何人死亡しているのか

大学一年生の時、ふとこんな動画を見ました。

倭寇さんという私が尊敬してやまないクリエイターがいらっしゃり、これをアップロードしたその日こそ、PPで発表しないといけない授業の前日でした。そしてふと、こんなことを思ったのです。

テレビでも統計が出せるのでは?

そう、これはある一人のクリエイターに憧れ、計算をし続けた汗と涙とバカの含まれた壮大なリスペクト物語である。

算出方法

倭寇さんの動画の概要を説明するとこんな感じです。

①YouTube上にあるチャンネルにおいて、年齢別に視聴者がどのくらいいるかをパーセンテージで表す
②それに基づいて、厚生労働省の人口動態総覧を用いて、年間何人くらい視聴者が死んでいるかを割り出す

まさに、バカのやる統計学であることはお分かりいただけたかと思います。
当時の私は、これに基づいて、このように年間死亡者数を割り出しました。

①テレビ局の視聴率から、どのくらいの人が見ているかを
【人口×視聴率】
によって概算する
②テレビの年齢別利用率より、①を100%としたときのテレビの年齢別利用者を求める
③人口動態総覧を用いて年間死亡者を出す

とりあえず一日しかなかったので、もっと時間があれば…と悔やみながら当時の自分がやった計算が、次の通りです。

視聴率

発表用にPPを作る関係で、当時のグラフがまだ残っていました。こうやって見てみると、フジテレビの時代はとっくに終わってしまったなあという感じがします。またひょうきん族とかスマスマみたいなコントバラエティがみたいものです。そしてやはり日テレ強い。このグラフ見てるだけでもいろいろ想像が膨らんで楽しいところではあります。

なお、このグラフはゴールデンタイムにおける視聴率です。さらに、視聴率というのは、世帯でカウントしていることがこの段階で判明したため、今回は日本の総世帯数約5400万世帯×3人で計算しています。

参照はこちら↓
https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20181119-00104659/

死亡率

今回はこちらを参照しました。

そう、厚生労働省の人口動態調査です。ありがとう厚生労働省。

テレビの年齢別使用率

こちらも無駄に正確性の高い情報を用いています。

http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/html/nd252510.html

総務省の情報白書です。こんなものがあることを、一年生の私はこの時初めて知りました。

実際の計算

年齢別人口を用いて、どの年代がどのくらいテレビを見ているのかをパーセンテージで出していきます。今回の計算では、平日のテレビ利用率をもとにしています。

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当時の私は、とにかくExcelを使いこなそうと必死だったので、このような見苦しい計算になることを許してほしいです。あと、急いでいたので、多少のミスがあるかもしれませんがご了承ください。

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表だと計算がわかりづらいので、こんなものもつくりました。こちらは視聴者全体の人数を100%としたときの年齢別利用人数の割合グラフです。
余談ですが、こうやって見てみると、若者のテレビ離れが見えてくるような気がしますよね。しかし、情報白書を見てもらえばわかるのですが、これは録画されたテレビ番組を含んでいません。さらに、スマホからテレビ番組をオンデマンド配信で見られる時代ですので、そのへんは含まれていないことを考えると、案外若者もテレビ番組を見ているのかもしれません。
算数が苦手な私は、まずここまで計算するのに三時間くらいかかり、かなり骨が折れた記憶があります。そして、地獄はここから始まります。

続いて、局別・年齢別の視聴者数を割り出します。計算式は以下の通りです。
①テレビ局別総視聴者数=視聴率×(世帯数×3)
②年齢別視聴者数=総視聴者数×年齢別テレビ利用率

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気が遠くなりそうな数字が並んでいますね!私はこれを新潟から長野に帰る電車の中でやっていたので、あやうく乗り過ごすところでした。えちごトキメキ鉄道の車掌さんにマジで感謝。

そして、最終的に出来上がった表がコチラになります。小数点は計算の都合上出てきてしまったものなので、無視してもらってかまいません。

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バカの数字が並んでいますね。どうみてもバカ。こんなに死んでるわけがないでしょ。とか思ったそこの君は、ぜひ一度、昨年の人口動態総覧を見るべきです。意外とこのくらい死んでいるのではないかな?という気がしてきます。

そして、この時の私は、こんな考察も付け加えています。

①10歳以上の子供がテレビを見ているという前提で計算したこと
②70代のテレビ視聴を考慮に入れていない
③実際には視聴者かぶりが発生しているため、死んでいる人もかぶっている

④あくまで計算、正確な数字ではない

こうやって丁寧にしていくことで、自分はバカじゃないというアピールをしています。こういう計算をしている時点ですでにバカではあるのですが。

…と、この内容をまとめた発表用PPがコチラになります。気になる人は読んでみてください。

ということで、今回は過去に自分がやった奇行についてのnoteでした。質問がありましたら、コメントにてお願いします。

ご清聴ありがとうございました。

レッツ!クマ囲みライフ!