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サッカーを1度も見たことなかった僕が、FC今治を応援する理由

僕は今治の会社に縁あって勤めていることもあり、JFLのサッカーチーム、FC今治を応援している。

先週の試合で負けてしまい、自力でのJ3昇格はなくなってしまったが、今日の試合に勝ち、ライバルのチームが負ければ念願のJ3昇格の可能性は残されていた。

だけど残念ながら1−1の引き分けでJ3昇格を果たすことができなくなった。ファンの一人として、悔しいことに変わらないけど、驚くほど結果を淡々と受け入れている自分がいる。最終戦を直接見ることができなかったことはあるけど、負けたときはもっと悔しがっている自分がいると想像していた。

なぜここまで淡々としているんだろう?と自分に問いかけてみると、僕自身FC今治のサッカーチームとしての可能性、それから長いスパンで見ると今治の街を変えるくらい、地域に根付くチームになると確信しているからだと思う。だから1年くらい昇格が遅れたってどおってことない(もちろん関係者は大変だと思う)その理由は色々あるが、FC今治はただ単にサッカーのことだけを考えているチームではないからだ。

岡田さんのインタビューに、こんなことが書いてある。

それは企業理念として、「ものの豊かさより心の豊かさを大切にする社会作りに貢献する」としているからです。これは僕の行動の全ての原点で。心の豊かさは目に見えません。売り上げとかGDPとかではなく、信頼や関連、共感ですよね。僕らは目に見える売り物がないんですよ。夢とか勇気とか感動とか、そういうものしか売れない。そういうもので経済が回っていく社会を作らないと、必ず行き詰まります。グローバルマネーが世界中を駆け巡り、格差がどんどん広がっていく。いい社会を子どもたちの時代に本気で残そうと思うのなら、目に見えない資本を大切にする社会にならないといけないという思いでやっているわけです。

プロサッカーチームであれば、普通は勝利至上主義であることが求められるはずだ。なぜなら、きれいごとだけでは企業を存続させることができないからだ。このままJ3に上がることができなければ、スポンサーから見放され経営が立ち行かなくなってしまう可能性がある。だけど、FC今治はそうではない。

僕は、40年生きてきて、これまで生でサッカー観戦をしたことがなかった。テレビでもワールドカップはさすがに見るけど、それ以外はほとんどリアルタイムで見たことがない。なぜサッカーに全く縁のなかった僕が今年はじめてFC今治の試合を見に行ったかというと、さとなおラボというコミュニティで一緒に学んだ友人が、なんの前触れもなくIT系企業から、FC今治に転職したからだ。縁もゆかりもない土地に岡田さんのビジョンに惹かれて入社というか、移住してしまう。そんな人が出てきたら、それまで全く興味のなかったサッカーも、友人を媒介することで一気に興味が沸いてくる。そう。応援せざるをえないのだ。

うちのスタッフも全国から集まってくれていますけど、一流企業を辞めてまで来てくれたりしています。でもそれは、僕が「10年後にJ1で優勝する」という目標を掲げているから集まっているのではなく、この社会を変えていきたいという思いに共感して集まってくれている。だから、僕の原点である部分は外せないところなんです。

そして、同じ今治で働く企業として、今年はコラボレーション商品を発売することができた。詳しくは、経営企画室長の中島さんのnoteをぜひ読んで欲しい。彼もまた、岡田さんに魅了されて某コンサルティングファームから転身した一人だ。

FC今治のビジョン、理念に共感して、今治で一番面白いことをしている企業同士のコラボと言われる取り組みをやっていきたいと思う。FC今治と心中するくらい、売上、利益に関係なく肩入れするつもりだ。

そしてFC今治の「ものの豊かさより心の豊かさを大切にする社会作りに貢献する」という理念を諦めない限りは僕は応援し続けるつもりだ。

確かに今年はJ3に昇格できなかった。だけど11月4日にでみた、満員のサポーターに囲まれたスタジアムを見て、間違いなくこのチームは地域から必要とされ、愛されるチームになる。そんな直感とも言える確信を持てたから、今回の結果に一喜一憂することはない。

会社にも熱烈なサポーターがいて、彼が毎週試合前になると休み時間に、FC今治の応援メールを全社員に向けて送っている。最初は好きなんだねーくらいにしか思っていなかったが、いつしか試合前に届く彼のメールを楽しみにしている自分がいる。

今まで何の関係もなかったチームを応援するのは、結局は「人」なのだ。ただ単に今年J3に昇格できなかったという結果だけに着目すれば、撤退するスポンサーも出てきてしまうかもしれない。だけど、僕らは目に見えない資本を大切にしているから、むしろ、昨年以上にサポートできることはないかを考えていきたいと思う。

その代わり、タオル関連のグッズは、もっと色々と改善できることはあると思う。スポーツグッズの概念を覆すような、圧倒的にかっこいい商品を作っていきたいと思う。





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