ーーあの低音に憧れた幼少期。センパイ！ーー

【DA PUMP / We can't stop the music】

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　この曲は私がDA PUMPを初めて知った曲であった。今まで多くのDA PUMPを取り上げてきたが、ついにメモリアル曲を取り上げる。まだ何歳だろう。とてもとても小さかったころの思い出である。

　車のサウンドから流れるそれはとてもいかつかった。どんな人が歌っているかも知らなかったので声だけで想像したが、おっかないあんちゃんというものしか浮かばなかった。それだけあの重低音は迫力があったのである。

　しかしそれを私は好きになった。なぜか。子どもながらに単純なのだがサビの合間に「オーオーオーセンパイ！」と聞こえたのだ。それを言ったら母も笑っていた。確かにそう聞こえるねと。それからもう、ハマりにハマった。単なる空耳の一発だけでなく、メロディーとハーモニーが心地よかったのだ。それこそ子どもにとって飽きなかった。いろいろな音色を聞かせてくれたからである。いかつい低音。ISSAの高音、パーリーなハーモニー。

　「ドンビードンビーアフレーインダハニー」なんて小学生になって英語っぽく歌えるようになり、次第にこの曲のタイトルも「センパイ」から正確なものへと覚えるようになった。そうしていまも大好きな曲群にある。もしかしたら、私が初めてかっこいいと覚えた曲なのかもしれない。

　まだ何歳だろう。とてもとても小さかったころの思い出である。すべてはそれが人生を形作るのだと思う。一人の人生に影響を及ぼしたにくい神曲なのだ。DA PUMPよ永遠なれ。