見出し画像

大事なものほど秘めておきたい。

寒いのは苦手だが、冬の朝の澄んだ空気や、静かな佇まいというのはわりと好きだったりする。凛とした空気、というのか。すべてのものが活動を停止したように見えて、枯れ木に見える木も、実は芽吹きの時を待っている。そんな静かなる時期も、美しいと思う。


そのような時期に焦って何かをしようとしても、それは滑稽なことなのかもしれない。物事が進み出す時というのは、実は静かで、大騒ぎしている時ほど実はなにも進んでなかったりする。「大騒ぎしても仕方ない。出来ることからやろう」と肚をくくると、案外スムーズに進むことも多いのではないかなと思う。


どうしても手段や手法だけが目立つけれども、でも本当は大事なのは「どんな目的でそれをするのか」ということなんだなと思っている。

例え話として分かりやすいから結婚を用いると、結婚という動作そのものにそんなに意味はなくて、それぞれがどのような目的で結婚という選択肢を選ぶのかでその後の展開というのはまったく違う。

誰かに言う必要もない。理解してもらう必要も、アピールする必要もない。だけど静かに、「私はこう在りたい」とか「こう生きたい」とか、そういう意思を持ち続けたい。自分の思考をシンプルにしていくと、実はそこには「他人にどう思われるか」とか「他人が何かしてくれるか」とかっていうのは無くなっていく。「誰かに愛されたい」とか「認められたい」とかすらなくなって。

つまりは、「私はこう在りたい」というのは、どこで何をしていても、いつでも始めることは可能なのだということ。アピールすると消えてなくなってしまう大事なものって、きっと誰でもひとつくらいあるんじゃないかな。そういう本当に大事な、大切にしたいものほど誰にも言わずにそっと胸の内に秘めておきたい。


「それは何の役に立つのか」とか、「将来のために」とか、そういう損得ばかり数えて生きてると、そういう自分にとって大事なものほど打ち捨ててしまうのかも知れない。








読んで何かいいなと感じたら、ぜひサポートお願いします。いただいたサポートは私の豊かなスタバライフに使わせていただいたり、他の方のサポートに使わせていただきます。