そもそも私にちゃんと普通のふりができているのかどうかもよく分からない！　どうでもいい！

　私はそもそもこの世のことなんて全部どうでもいい。神様とか、私がいてほしいと思った時しかいないと昔からずっとそう思ってたし、大人の言っていることも友達の言ってることもでたらめすぎてやってらんなかった！

　人間は演技性動物だけど、みんな演技が下手過ぎる上に、その仮面の下の汚い顔が透けて見えてて気持ち悪い！　ちょっとシャワー浴びてきてよ。臭いから。

　私は文明人。でもこの文明社会は原始人が動かしてる。なんてね！

　歴史を学んで分かることは、人は歴史から何も学べないということ？　うるさいうるさい！　そんなに人が馬鹿だって主張したいなら、私は人なんてやめてやるぞ！　あはは！

　人を殺しちゃいけない？　なんで？　別に人を殺したっていいじゃん。それが必要ならさ。
　でも今私に人を殺さなくちゃいけない理由なんてないし、そもそもそんなめんどくさい手段をわざわざとる必要はないよね。法律で禁止されてんだから、頭よければ人を殺すなんて馬鹿でリスキーなことはしないでしょ？　頭悪いん？

　ものを盗んじゃいけない？　そもそも盗む必要なくない？　お金あるんだから。なんでお金ないの？　馬鹿だからでしょ？　馬鹿ばっかじゃん。滅びよ！　馬鹿は滅びよ！　あ、いや、やっぱ面白いから滅びないで？

　私はどんな悲劇的な場面でもダンスができるよ？　死体の上でくるくる回ることもできるし、火炙りになりながら笑うこともできる。
　小便や精液で体を洗うこともできるし、吸血鬼みたいに血を飲んで喉を潤すこともできる。

　強姦されながら讃美歌を歌うこともできるし、ギロチン台の上で落語もできる！　人生は楽しい！　楽しくなくちゃ、ダメだ！　楽しくない人生なんて、殺してしまえ！

　私は自分勝手！　犯罪者のことは知らない！　私の知り合いには犯罪者がいないから、正直どうでもいい！
　強姦魔のことも知らないし、いじめっ子も知らない！　私とは関係ない！　
　気持ち悪いやつらが私に触ろうとするなら、私はそいつを触らないで殺す方法を真剣に考えて楽しむ！

　そうだ！　気持ち悪いものをどうやったら上手に殺せるか考えるのはとても楽しい！

　ゴキブリのことを考えるのは気分が悪いけれど、ゴキブリをどう殺すのがいいか考えるのはとても楽しい！　そうだ、人生は、このように楽しむべきだ！

　世界万歳！　私のために世界を用意してくれた先人たち万歳！　私も、この先を生きていく人のために愉快な世界を用意したい！　そうだ！　私は、世界をもっと愉快なものにしたい！

　普通であることも真面目であることももうやめだ！　私はこれに飽きた！　もうつまんない！　馬鹿馬鹿しい！　

　私は特別だ！　そして普通でない人間は全員、特別だ！　そうだ！　私たちはみんな特別だ！　最高だ！　踊れ！　踊っているかぎり、それがどんなに下手くそでも、私たちはみんな特別だ！　踊れ！　歌え！　それができないなら、叫べ！　嘆け！　黙っているよりはずっといい！

　足を動かせ！　手を動かせ！　もっと狂人のようになれ！　その時やっと君は正気に戻る！　そうだ！　私たちは正気のふりをしてきた狂人であり、私たちは狂人であるときがもっとも正常なのだ！

　踊れ！　歌え！