マイナンバー01

「勝手に背番号・・」

ライブイベントの企画に携わり、ライブハウスとの清算の際、マイナンバーの提示が求められる時代になって来た。

特に今年からはお店側も税理士などの指導に沿う形で、当たり前のようにマイナンバーの確認作業をスタートしているので、もはややむを得ないのだろうか・・。

統治者にとって管理型社会の完全化は望ましい状態だろうが、当然民衆は行政府による「懐」に手を入れるような管理を煙たがる。というか面倒くさがる。まあ、真っ当じゃないお金持ちは困るだろうが、それは知ったこっちゃない笑。

米国などとは違い、日本人の社会には行き過ぎた管理はふさわしくないと個人的には思うが、これも仕方のないグローバル化の潮流なのか。

ぶっちゃけ政府にとって税金を取り易くする手段であるマイナンバー制度は、諸外国と比べると遅すぎたきらいすらある。いや、マイナンバーにはけして肯定的ではないし、もちろんカードも持ってませんが・・。

さて税金を支払う我々は、その対価として安心・安全とインフラ整備・公共事業など、住みやすい、暮らしやすい社会を求める。

そういう意味では諸外国と比較して日本という惑星は実は最高クラスで恵まれた国だ。海外に行ってみればそんな現実はすぐ感じるだろうし、その彼我の差は歴然だ。

その事実は自虐的になる前に、是非とも皆さんにも認めて頂きたい。

とはいえ情報化社会というか、その後進化したSNS社会を受け入れた我々は、そのメリットも享受しつつ、個人情報などの流失や、意見の相違による攻撃・炎上、そこまで行かずとも関係崩壊など、ネット上の様々な危険にも気を付けねばならない時代を生きている。

少なくとも法律上は問題なくとも「疑わしきは非難」するという風潮が当たり前になってしまった。まあ、ある意味日本人らしい、うざったいクレーマーの横行も拍車をかけている。

かたや米国始め国際社会は、トランプ政権誕生で世の中かまびすしい。

トランプ新大統領の「米国第一主義」発言などなどが物議をかもしているようだが、アメリカの憲法は良く出来ていて議会の歯止めもあるし、上院の壁は厚い。

トランプがなんだか張り切って大統領令を連発している実行不能な政策(笑)はさておき、彼の「米国第一主義」は国家元首としては当たり前の事である。

どの国の指導者も自国の利益や安全を最優先するのは当然だ。

現実を見極めず、やれ「地球市民」などというおためごかしはお花畑で水やりでもしてて欲しい。幼稚園児の砂場の奪い合いにすら、人類の闘争本能が垣間見えている。

隙あらば他国の領土を奪おうとする国家は後を絶たないし、こう書いている間にも、地球のどこかで人が殺されている。

僕が居た業界は、政治にはわりあい無頓着であるのが一般的であった業種ではあるが、大抵の音楽好きは良い人ばかりで、すぐに人を信用するし平和を愛し理想を語る方々が多い。

それは素敵な事だが、どんな業界にもややこしい側面はあるし、経営や営業に関われば競争社会であることも免れない事実だ。

法律や行政にも無関心ではいられなくなるし、経済政策には物申したくなるし、どうあがいても安全保障対策は「今そこにある危機」を注視して、他山の石として向き合っていかなければならない。

だからと言って、いわゆる「国民総背番号制」は必要ないし、徴兵制の準備を想起させるとか、くだらないツッコミを言い出すバカが出てきたりする・・。

「アメリカファースト」や「都民ファースト」などと声高に叫び、為政者は民を扇動し、「民主主義」の名の元に味方を増やそうとするし、裏では統治力を高める算段をするのは古代からの世の常だ。

生暖かく見つめつつも、個々の政策は是々非々で判断していくしかない。

そんな中、出来れば私たちは「音楽ファースト」で世を楽しんでいきたいものである。

「マイナンバー」の提示を求められたら「あ、これは僕の最も自信がある曲です!」とか言っていきなり演奏しちゃうってジョークはどうだろう?

ううむ、ちょっと迷惑だな・・笑。

この稿終わり。

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