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白シャツ

白シャツが好きだ。

しかも、アイロンのかけてないやわらかい感じの。生成だと、なおいい。前立ての裏地(えりの部分の裏のところ)が小花柄だったりすると、本当に気分が上がるんだけど、そういう時はたいがい、他のシャツより割高なのだ。

先述したものを読んだ方はご存知だと思うが、わたしは少女趣味である。とは言え、歳が歳なので、最近は部分的に、に留めている。でもやっぱりかわいいものが好きで、流行りがなんであれ、カットレースやピンタックが好きなのである。しかし例に漏れずそれらは割高だ。

今日は夏物セールで、型はメンズっぽくて、切りっぱなしの白の共布を花模様に刺繍してあるシャツを買った。元値がわりと高くて、ちょっとしたお出かけにもよさそう。ただしちょっとオバサンくさい。そこのところは、そもそもオバサンだからOKということにしておこう。

メンズライクなシャツも好きだ。ブルーのピンストライプのシャツは最高。枚数は持ってないけど、実はたくさん持っているボーダーより、ストライプが昔から好きなのだ。メンズライクなシャツの良さは、シャツがシャツらしいところにある。立体縫製などなくていい。無造作にダボッと着られるところがいい。ボタンの上側を外して、細くて小さなチャームのついたネックレスをつけたり、そういうオシャレもいい。ダイヤのネックレスも欲しいけど、千円くらいのかわいいチャームのついたものは遊びがあってかわいい。お気に入りは、ピアノを習っていた時に買った音符のチャームが付いた金色の鎖のもの。畏まった場所には、夫がいつぞやくれたパールのものを付けていく。シルバーだけど白シャツに合わせると、ちょっとフォーマル感が出る。

どうして白シャツコレクターになったのかというと、ある一時期、雑誌で煽られまくったからである。ここまで書いておいて受け身……。白シャツさえあれば!みたいな記事がたくさん載って、お陰様でシャツの縫製を学んでしまった。当時、裁縫にハマっていたわたしの最終目的は「シャツの縫製」だった。

今でも縫えるかは甚だ怪しいが、たぶん、縫えば縫えるんじゃないかと楽観視している。ああいう手作業は、時間を置いてもわりと身に付いているものだ。一方、ピアノみたいに毎日練習するものは習得してもなかなか技術が戻らない。今は「エリーゼのために」が弾けない……。

白シャツに合わせるものは紺のボトムか、デニムが基本。たまにグレー。ごく稀にキャメル。白と紺はわたしの中で鉄板である。なのでうっかり紺の上着を買ってしまうとやっちゃった、となる。それでも懲りずに紺をチョイスしてしまうから困る。紺という色はとにかく魅力的なのだ。

ちょっと前にワイドパンツが流行った時、気がついたら丈、素材違いで4枚、紺のものを持っていたときは驚いた。つまり、ワードローブの整理は苦手だ。以前はきちんとしていたので、今年の冬の衣替えは気合いを入れたいものだ。

袖を通していないものも、実は何枚かある。特に春に買ったリネンのシャツ、気に入って買ったので、ぜひ、今秋には着たいと思っている。

それに似合う、キャメルのバッグが今、欲しいものだ。

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