どんな部屋にしようかな、というのを考えるのが最近の楽しみのひとつ。久しぶりにまた一人暮らしをすることにした。年末くらいから部屋を探してはいたんだけど、なかなかいいなと思える部屋が見つからなくて、何軒も見てまわった。結局「壁と床の色が可愛いから」という理由で今回の部屋にすることにした。

自分が部屋を選ぶ基準がなさすぎて、本当にあちこち実際に見て歩いてみた。広い部屋、きれいだけれどつまらない部屋、安いように見えてそんなに安くない部屋、いいもののように見えて、そうでもない部屋…。迷いすぎて決められなくて、全部保留にしたり。そうやって自分の住処を真剣に考えたのは初めてかも知れない。

「どんな暮らしがしたいのか」ということが決まっていないと、無限比較に陥る。この部屋の方が広い、とか交通の便がいい、とか。同じような価格帯で、無限に比較してしまう。(婚活なんかにもよくある現象だ)

あらためて、わたしはどんな暮らしがしたいのか、ということを部屋選びをしながら考えた。静かに自分を整える場所が欲しいと思った。また、安心して安全で暮らせることも、とても大事なことだと思った。

誰かの激しい波に揉まれるのではなく。静かに絵を描いたり、くつろいだり出来る場所が欲しかった。肉親と過ごす、とかいうのはその生活の中にほとんど含まれていなかった。むしろ、私の充足とは関係がなかった。関係がないもの同士が、無理して同じ空間にいても仕方がないし、無用な軋轢を生むだけなんだなと思った。そういう気持ちの整理をしながら、新しい部屋を快適にしていくつもり。

まだ何もなくて。しばらく荷物を運んだり、減らしたりしながら、自分のちょうどいい部屋を作りたいなと思う。