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わたしの音楽文

「ありがとう」

この言葉を生きているうちに、何回伝えられるのだろう。
そして、その何回をこの意味を噛み締めて、心から伝えられるのだろうか。

私には、”伊東歌詞太郎”というかけがえのないアーティストが一人いる。
いつも全力で歌を歌い、音楽を聴いている
“あなた”を大切にしてくれる音楽人だ。

音楽を聴いてもらえることは当たり前じゃない。
そんな彼の経験から、強く、いつも、どのライブでも「歌を聴いてくれてありがとう」という言葉をこちら側に伝えてくれる。

一番最初にその思いを聞いてから、
「ありがとう」という気持ちを受け取ってから、
今まで、その思いの温度が褪せたことは一度もない。
それって当たり前のことじゃないと思う。

ありがとうと言えることさえできればいいと思っていた。
言えることが大事なんだと。
でも、それは違っていた。
この人物の有難いという気持ちのこもった言葉を聞いて、それは相手に確かに伝わるものだと気づいた。
わたしもそんな人になりたいと思った。
嘘がない言葉は、温度を持ってちゃんと心に届くのだ。

それは彼の歌にも表れている。
嘘偽りなく、全てを懸けて歌う歌には確かに魂が宿る。
息を呑むような音楽の世界に、場が音に染まる。
そんな演奏の後、拍手が鳴り止まない。
お世辞でもなんでもなく、ただただ奏でられた音楽へ客席側からの気持ちだと思う。

数え切れないほど、彼の楽曲を聴いた。
何度もライブへ足を運んだ。その全てが心に残っている。
歌う歌に何度、力をもらったのだろうか。

そんな彼が、メジャーへ再復帰を果たした。

2021年7月25日に開催された
ワンマンライブ「からだ」

2014年に初のワンマンLiveツアー「こころ」、2015年には全国ワンマンLiveツアー「わざ」
そこへ数年の期間を経て、「からだ」が開催された。
このタイトルをつけるまでのことは、彼だけが全てを知っている。想像しているより遥かに、悔しく険しい日々を越えて実現したライブであったと思う。

しかし、そんなライブだからこそ
ただただ真っ直ぐ、心・技・体で
歌ってくれていたように感じた。

“もう一度、メジャーへいきたい”
何度も聞いてきた彼の夢の一つ。
無粋な推測で複雑な気持ちになった日も正直あった。

しかし、メジャーが決定したという発表を聞いたとき、自分でも驚くほどに純粋にただただ嬉しかった。その日一番大きな拍手をしながら、喜びの気持ちしかなかった。
本当におめでとうございます、と心から伝えたい。

わたしはたくさんの人に彼の音楽が届いて欲しいなと願う。
押しつけるわけはなく、いろんな人の元へ巡り会うといいなと思う。
夢を追いかけ、進み続けている彼の音楽は
優しく、かっこいいのだ。

彼の楽曲に『magic music』というものがある。
彼のライブへの想いが詰まった曲だと思っている。

ドラムとベースが体の奥に響くのを感じ、
色彩あふれるキーボードの音色と痺れるようなギターの音がかき鳴らされ、彼の歌声が心に届くあの空間が大好きだ。

ー音楽は魔法ー

彼の音楽に出会ってから
わたしの日々の全てに
一緒にいてくれた音楽があった。

きっとこれからも
伊東歌詞太郎は変わらずありがとうと言い続けてくれるだろう。

音楽は聴いてもらえないと価値がない。
彼はそう言う。

鳴らしてくれないと音楽は聴けない
と私は思う。

音楽が聴けたら、
誰でも、なんでもいいわけはないのだ。

心に響く歌を歌ってくれた、
生きていく力をくれたことに「ありがとう」を伝えたい。

変わらない思いを歌い続けてくれるロックスター。
変わっていく心境の表現をこれからも聴いていたい。

メジャーという道を掴み、
ここからまた歌い続けていく伊東歌詞太郎の音楽に幸が多からんことを願い、応援し続けていく。

そして、「ありがとう」を何度でも伝えたい。




以前、
なにかしらどこかで見つけた音楽文という存在。
感情を上手く言葉に、文章にしていると感じた、彼の音楽を聴いている人の音楽文を読んで、いつか自分も書いてみたいな、書けたらいいなと思っていた。

サービスが終了してしまうことを知り、
書いてみたいと思っていた気持ちをもう一度掬い上げて書いたもの。

未熟で自分勝手で、むちゃくちゃな思いだけど、
それでも形にしてみたくて
なんとかまとめ上げて送信した。

緊張していたけど、掲載されて嬉しかった、とても。

今、このブログを書きながらも
彼の音楽を思い、伝えたい言葉は
「ありがとう」なんだと思う。

こんなに多角的にみんなそれぞれ自由なところから
歌を聴いて楽しめるアーティストて中々いないと思っている。
「生きている時間をただ受け止められるように」
それでも届く思いは、全部等しく同じな気がわたしはしている。
他の人はどうなんだろう?
感じた思いは、きっとみんな大切に心においてあるんだろうな。
今回、このわたしの思いを読んでくださった方へ、ありがとう。

望む景色と、音に辿り着きますように。
わたしが大好きな音楽をこれからも応援していこう。



ひとつ、書き上げた言葉たち。
ふたつ、それを残していた文章。

また置いておきたいからここへ置かせてください。

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