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新・オーディオ入門40 オーディオアクセサリーを詰め込んだ

『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』というお話を聴くことがあります。 新オーディオ入門はオーディオの基礎について初心者の方にも判りやすく解説していくものです。 タイトルは私が10代の時に愛読した『オーディオ入門』から拝借しました。 私がオーディオに携わることになったきっかけの本です。 とても判りやすく説明されていて、手元に置いて辞書のように使っていました。 『新・オーディオ入門』はその現代版となれるよう書き進めたいと思います。

オーディオ・コントロール・センター Raicho7accに搭載された8つのアクセサリー回路の中から電気ブレーキについて取り上げてみたいと思います。

電気ブレーキはスピーカーの音質を改善する回路です。改善の仕組みは次の2つです。

● スピーカーの不要な振幅を抑えハイスピードで締りのある低音を実現
電気ブレーキ回路は電車やハイブリッドカーにも搭載されているごく一般的な回路です。走行時に動力源としているモーターをブレーキ時には発電機として動作させることで効率的に減速させる回路です。これをオーディオ回路に応用し、スピーカーにおいて同様の効果をもたらす回路として、これを電気ブレーキと呼んでいます。スピーカーのコーン紙は音楽信号がある状態ではパワーアンプからのエネルギーによって大きく振動していますが、音楽信号が小さくなってもコーン紙は慣性によって同じように動き続けようとします。これが歪成分となり音質を劣化させるのです。電気ブレーキ回路はパワーアンプの出力回路の静的なインピーダンスを低下させ、コーン紙の余分な動きを抑えようとします。特にドラムの音に対して影響が顕著で、『ボンボン』という音質が電気ブレーキ回路によって『バシッバシッ』とスピード感のある音質に変化します。

● スピーカーが発生する逆起電力を吸収し、歪を抑える
スピーカーはパワーアンプからの電気信号によってコーン紙が振動し音楽を再生します。逆にスピーカーのコーン紙を振動させるとボイスコイルに電気信号が発生します。この原理を応用したのがマイクロホンです。スピーカーは音楽再生時にパワーアンプからの電気信号が無くなっても慣性によってコーン紙が動き続けようとし、この時電気信号が発生します。この電気信号を逆起電力と呼びます。逆起電力はスピーカーからパワーアンプに逆流しパワーアンプの利得を決定している重要なNFB回路に悪影響を与え歪が増大させます。電気ブレーキによって逆起電力を吸収することで低歪でクリアな音質実現します。

次回に続きます。