WUGと私とSSA

Wake Up, Girls ! のFinal Liveが終わって、自分の中のWUGについて残しておこうと少しづつ書き進めていた。延々とお気持ちを記載していたら遅れに遅れ、このタイミングとなってしまった。こんなにも書きたいことがあったのか…と些か驚いている。

今のタイミングでこの手のレポを読まれる方は数々のレポを読んできた方だと思うので、頻出の話題や単語についての説明は細かくしないかと。

・前夜
Wake Up, Girls ! という単語を認識したのは2013年秋のマチアソビvol.11。
エイベックス新春アニメトークというステージを偶然目撃していた。
【Wake Up,Girls!】
 吉岡茉祐
 山下七海
【ノラガミ】
 タカオユキ
 茜屋日海夏
【ハマトラ】
 安野希世乃 + 喜多村英梨

今見ると結構な面子だなーと。Finalツアー徳島公演でこの時の話をしていたのだけれど、トラとチーターを間違えたエピソードは覚えてなかったので手は挙げられなかった…

そこから七人のアイドルもTV版旧章も見ることは無く1年半程が経過する。その間にも担当アイドルの片方(※)である大槻唯の声がななみんになったり、アニスパの箱番や収録時代のFive Starsでみにゃみを知ったりはしていたが、あーあの時の人たちなのかと思うだけでWUGに対しては特に何とも思っていなかった。
※もう片方は水本ゆかり(藤田茜さん)。デレアニにて同タイミングで声が付いた。都合がついてSSAに来てくれたのがとても嬉しかった。

・2015年夏
普段から付き合いのあるカラオケ仲間たちが集まる年一の集いで「主旋律、上ハモ、下ハモと3人で合わせよう企画(3人とも男)」をやっていた。
前年は「Snow halation」が結構満足度高い出来で今年は何しようねーみたいな話をしていたところ、既にWUGに嵌っていたメンバーから「タチアガレ!」「少女交響曲」をプッシュされ、それを仕込んでいくうちに曲の良さを知る。

それと同時期に「わぐばん!」が放映されており体力測定の回を偶然見たり、(以前から視聴していた)ホムラジにあいちゃんが参戦し後にパっとUPが始まったりと徐々に足元が沈んでいく。

・2016年3月~4月
結局2015年内はアニメを見ることなく過ごし、また自分の環境が変わって関東に引っ越してきた。そんなタイミングでAT-Xで七人のアイドル~TV版~新劇場版一挙があり、そこで初めて通しでアニメを見る。
感想としては「アイドルものではあるけれど、大人組こそが話の本筋」という印象。すげー伏線の回収するな!と思いながら見てた。

そして4月からオールナイトスッポンとがんばっぺレディオ!が始まったのが転換点だったと言える。過去のツイートを遡るとこの頃を境にWUGに関するツイートが急増していた。

・初ライブ参戦~
ライブ初参戦は3rdツアーの頭、アンフィシアターでみゅーちゃんプリンセスの回。
その後Wake Up, Girls!Festa.2016 SUPER LIVEや岩手のチャリティライブ、4thツアーと繋がって行きわぐらぶ入会はアニメJAM2017の時と結構間が空いた形に。この頃はライブのみの参加で、イベントにはほぼ参加していなかった。おそらくホムラジオールスターくらいなはず。

・2018年
ソロイベ(ななみん、あいちゃん)&いわきチャリティ→グリフェス→HOMEツアーという流れ。合間にWUGちゃんねるイベや舞台にも行った。
解散発表からHOMEツアーが始まるまでの間がやはり一番もやもやしていたと思う。ラジオやニコ生という「日常」が途切れたのが一番きつかった。

・SSA当日
公開リハーサルに参加する友人たちと合流し、会場内へ。通路の右手に関係者、左手にファンからのフラスタが設置されていたのだが動線が規制された先はるか遠くまでフラスタが並んでおり??となりながらも自席の200LVに到着する。
私個人としてはアリーナよりもスタンドで7人の姿が隠れずに見られることを重視していたため良い席だったと思う。遠さは双眼鏡で補う派なので。

