思えば昔から感想や自分の意見を言うのが苦手だった。苦手というか、たぶん言ってたんだけど、いつのまにか言わなくなってしまった。「変」とか「おかしい」とか「（人と）違う」とか、そういうことを言われすぎて、馬鹿にされすぎたからかも知れない。口にすることすらいつのまにかやめてしまった。

原因は色々あるんだろうけど、そこはそんなに意味はないので、原因を探すことよりも、これから自分の気持ちや意見や考えを表現していくことの方が大事ではないか。私のことは私しか知らないのだから。私が私に興味を持ち、誰かの話を聞くように内なる自分に問いかけ、私の願いを知り、願い、叶えていくしかないじゃないか。それは誰と居ても居なくても、同じことなんだと思う。

古い息を吐き出すように、久しぶりに大きくて深い呼吸をした。いつのまにか呼吸が浅くなってた。呼吸が浅い時は、自分の生き方も息苦しくなってるのかも、と思う。そういえば子供の頃は喘息だった。自分の言葉を飲み込んでいたことと、無関係ではないだろう。