稲垣早苗

日本橋小舟町に「ヒナタノオト」という工藝ギャラリー・ショップを開いています。野外クラフト展「工房からの風」のディレクターを務めて19年。デンマークに通い始めて23年。街の家と里山の家との二地域居住歴は26年目になりました。

続けるのも才能のひとつ

雨の日に始まったガラスの個展。
津村里佳さん。
ヒナタノオトでは初めての個展を開いていただきました。

里佳さんとの出会いは、2009年の「工房からの風」。
その年の最年少作家だったそのひとは、子リスのように愛らしい表情で、「工房からの風」出展に向けて、その一生懸命さが際立っていました。
印象に残っているのは、開催の直前だというのに、ボランティアでお庭の手入れに加わってくださったこと。
一瞬一秒を

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ほぐす毛糸玉

出展作家ミーティングをした。

「工房からの風」に出展が決まった作家と、出展に向けて行う個人ミーティング。
全員と行うわけではなく、依頼があった時に行っている。
今年は今のところ50人中20人。
今月あと数名の方と行います。

一対一で話すことがほぼ初めての相手。
作家の中には、とても緊張している人もいて、私の仕事は、まず緊張をほぐすことから始まります。

少しでもフラットな感じになってもらったら

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最初の贈り物

二日前にあげたnoteの書初め。
「新しい芽」の文字の脇に書いた署名の大きなこと。
あらためて見て、自分でびっくり。

名前って、自分に贈られた最初のプレゼント。
その言葉を、名付けられた時から繰り返し聞かされていく。
自分では選べないから、好きではない人もいますよね。
私の場合は、特に好きでも嫌いでもなかったのですが、
俳句をするようになった中学3年から好きになりました。

歳時記の初夏の頁に記

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心の火種

婦人之友7月号が発売になりました。
今号では「手しごとのモノサシ」vol.2として、
和紙造形作家のにしむらあきこさんとの対談頁を掲載いただいています。
10頁!
https://www.fujinnotomo.co.jp/magazine/fujinnotomo/f201907/

今回、にしむらあきこさんとの対談頁を作ることになったのは、
これはもう、必然!としか、いいようのないタイミング

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今日の芽吹き

芽という言葉が好き。

生まれてきた必然。
育っていく可能性。
瑞々しくって、あたらしい響き。

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日々、さまざまな仕事の場に向かう。
行ったり来たりを繰り返すふたつの家。

出会った人と交わすやりとり。
ふかぶかと自然の草木や生き物に触れてみたり、
幾つかの習い事で、
力のなさをしたたかに実感してみたり。

時は留まることなく過ぎていきますね。
その中で、いくつもの「

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