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ハンドメイド作品の委託販売について。

先日、イベントに出店したんだけど、出店者側とお話しした時に、結構な頻度で「委託ってどうするの?」という話になったので、ハンドメイド品の委託販売について、個人的な体験と所感をちょっと書いておこうかと。…と言っても、私も委託販売してもらってるのはまだ2店舗ほど。今年はもう少し増やしたいと思って、現在交渉中。というような状況なので、参考になる部分は少ないかも知れないけど、「委託出来る場所をどんな感じで探したらいいの?」と思ってる人には、少しは役に立つかなと思う。


そもそも「どうやって委託販売にこぎつけるのか」というのを聞かれたんだけど、私はそのものズバリ、自分で売り込みをしてる。雑貨店や販売してくれそうな店を自分でピックアップして、電話をかけて問い合わせしてる。その中でお話が進んだお店で販売していただくだけ、という極めてシンプルな手法。

聞く内容もなんのひねりもなく、普通に電話をかけて「個人でポストカードやアクセサリーを作ってるんですが、そちらでは期間限定のポップアップや委託販売などはやっていらっしゃいますか?」みたいな感じで問い合わせする。そこで担当者の方に繋いでもらって、「やってないんですよ」となる場合もあるし「検討するので商品見せて」「メールで写真送って」ってなる場合もあるし…みたいな感じ。

ここでの対応はお店によって全然違う。ある程度マニュアルが出来上がってるお店もあるし、企画会議で検討してくださるお店もあるし、カタログを提出して審査があるところもある。その辺はお店によってルールが違うので、それに合わせて資料作ったり、作品を持ち込んだりする。委託販売をしているお店であれば、よほど価格帯や客層にズレがなければ、問い合わせすれば審査あるいは検討してもらうところまでは、結構すんなり進む。そこから先の判断はお店によるので、お店に任せる。という、ほぼ何もしてない簡単な感じで進めてる。

もちろん、電話の段階で断られる場合も多い。でも、それは普通のことなのであまり気にしなくて大丈夫。個人的に一番大事なのは、断りの理由を聞くことだと思う。「お店のテイストと合わないから」とか「お店の客層はこのような客層なので、置いても売れないかも知れない」とか、「委託がたくさんなので、空きが出ないとお店に置けない」とか、そのお店の何らかの事情や判断基準や理由を教えてくれるので、それは今後の参考になるので、理由は必ず聞いて、検討してくれたことに対して感謝して、終わりにする。

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ハンドメイドのハウツーブログなんかで「お店の人と関係を作ってからのがいい」と書いてあったりする。何回か通って、店の人と仲良くなってから…とか、知り合いのお店のがいいとか。自分の体験で言うと、事前に何回も通うとかは必要ないかなと思う。あと、必ずしも知り合いのお店だったらいいのかというとそんなこともないと思う。

お店の人と関係を作るのは、むしろ委託販売が始まってからで充分で、委託してもらってからの方が、販売時のお客さんの反応とか、お店の方針とか、いろいろ話したり、宣伝しあったり、協力できることが増えてくるので、委託が始まってからがむしろ関係のスタート。委託販売の話もしていないのに足繁く通って仲良くなっても、単なるお客さんでしかないから、ほとんど意味はないと思う。もともと気に入って通ってたとかではないのであれば、不要な時間や出費になるだけかなと。(販売を打診する前に、お店の様子を見に行くのはアリだとは思う)

そもそも、仲良くなることと、委託販売をしてもらうことってあんまり関係がないというか。責任者と仲良くなるならいいかも知れないけど、店員さん=担当者とは限らないので、仲良しの店員さんがいるお店だったらたくさん売れるとか、そういうことではないというか。お店の売っているものやコンセプト・客層と、自分の商品の相性がよければいいわけで。そのへんは全然知らないところでスタートしたほうが、ドライに話が進むので楽なんじゃないかなと思う。というか、自分はそのほうがラクに感じる。これは、私が委託販売を頼む先が、個人商店ではなくて会社だからというのもある。


知り合いのお店がいいのか。という話だと、これは半々かなと思う。知り合いだから頼みやすい、というメリットはあるとは思うけど、お互いにハッキリサッパリ出来ないと、めんどくさいことも多くなるのではないかなと思う。お金の事とかね。でも、相手があなたの商品を本当に気に入ってくれていて、「ぜひ販売したい!」という場合にはめちゃめちゃ売れる可能性もあるので、一概には言えないけど。「置いてあげるだけなら別にいいよ」みたいな感じなんだったら、あまり意味ないかも知れない(個人商店は特に)。

どちらの場合にせよ、実際に試してみないと分からないので、とりあえず3ヶ月だけ置いてもらったりして様子見してもいいのかなと思う。

いろいろ書いたけど、委託販売するにあたって、自分の商品のコンセプトやデザインの傾向を書面で伝えたり、お店に並べた時の見栄えを考えたり、予想してなかったものが売れたりするので、ひとりでやってるだけよりも発見が多くていいなと思う。あと、だんだん資料作りも慣れてくるので、実際に経験してくことでもっと楽になっていくんだろうなと思う。


今、委託販売をしてくれている「宇都宮美術館」は山の中の公園の一角にあるんだけど、そこでは木の実など天然素材をつかったものが人気がある。だから、次回の入荷はそれらを重点的に増やしていこうかなとか、そういうことを考えるのはおもしろいなと思う。

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▽宇都宮美術館のミュージアムショップで販売しています。


▽「遠くて行けないよ」という方はネットショップからどうぞ。


という感じで、いろいろと発見があって面白いので、委託販売が気になっている人は、まずはどこかのお店に電話して聞いてみたらいいんじゃないかなと思います。













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