リハーサルが始まり「本番ではMCの時間があまりとれなくて」との言葉。かなりの公演時間になりそうだなという覚悟を決める。
I-1の特に聴きたかった止まらない未来、リトチャレをここで聴けたことによって後顧の憂いもなくなり、徐々に本番モードに切り替わっていく。
この後も(正規の)リハーサルがあるだろうに出てきてもらって大丈夫なのかと始まる前は思ったりもしたのだが、WUGちゃんたちはむしろそれで気が楽になったと言ってくれた。確かに、本番はこの場にいる人間に+1万人されるわけで、事前に「家族」に会っておくことで安心してもらえたのであれば来た甲斐もあるというもの。

・Wake Up, Girls! FINAL LIVE ~想い出のパレード~
今回は友人たちで7(-1)連番+6連番+2連番という体制で参加。どうしても仕事で都合がつかなかった友人は個人フラスタで魂だけは設置していたため開場後は皆でフラスタを探し本人に写真を届ける。
SSAのあの長い通路を半周以上するという凄まじいフラスタの列はまさに花道でありパレードだったなと今にして思う。

本番の座席は200LV上手側の一番奥、斜めになっているゾーン。会場全体を首を回さずに見渡せる、今日という場において(自分的には)最高のロケーション。
そして7連番と6連番が間1列挟んでほぼ同じ位置というミラクルが。
ただ、そこに挟まっていた方たちが事ある毎に「それ!」「それ!」と叫ぶオタク(+私からは見えてないけど結構な光害マン)たちで開始前に若干気力を削られつつ開演時間を迎える。

セトリ順に曲を記載してはいるが、内容はSSAのみならずその曲に対する印象的な思い出を記載している。

1.タチアガレ!
爆発特効!SSAっぽい!といった感じで削れていた気力も一瞬で回復。
この曲が私にとっても始まりの曲であり、それを制服で観られたことが本当に嬉しかった。みにゃみの制服が母校の中学の制服にとても似ていてずっとシンパシーを感じていた。

2.16歳のアガペー
私の推しスタンスは個人のグッズを買うのも躊躇するレベルの箱推しで、でもアガペーで(WUG)グリーンを振るのも…と思っていた。
その中で林田/永野のあいちゃんに結構自分を重ねて見ることが多く、自然とあいちゃんを応援する気持ちが高まりあいちゃん推しとなっていった。
基本的には色がなんとなく決まっている曲以外はWUGグリーンを振る私も、この時ばかりは「あいちゃーん!!」と叫ぶのだ。

3.7 Girls War
そもそもぶち上がる系の曲なのに、Cメロのまゆよぴの掛け合いからさらにもう1段ギアが上がるのがほんと凄い。SSAでも例の「涙ふぁ~~~」を繰り出して沸かせるよっぴー。
そして思い出すのがツアー千秋楽ダブアンの7GW。あの時は最初からもの凄いテンション感で進んでいたのだけれど、”悔しさに耐える時もある~”から合唱が始まったところでテンションが振りきれる感覚を味わうかなり珍しい体験をした。
あの瞬間だけはあの会場に居た全ての人間がWUGだと言いきれてしまいそうな強烈な収束感からの「3,2,1,Go!」での発散、爆発。
今CD音源を聴くと全く別の曲に聴こえる曲ランキングNo.1ではなかろうか。

4.ゆき模様 恋のもよう
私個人の好きな音楽のジャンルに「冬の曲」という一大ジャンルがあり、WUGでも冬曲が出てこないものか…と思っていたところに投入された。東北の中でも比較的降雪の少ない仙台っぽいライトな冬感なのが印象的。

5.言の葉 青葉
私は岩手出身であるため、昼公演この曲の前に「イーハトーヴの風」を繰り出したかやたんの想いを受けきることができずボロ泣きしてしまった。
その状態で言の葉 青葉を「みんなも歌ってください」と言われたわけだが、曲が終わるまでまともに声を発することすらできなかった。歌い出す前から ”頑張ってねと簡単に言えないよ” のフレーズが脳裏をよぎったから。
6月に行われるイーハトーヴシンガーズさんの定演でこの気持ちをもっと前向きに上書きしたいと思っている。

