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あいちトリエンナーレ2019サカナクション「暗闇」

サカナクションを卒業した“まつ”です^_^

僕はサカナクションを卒業したんですが、今回だけは行ってきました^_^

「あいちトリエンナーレ2019」

「暗闇ライブ」

今回は事前アナウンスの中でも「従来の様なライブはしません」と言われていた事もあり、どんな風に音楽を聴かせてくれるのか?楽しみが過ぎる為、名古屋に出陣しました^_^

※ネタバレあり

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まず会場となる「愛知芸術文化センター」ですが大きなビルになっています^_^

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今回のライブはこの中の「愛知県芸術劇場」「大ホール」にて行われました^_^

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雰囲気はオペラなんかが行われてそうな感じで、とても良かったです^_^

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ライブは上記の通り全くの暗闇の中で行われるとの事で入口でも手荷物検査など厳重でした^_^

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「暗闇」はお客さんの協力がなければ完成しない事もあるだけに厳重だったんです^_^

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ちなみに音響や照明の機材も黒い布で覆われていました^_^

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※中はこんな感じ

あと暗闇対策として入口では飴ちゃんが配られていました^_^

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会場に入ると全体的にムラサキの照明でした。多分トリエンナーレの色なんでしょう。

あと会場内はお寺の鐘の音が鳴っていました^_^

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そしてステージの上には5台の黒い机が置いてあって、それぞれ机の上にはメンバーの機材があるのですが、普段のライブで使う様なドラムや、 ベースやギターのアンプなど置いていないのです^_^

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そしていよいよライブが始まる時にこの机自体がBOXで覆われ、その後ろも黒い幕で隠され、機材の光が漏れないように黒子のスタッフさんがしてました^_^

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この黒子さんですが開演前にも1階の客席をウロウロなにやら意味ありげな感じでされてましたが、一体何だったんでしょうね?

あと会場内は暗視スコープにて監視されていたみたいですね!

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※これは田中祐介監督です

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そしてステージにはメンバー5人が登場!

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それと同じく客席にも黒子さんが均等間隔にスタンバイ状態^_^

メンバー5人がそれぞれの機材の前で深々と一礼すると黒いBOXの中へ消えてしまいました。

そしてプラクティスが始まりました^_^

このプラクティスで完全な暗闇が怖いと感じた方は第1章が始まるまでの間に退場して下さいねとアナウンスされてました^_^

プラクティス

「チューニング リズムのずれ」


完全な暗闇の中で一つの音が鳴りはじめます。例えるとバイオリンの音色のような音が一定の音量と響きを保ったまま鳴り続けます。

その音に別の音が重なり鳴ります。はじめはズレた感じに聞こえていた音が徐々に同じ音域の音に変わっていく。

ギターを演奏する人なら分かると思うのですが、チューニングを合わせているような感覚の演出でした。

次にリズムのずれ

メトロノームのチクタク音が鳴りはじめます。そのあとで機械音のメトロノームが鳴りはじめます。はじめは同じリズムで鳴っているようなタイミングで聴こえてたのですが、だんだんとズレてくる。そのズレがまた気持ちいいグルーブを出す時もあれば変な違和感を感じる時もある。そんな演出でした。

車に乗っている方なら分かると思うのですが、雨の中でワイパーのリズムと方向指示器の点滅音がズレて鳴っているような感覚ですね^_^

そしてここからが本番^_^

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第一章

Ame(C)


完全暗闇の中で雨の音が鳴りはじめます。

遠くの方では雷の音も聞こえています。

だんだんと雨と雷の音が大きくなり、雷の音が鳴るとステージ後ろの大きなモニターにも稲光が映し出される!

雷の轟音で会場が震えるような振動があった時には本当の雨と雷を体験しているような錯覚を起こすようでした^_^

そんな雨と雷の演出の後、エレクトロニカな音楽が演奏されるのです^_^

ただ、エレクトロニカだけでは表現できないプログレの要素もある素晴らしい楽曲でした^_^

途中で傘を開ける音があったり、傘を開ける映像が映し出される演出もありました^_^

途中でステージの真ん中に現れた一郎さんと黒子さんが黒い傘を開けるという演出も!

