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新・オーディオ入門35 スピーカースタンド

『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』というお話を聴くことがあります。 新オーディオ入門はオーディオの基礎について初心者の方にも判りやすく解説していくものです。 タイトルは私が10代の時に愛読した『オーディオ入門』から拝借しました。 私がオーディオに携わることになったきっかけの本です。 とても判りやすく説明されていて、手元に置いて辞書のように使っていました。 『新・オーディオ入門』はその現代版となれるよう書き進めたいと思います。

最近ではスピーカーシステムの性能が向上し、小型のブックシェル型フスピーカーでも十分に迫力ある低音で音楽をを楽しめるようになってきました。 『ブックシェルフ型スピーカー』とは本棚に入れて使用できるサイズのスピーカーという意味しますが、スピーカー本来の性能を発揮させるためには本棚で使用することはあまりおすすめできません。 ブックシェルフ型スピーカーの魅力を引き出すためには次のの条件を考慮しなくてはなりません。

● スピーカーの周囲に音を反射するものが無い場所、つまり空間に浮いて        るような状態で使用すること。
● がたつきがなく、しっかりと固定されている状態で使用すること。

これらの条件をクリアして、尚且つお部屋のインテリアとしても遜色のない状態を実現するのがスピーカースタンドです。 最近のブックシェルフ型スピーカーはスピーカースタンドを使用する前提でが設計されているといっても良いでしょう。 ブックシェルフ型スピーカーには後面に低音部を出力するバスレフポートを持つタイプが多いのですが、こういったタイプはスピーカーと後ろの壁との距離を50cmから1m程は取らなくてはなりません。 また、ブックシェルフ型スピーカーは小型を活かした深いサウンドステージが魅力ですが、スピーカー周りの空間が少ないと奥行感が低下し、平面的な音になってしまいます。 もはや、スピーカースタンドもスピーカーシステムの一部と考え、十分なコストをかけなければならなくなっているのが現状です。

最近はトールボーイ型スピーカーを購入する方が増えてきました。 ブックシェルフ型スピーカーと良いスピーカースタンドを一緒に購入する価格でトールボーイ型スピーカーが買う事ができてしまう。しかも低音はブックシェルフ型スピーカーよりもしっかり出る・・・というのがその理由のようです。 現在当社試聴室(ログハウス)ではトールボーイ型のドイツ・クアドラル社ロジウム400+スーパーツィーター・ムジカ Ver Duo(ウェール・デュオ)を使用しています。