6.One In A Billion
仙台公演時の飲み会などでも話題になったMay'n部長来る来ない論争、個人的にはステージ上にWUG7人以外の存在は生バンドのプレーヤーであってもノイズになってしまうという持論を展開した。Finalという場で無ければ、もちろん生バンドであってほしいと思ってはいるのだけれど…
結果部長は自前のチケで入場していたし、WUGちゃんはスペースを空けて白のピンスポを出す、という全ての思いが通じた凄い演出でほんともう…と。
この曲は音域が部長に合わせてあるためか、他のWUG曲とは声の聴こえ方が違うのが個人的には好きなところ。WUGちゃん達は大変だとは思うけど。

7.素顔でKISS ME
通常のステージでは横一列で踊るパートを、センターステージで歌うため全方位に満遍なく見えるようにでもやっぱり横一列なフォーメーションに変更されていたのが本当に凄いな、と。こればかりは現場で観ないと凄さがわかりにくい系の演出だと思う。
徳島昼公演では幸運にも3列目だったのだけど、みにゃみがヒールを投げつける足の軸線上に丁度自分が居て、心の中で「ありがとうございます!」と叫んだ思い出。

8.恋?で愛?で暴君です!
それまでほとんど気にかけていなかったよっぴーへの注目頻度が上がる契機になった曲。HOMEツアーの前に髪を切ってめっちゃ好みの髪型になったことで以降注目度が飛躍的に増大していった。
この曲は動きの情報量が多すぎて未だにどこに注目して見たらいいかよくわからない。
ででです衣裳は大好きだったので、熊本で見られたのは本当に良かった。

9.キャラソンメドレー1(最後にNon stop diamond hope/ALL)
一人乗りトロッコで会場の後ろ半分を7人が巡るというパートで、最初は歌唱している人の色に点灯させていたのだけれど。だんだん自分の位置に近いメンバーの色に変えるという感じになっていった。
自分の位置からだとふわっと7色かなーという感じだったけど300~400LVからの眺めはかなり壮観だったらしい。
トロッコの動きに合わせて光が移動していく様は見られたので、BDではそこのところもうまいこと押さえていてくれていると嬉しい。
近くに来たメンバーの色に変える文化はHOMEツアーで徐々に浸透していったように思う。ツアーではバミられて停止する箇所以外はみんな全速力で駆けて行くため、色を変えるのも大変だった。トロッコがゆっくり動くため客の色変えに余裕があったことであの景色が生まれたんだなーと。

10.ワグ・ズーズー
ここ1~2年は忘れたころにやってくる曲筆頭という感じでとっさにサビの振付ができなかったなと。ヒロイック☆ヒレリズムの音源化はまだですかね…?

11.HIGAWARI PRINCESS
HOMEツアーは9か所を巡ったのだけれど、その主たる理由が全員のプリンセスverをライブで回収すること。ツアー開始前時点で未回収はななみんとみにゃみ。ツアーを通して無事回収することができた。
またこの曲はイオン東北エリア内でCMがバンバンかかっており、実家の親でも知っているため実家に帰った時の説明がたいへん楽だった。
最後の7人verは原点に立ち返って杖の演出。センターステージで7人がパラソルを広げるのが難しかったのかな…とその時は思ったが、7人verだとピンクのパラソルを6本追加せねばならんのか!と気づく。
やはりこの曲はみにゃみが杖を回してなんぼだよなぁと。最後に雄姿が見られて嬉しかった。

12.スキノスキル
この曲を最初に聴いた時、WUGはどこまで高みに上っていくんだろう…と思ったものだった。それが結果ラストシングルになろうとは思いもしなかったけれど。
一度でいいから薄幕が無い状態で曲衣装のスキノスキルを現場で観たかった(愛知には行けてない)。