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あと音楽に紛れて「先輩」っていう声が聞こえたらしいですね!

※僕は気付けなかったですが

第二章

変容


変容とは?

姿や形が変わる事

例えると久々に田舎に帰った時に町の雰囲気が変わったと感じる違和感の事だと思います。

この変容をまさかの「茶柱」と「ナイロンの糸」の二曲を使って演出するとは!?

まずは「茶柱」

メンバーの後ろにある大きいモニター全体に女性が写し出されます。

夏の暑さの中、家の台所の食卓でお茶を目の前に置いて座っている様な映像です。

蝉の鳴き声が聞こえたり、女性が夏の格好をしています。

その映像からだんだんと真っ暗になっていき、「茶柱」の新しい変容がはじまっていくのです^_^

茶柱の演奏中には真っ暗の中、お茶の香りが漂ってくるという演出がありました^_^

その後「ナイロンの糸」

はじめは何の曲かも気付く事なく、いつの間にか「ナイロンの糸」だと感じた不思議な感覚でした。

「ナイロンの糸」の時は少しの小さな光の粒が星のように写っていて、それがだんだん広がっていく様な演出だったと‥

第三章


この響の演出ではメンバーがそれぞれの機材のBOXから外に出てきて、機材のBOXの前に置かれた楽器の前に立つところから始まります。

まずはベースの草刈愛美さんがスズを響かせます。

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ゆっくりと数回響かせると会場内に等間隔にいた黒子さんもいつの間にかスズを持っていて、草刈愛美さんに合わせてスズを響かせるんです^_^

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※これはイメージです

その後ドラムの江島啓一さんが和太鼓を響かせます。

次にギターの岩寺基晴さんがクラベスの様なモノを響かせます。

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※クラベス

最後に岡崎英美さんが何だったんだろうか?ここだけ思い出せないんですが、何かを響かせます。

これを4人が1人ずつ繰り返し響かせてその感覚がだんだんと短くなっていきます。

その4人の響きの間にも短い音が鳴るんですが、だんだんとその音と4人の響きが合わさっていくイメージです。

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そして完全な暗闇でそれぞれの楽器を演奏した音楽が流れてるんですが、この演奏中に真ん中にいる山口一郎さんから突然一つの光の線が走ります。

その光を山口一郎さんがぐるぐる動かして会場の中を歩いている様に感じるんです。

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※その機材がこれ

この演出で凄かったのは光が当たった時には耳元で囁かれいる様に音が聞こえるんですが、遠くに行くとその方向に音も遠ざかっていくのです^_^

超指向性スピーカーというらしいです^_^

第四章

闇よ 行くよ



そして最終章

メンバーはまたBOXの中へ

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この最後の演出では正に一切の光もなし、完全な暗闇で音楽以外の演出はなし!

歌もなしの素晴らしい楽曲でした^_^

曲が終わると明るくなったステージは後ろの幕まで完全に開いている状態

メンバー5人は機材のBOXの前に並んで深々とお辞儀をし、そのまま各自が幕の開いた後ろへと真っ直ぐに歩いて遠ざかって行くのでした。

その幕の開いた向こう側はかなり奥まであって、メンバーが歩いている間はずっとお客さんの拍手が鳴り止まないのでした。

徐々に照明が暗くなって、全ての演目が終了^_^

あったいう間の一時間でした!

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僕の人生で色々と見たライブの中でも一番好きなライブ経験でした^_^

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これからも音楽の為に何ができるのか?

楽しみにしています^_^

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最後に山口一郎さんがサカナロックスの中で暗闇ライブを解説されてましたのでこちらから飛べる様にしておきます^_^

https://www.tfm.co.jp/lock/sakana/smartphone/index.php?itemid=13468&catid=17

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