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無差別音楽コラム

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温故知新シリーズ【ウエストコーストロックの名曲たち】Vol.1(#1~#10)

温故知新シリーズ【ウエストコーストロックの名曲たち】Vol.1(#1~#10)

お店などで「ウエストコーストロックが好き」という話をすると、それ何?って顔をする方たちが増えてきた気がします。
若い子たちは仕方ないにしても40代あたりにも広がっている感じ。
ここらで「ウエストコーストロック(サウンド)」とは何かって事を、彼らの代表楽曲や名曲をお聴かせして、その素晴らしさを伝えるのもありか、と思ってきました。

この記事は筆者のFBで、ここ最近随時アップした投稿文を、加筆修正して

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勝手な音楽年代記1950~2010

勝手な音楽年代記1950~2010

<1950年代> 
 米国の音楽産業はLPレコードとシングル盤という最新武器を市場に投入した。大戦後、大衆の新たな娯楽として映画と共に音楽産業の快進撃が開始された。音楽は保有される物となった。
そして新たな地平となるラジオ放送の娯楽化が各地で始まり、世界のレコード市場は「大いなる助走」を始めた。
白人の「ポップス」黒人の「リズム&ブルース」が主な牽引力となった。
さらに人種の壁を克服する「ロックン

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アメリカン「ハードポップロック」ヒット楽曲の系譜。

アメリカン「ハードポップロック」ヒット楽曲の系譜。

例によって非常に個人的で主観的な定義による記事です。
「ハードポップロック」なるジャンルは実は存在していません笑。
ただ僕が勝手に思い込みでカテゴライズした、ほぼ「楽曲単位」の選択です。

また英国にも「ハードポップロック」と見なされるバンドやヒット曲は多々ありますが、今回は個人的な嗜好でアメリカに限定して選びました。

メロディやサウンドに「ポップ感」が多少なりともにじみ出てると感じた米国ハード

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WastedTime下北沢のオーディオシステム等に関する雑文。

WastedTime下北沢のオーディオシステム等に関する雑文。



去年の6月にオープンしましたBar WastedTime下北沢。
おかげ様で様々なお客様がご来店頂いております。いつも本当にありがとうございます!
さて、このお店はロゴにも「with Good Music」とあるように、お客様に音楽も楽しんで聴いて頂ければ、店主喜び庭駆け回るバーなんです。

今回はWastedTime下北沢のオーディオシステムや音楽環境の側面を、店主の「自己満足的価値観」満載

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<デジタル音源移行時代の話>

<デジタル音源移行時代の話>

80年代以降、日本においてアーティスト感覚を持つ、若手の最優秀のほとんどの才能=知的創造性は、70年代のトレンドであった音楽から離れ、漫画、アニメ(これらは古くからあるが)、さらにゲーム、映像になだれこんだ。

蛇足ではあるが個人的な感覚を述べておきたい。

アーティスト=才能を持つ芸術家(エンタテイメントを含む)。狭義では画家。

(最近ではアイドル歌手や素人シンガーソングライターやタレントもど

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<音楽古今の戯れ言>

<音楽古今の戯れ言>

~レコーデイングに関わるあれこれ~*このテキストは2015年夏ごろにFBに上げた記事を加筆修正したものです。

また、この記事は商業音楽的なモノに対してが中心で、さらに個人的見解なので全てが正しい訳でもなく、知識や感性が足りない上での間違いや、もちろん異論反論も多々あり得ますし、ましてや誹謗中傷をする意図も全くありませんので、どうかご承知置き下さい。

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<今、日本の音楽シーンで、売れておかしくない、ちょっと空いているイス>

<今、日本の音楽シーンで、売れておかしくない、ちょっと空いているイス>

1、王道まっしぐらの秀逸なメロディと、シンプルながら気の利いたサウンドと哲学書並みの深読みが出来る詩を持った、決してB'z・ミスチル・スピッツタイプではない本格ロックバンドまたはロックヴォーカリスト。

きちんとギターが弾けて、パフォーマンスが出来るヴォーカル必須。

要ビートルズカヴァー独自秀逸アレンジ最低10曲と、70年代英米ロックバンド30組以上を好きなこと。

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改めて、去年、世界で最も売れたこの二枚を聴いてみた。

ティラー・スウィフト『1989』

アデル『25』

共通するのがアルバムタイトルが「数字」という事。

生まれた年と、年齢。

ほぼ同世代だよね、この二人。

とにかく歌唱力はじめいろいろと素晴らしいが、さらに感じた共通する要素が、日本人にはなかなか追いつけない「コーラスワーク」。

ヴォーカルの素材の良さはもちろんだが、コーラス生成の感性とアイデアが凄い。

まあ、コーラスに関しては英米と日本

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<アナログ盤とかCD盤とかに関する雑文>

<アナログ盤とかCD盤とかに関する雑文>

*このテキストは2015年5月にFBに上げた記事の再掲です。

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アナログレコードが復活しつつあるようだ。

世界の音楽業界団体である「国際レコード産業連盟(IFPI)」が先月発表したデータによると、2014年のアナログレコードの売上は世界で3億4680万ドルで、前年比54.7%増となったとの事。売り上げ減ばかり聞こえる昨今の音楽産業

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<売れないかも知れないが、良いものを作りたいという寝言の話>

<売れないかも知れないが、良いものを作りたいという寝言の話>

日本の、いや世界の音楽産業は、ここ10年近く未曽有の構造改革を迫られ続けている。

インターネットの普及とそのスピード、音源のデジタル化によるパワーシフトは、販売システムを変化させ、音楽産業の利益構造を根底から覆した。
今はネット上に無料の音源が溢れかえっている。

しかし、音楽そのものの種類が増えたとはいえ、「良い音楽」には300年以上前から、そのクオリティは一定の、あるいは当然の評価基準があっ

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