13.僕らのフロンティア
初参戦だった3rdツアーの次に行ったイベントが洗足学園の学園祭ライブで、オルスタの中必死で目に焼き付けようと必死だったなという記憶。
ラストのみにゃみソロのところで黄色にチェンジするやつSSAで初めてやったけどすごくいい景色だった。
先だってANIMAXの大宮公演を確認したらラストのみにゃみソロがツアー終盤やSSAと全然違っていて、なるほど納得。
個人的にはカラオケで歌うとめっちゃスッキリする曲。
あとアウトロのよっぴーが指振って皆がくるっと回るところが最高に好き。

14.7 Senses
今だから言うのだけど。新章の1話上映会でモーションキャプチャーの映像を見た時に内心「えー…」って思ったことは今でも忘れられない。
そりゃぁモーションは本人だから文句を付ける筋合いはないけども、モデリングもっと頑張れよ…と。
新章リアタイ視聴が中間のわぐばん新章までで止まってしまったこともあり、正直自分の環境で曲を再生することはあまりなかった。
その後HOMEツアーの中で「WUGちゃんたちを体現してるなぁ」と思うようになったし、この曲があったからこそ”約束の地”SSAでのFinal開催という可能性も2%くらいはあるかもしれないと思い続けることができた。
ファミ通のロングインタビューであいちゃんが言っていた「虹」という表現とこの曲がシンクロしているな、と今になって思う。
ツアーでは”誰か一人が暴走しても~”のよっぴーを見るのが楽しみの一つだった。収録ではない公演の自由さといったらそれはもう。

15.極上スマイル
なんかよくわからんけどとにかく笑顔になろう!というテンション感で、曲についてまじめに掘り下げた事なかったなーと今これを書いてて思っているところ。
私はWUGの現場ではあまりジャンプしないのだけど、最近はイントロ/アウトロのグリコジャンプ(自称)が楽しくてしょっちゅう飛んでた。

16.雫の冠
この曲も掘り下げが足りてないなーと思って歌詞を見直すと、こちらは新章全編の総括した内容なのかなという印象。アニメのEDテーマなわけだし。
こうして見ていると只野さんは時系列に沿って丁寧にWUGちゃんに寄り添う歌詞を書かれているのだな…と。

17.少女交響曲
この曲をお薦めされていた当初、イントロ~Bメロからの良い雰囲気からサビのいきなり明るい感じに転換する感覚についていけなかったことをよく覚えている。そんな違和感も最初のうちだけだったけれども。
SSAでのまゆよぴの掛け合いは、HOMEツアーのようにお互いに魂剥きだしのぶつかり合いとはいささか違っていたように思う。
ツアーよりもさらに感情を強く歌に乗せるよっぴーと、逆に余分なものをそぎ落としつつ強固な芯だけを残したかのようなまゆしぃ。
2人が掛け合いをする曲はこのセトリの中でもいくつかあるわけだけれど、その中でもここでの対比は自分の中で一番に際立っていた印象がある。

18.Beyond the Bottom
ここまで読んできて、SSA自体の感想がいくらなんでも少なすぎでは…と思った貴方。その感想は至極正しい。個人的にここのBtBで結構な衝撃を受けてそれ以前のパートの細かい所が吹き飛んでしまっているから。
4thツアー仙台夜公演のBtB。基本みゅーちゃん以外は2番のサビまで表情を消して歌っている印象があって、そんな中サビの後のななみんソロ”未来の永遠さに僕たちは苦しむ" から ”幸せに裏切られた君を~”に転ずるタイミングでめっちゃ笑顔になったななみんにやられてしまう。
以降ライブでBtBが演じられる度、どうしてもそこに注目してしまうようになってしまった。

KADODE千秋楽夜公演。奇しくも前述の4thの時とほぼ同じような座席に収まりライブが進んでいった中でBtBが始まり、件のパート。
アングル的にほぼ横顔を見るような形だったのだけれど、泣き腫らしたような目元であのパートを歌い。そこから笑顔に転じる事なく曲を終えた(と思う)姿が心に刻み付けられていた。
転じてSSA公演。2番のサビからソロの為に前に出てくる時点ですでに満面の笑顔で、そのまま最後までずっと笑顔だったななみん。
そのあまりにあまりなギャップに涙が止まらなかった。

