名曲856 「the sweetest girl」【NONA REEVES】

ーー甘いスルメはかじるほど愛しいーー

【the sweetest girl】

the sweetest girl - YouTube

 NONA REEVESを久しぶりに。このグループは私の中で少し格が違っており、定期的に聴きたくなるいつメンなのである。開拓しようとしていろいろ手を伸ばしているとき、ふと休みたくなったところで聴いてみる。すると、このグループを超える存在はなかなかいないということに気づくのである。

 今回の曲はアルバム曲ということもあり、知名度はかなり低め。しかもしっとりとした曲で、目立った感じでもない。『FOREVER FOREVER』に収録されていても「あれ?あったっけ」と思われてしまいそうな、そんな感じすらもあるのだ。

 メロディーの落ち着きぶりがもう大人の風格というより老人の風格すらも漂わせる。究極のおっとり系だ。甘く長く続くその何かは、きっと合わない人もいることと思う。サビが大きく盛り上がるわけではないし、流しで聴いているとサビに気づかないまである(昔そうだった)。

 こういう系は元々、私の苦手な曲の分野だった。スピッツでいえば「甘い手」。ミスチルでいえば「ゆりかご」みたいななが~~いバラードである。
今回の曲もその分類なのだが、なぜだろう。ノーナの質が単純に高いのか平気なのだ。

 例えるなら上品なスルメ。高級スルメだ。いやはやこのバラードはぜひ皆さんに聞いてほしい。私と同族の方は特に。意外といいものなのだ。ただ、右手で右手はつかめないこと今ごろ知ったっていう表現はすごくモヤモヤする。何かの比喩っぽいのだが何年経ってもそれがわからない。雰囲気が出ていればいいのだろうか。

 

 

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