ーーウルトラマンシリーズ最高傑作級の重厚なサウンドーー

【ウルトラマンパワード】

　ウルトラマンシリーズは定期的に取り上げなくてはいけないという掟を持つ私。数に限りがあるとはいえ、いまのところまったく苦労していない。どれもこれも名曲だらけだからだ。特に今回は共感してくれる人も多いだろう。ネオスのときと違って（涙）。

｛銀河のスパーク　流星のスピード　地球を愛した無敵のヒーロー　誰もが闇に怯えてる　誰もが夢を失くしてる｝

　言葉の羅列が気持ちいい。冒頭の部分はもうこれぞウルトラマンといった歌詞。代名詞である。

｛明日をつかむこの胸に　ほんとの勇気をくれないか？｝

｛TAKE A CHANCE　力の限り生きること　TAKE A DREAM　どんな時でも忘れない　ウルトラマン　ウルトラマン　ウルトラマンパワード｝

　シリーズ屈指の超名サビである。しゅわっと盛り上がるこの重厚さ。これはパワード自身の動きにも似ている。

　こちらの動画がわかりやすい。このウルトラマン、妙にゆっくり戦っていないだろうか。そこに気づいたらもう、ジャイアント馬場である。ジタバタしているジャックと比べて強く気高く見えないだろうか。ジャックは余計か。

　ウルトラマンシリーズに詳しくない方が多いと思うので、豆知識をふたつ。実はこの作品（1993年～1994年）の主人公はケイン・コスギが演じている。日本語吹き替えは森川智之だ。全体的に豪華なキャストなので、気になる方はぜひ検索してみてほしい。

　もうひとつの豆知識は、吹き替えで気づいた方もいるだろう、アメリカの作品ということ。よってこれまでのウルトラマンとは一線を画す存在となっている。見た目の鋭利さ、目の色がブルーである点などが特徴だ。

　令和になって、昭和ウルトラマンにもスポットが当たっているが、不思議とグレートとパワードについてはあまり触れられていない。権利関係とかがあるのだろうか。ちなみにパワードのスペックは高いので、ジョーニアス先輩みたいに強キャラになってくれるだろう。出番を楽しみにしている。

　ちなみにこの曲は父がとても気に入っていた。私もつられて小さい頃からよく聴いていたものである。従来のウルトラマンの曲と比べてじわじわと盛り上げていく感じがよかった。サビの締めで大爆発かと思いきや、流星の小爆発のような上品さもどこか違うなと感じていた。見る目あったねえ。

　　　　　　　【今日の名歌詞】

銀河のスパーク　流星のスピード　地球を愛した無敵のヒーロー