19.海そしてシャッター通り
個人の印象としては「鎮魂歌」。震災の後からスタートした企画という中、作中でそのことを間接/直接的に触れるのはみにゃみとかやくらいだったように思う。
個人的には徳島でも歌ったしもうちょっと広くぼやかした歌詞なのかな…?と思っていた。しかし歌唱時の映像演出がまさにそれだったので結構直接的な表現だったのだなと。
この組曲は再生順に起承転結になぞらえられているわけだけども、個人的にはWUG始動前というイメージ。

20.言葉の結晶
熊本で初めて聴いた時は曲と演出が凄すぎて、とてもじゃないけど歌詞まで意識が届かずこんなにも重いとは思っていなかった。
MEMORIALを入手して聴き始めてからこいつは凄いぞ…と。
おそらく結構な長い間WUGちゃんたちはこのレベルの悲壮感を背負いながら活動してきたのだろうな…という印象を抱くには十分な重さを持っている。
~2017くらいまでのWUGちゃんを総括したような曲。

21.土曜日のフライト
組曲の中ではこの曲が現在(解散発表~SSA前)の曲なのかなと。前2曲はこの時点から過去を見た時のその当時の気持ちを表現しました、的な。
この曲は自分の中で無意識に深堀を避けている節がある。たぶん掘れば掘るほどつらい。

22.さようならのパレード
聴き始めた頃はただただ泣くことしかできなかった。しかし繰り返し聴くうちにいや、そうじゃないだろうと。WUGちゃんたちは”あなた”を”向こう側”へ連れて行ってくれようとしているし、こちらはこちらで”あなたのリズムが聴こえてる”し”叫んでる”のだからこちらからも何かを返したい!と思うようになっていった。
そこで浮かんできたのがPartⅡ「outlander rhapsody」でのWake Up Powerの注入シーン。アウトロは「Wake Up!」があるので入れにくい。となると2番終わりの間奏なわけだけど、間奏自体があまり長くない。
そもそも確実に披露されるであろうツアー千秋楽とSSA以外で何回やるかもわからない中でこの声はちゃんとWUGちゃんに届くのか…?と考えながら向かった徳島では披露されず。
日程的にどうしても参加できなかった愛知で初披露だという事を知り、ツイートを検索していると数人くらい同じ想いを持つ人がいるらしいという事が判明する。

完全なる自分のエゴで「ここでWake Up,Girls!コールを入れよう!」みたいな拡散をせず、有志の発声が徐々に広がればいいなーと勝手に思っていた。
仙台初日で組曲を順番に1曲ずつ歌うという事がわかった時点でその晩呑んだ友人たちには自分の考えを述べておいたけれど、そのくらい。
そして24日夜公演で前日は無かった「outlander rhapsody」のWUGコールがかすかに聴こえてきた。原曲の尺だと全体に広がりきるまでには至らないものの、それを聴いたことで最初から全力で行こうという勇気をもらった。
そうしてさようならのパレードを迎え、おそらく愛知に居たか情報を見た方がある程度参加してくれていたのだろうか。はっきりとコールである、と認識できるくらいのボリュームにはなっていたと思う。なんだか嬉しかった。

仙台に参加した方々がSSAで拡散してくれるだろうか…と思いながら2番が終わり全力で叫ぶ。仙台サンプラザとは大きさが全く違うSSAでも仙台と同じくらいの音圧になっていた気がする。
そして最後はWUGちゃんたちを拍手で送りだす。まさに大団円といった感じでメインプログラムが終了する。


アンコールを求めるWake Up,Girls!コールが響き渡る。私個人的にはこの声が揃っているかどうかが客の統一感を測る指標だと思っている。過去の経験上SSAクラスでアンコールの発声が揃うのは田村ゆかりさんのライブくらいだと思っていて、しかしそれは客の練度がものすごいからなわけで。
客の半分以上が初見であろうこのライブでこれだけ声が揃うって本当に凄いことだよ…と感動を抑えきれなかった。完全にアニメの風景がそこに現実としてあった。

