名曲845 「Level 5 Judgelight」【fripSide】[とある科学の超電磁砲]

ーー平成アニソンの本気ーー

【fripSide - LEVEL5-judgelight- (Audio)】
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 アニソンというのはーー。私がひとたび口を開けば、田中角栄もうなるほどのアニソン講演会ができる。定義やら性質について大いに語れるのだが、どうしても俯瞰的に見ることができず、バイアスがかかってしまうのは人間だからだ。

 今回紹介する曲は同世代の人は知っている人も多いだろう。「とある科学の超電磁砲」からは2曲目。前回(かなり前だ)は「Only my railgun」を取り上げたのだが、これがかなりの衝撃だったのだ。正直な話、すみませんでしたと土下座したくなるほどであった。2000年代以降のアニソンは邪道と思っていたからで、どれも似たような声質、曲質、そしてなんか萌えてるものを愛している大きな子が好みそうな感じに嫌悪感を抱いたのだ。

 この曲も前回の曲もそういう先入観があった。しかしどちらも驚くほどすーっと受け入れられた。それは普通に質が高かったからである。

 サビの流れは普通にも思えるのだが、斬新だったのは転調である。この手法はラストの大サビでならよく見るのだが、普通に何度も出てくるのはうれしい誤算。実際、そこが神曲に値する屈指のパートなのだ。

 偏見をなくす。これがここ数年で、音楽の世界を広げたことで意識しなくてはならないことだと思っている。fripSideは見た目で敬遠してしまいそうだったが、エリーチカの声優だと知って受け入れた。そんなものです。最近体調悪くて中身がなくて恐縮である。

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