見出し画像

新・オーディオ入門135『2024.4.3更新『2024.2.3 レコード再生のためのセッティング』の用語解説』の用語解説

『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』というお話を聴くことがあります。 新オーディオ入門はオーディオの基礎についてエンジニアの視点から初心者の方にも判りやすく解説していくものです。 タイトルは私が10代の時に愛読した『オーディオ入門』から拝借しました。 私がオーディオに携わることになったきっかけの本です。 とても判りやすく説明されていて、手元に置いて辞書のように使っていました。 『新・オーディオ入門』はその現代版となれるよう書き進めたいと思います。

これまで書いてきた新・オーディオ入門の記事の中から解説が必要な用語を取り上げています。

● 円盤型アナログレコード
レコードは記録メディアを意味しますのでそういった意味ではCDもカセットテープもUSBメモリーもレコードの一種ということになります。 円盤形のレコードをディスクレコードといいます。 1877年エジソンによって発明されたレコードは円筒状でしたが、その後、1887年にエミール・ベルリナーによって円盤状のレコードが発明されました。 円盤状レコードは大量に同じレコードを作ることが容易で、収納にも場所をとりません。 さらに、中央にレーベル貼ることができるため曲名をレコードに表示することができました。 また、両面を使用することで収録時間を2倍になる等多くのメリットがあるため現在まで円盤型レコードが主流となっています。

● ハウリング
レコードから再生された音はスピーカーから再生されリスナーの耳に届くと同時に スピーカーと同じ部屋に設置されたレコードプレーヤーにも影響を与えます。 レコード盤から信号を得るためのカートリッジはレコード盤の溝に刻まれた振動を電気信号に変換しているのですから、 レコード盤から信号をピックアップするときに、 レコード盤に収録されている音楽信号がスピーカーを介して混入すると 特定の帯域の信号だけが2倍、3倍となり最終的には『ボ・ボ・ボ』という音楽信号よりも音圧の高いノイズになります。 これをハウリングといいます。

● バスレフポート
バスレフレックス型スピーカーにおいて低域を増強するための孔を指します。 主に100Hz以下の低域が再生されます。低域は高域程直進性がないため、バスレフポートはスピーカーシステムの裏側に設置されることもあります。 この場合バスレフポートと壁は50cm以上離して設置しないと超低域がこもった音になることがあります。 このような時はバスレフポートにスポンジやタオルを入れてポートの太さを調節することで低域の量感を加減することも可能です。

ムジカ公式ウェブサイトでは『新・オーディオ入門』のすべての記事の他
製品情報やイベント情報もご覧いただけます。