EN1.SHIFT
スキノスキルと合わせて2曲ループしていた時はまさかこの曲が救済の曲になるなんて夢にも思っていなかった。
それくらいPart1市原の夜公演(昼は不参加)でのSHIFTは衝撃だった。後にWUGちゃんもそれを狙って1曲目に持ってきたと語っていたし、これによって鬱屈していた気分がどこかへ飛んで行ったことを憶えている。
そしてANIMAX MUSICSでこれを持ち出してきたとき、WUGちゃんたちにとっても自慢の演出だったんだなぁと嬉しくなった。

正直SSAでこれが来る想定をあまりしていなかったので驚いたのだけど、それだけ自信があるのだからもちろん出すよねー!となった。
あ、鍵探しに行かないの…?それってもう持ってるって事ー?!という解釈を見て凄い説得力のある言葉だなと。現実的には探しに行く尺を取れなかったとかいう可能性もあるけれど、そう解釈するととてもスッキリする。

EN2.地下鉄ラビリンス
もともと楽しい楽しい曲だったわけだけど、PartⅢのラップバトルでさらに高みに上った感がある。そもそもは3階席とかに行く時間を稼ぐために考えたのだろうけれど、それがいい方向に嵌ったなと。
仙台公演の「満員電車それが~」あたりで凄い顔して詰め寄るみゅーちゃんはSSAでも健在だったんだろうか。 確認できなかったのでBDを待ちたい。

EN3.TUNAGO
WUGというプロジェクトを通して活動してきたWUGちゃんたちが東北の為に成し遂げたいと思い、成し遂げた結果。
それをこの位置に配することにより、WUGのもう一つの側面を今日初めて出会ってくれた人へのメッセージとして伝えたかったのではなかろうか。


まだあの曲が来ていない。でもツアーTシャツを着ていたのに引っ込んでしまった。それはつまり…

ーてがみー
Polaris衣装で改めて登場する。そして各々がてがみを読み上げる。
ファミ通さんのレポートに全文の記載があるのでそちらを参照願いたい。
https://www.famitsu.com/news/201903/10173048.html
凄く泣いてしまうのかな私…と思っていた。しかし真後ろの方たちが最初から最後までもの凄い嗚咽でそれどころではなく、うるっとはきたけれどさほどでもなく。
個人ではお手紙を出すことは結局無かったけれど。それでも各々への想いは吐き出したいのでここに記す。

高木美祐さん
実はWUGアニメの世界観にまつわるもので最初に感銘?衝撃?を受けたのはキャラソン1の「WOO YEAH!」だった。
良く演者が口にする舞台から見たあるあるネタ、デフォルメされているにしても演者側から見た心構え、のようなものをそのまま詞にしたこの曲。
そもそもこの時点で"この世界にあふれるたくさんのイベント その中で選んでくれたのありがとう"だし、なんならソロイベ2017曲の「HELP ME! みゅーちゃん」でも”ありがとう 出会ってくれて ありがとう 夢を叶えてくれて”だし。SSA後、そういうところからのあのてがみだったのか…と後からより泣けてきてた。
I've好きだし、2018ソロイベ曲の「now is the time」もとてもI'veの歌姫感が出ていて良かったのでこの先ももっとI'veとも絡んでいって欲しいなーと。

前述していたKADODE徳島3列目の際。地下鉄でステージから降りてきたところでばっちり1秒くらい目が合ってしまい「あ、これあかんやつ」って思ってたら直後のMCで「今日は見てくれる人に高確率でレスを飛ばせてる」的な発言をして。その後の極スマでもこっちが耐えきれずちょいちょい目線を外してしまうレベルでレスをもらって、人はこうやってレスを求める体になっていくのか…という貴重な経験を得てしまった。

今プレイしているいくつかゲームの中にゴ魔乙があって、ようやくゲームプレイ中に声を聴くことが増えてきているので是非もっと増えればよいなと。

山下七海さん
私がななみんのどこに真っ先に惹かれたかというと、実は「声」だった。特に喋りの声。私はななみんの喋り声を「口が閉じ切ってない感じ」と評しててそのシズル感がすごく好き。
そもそも個人的に俗にいう「アニメ声」が好きなので、そういう視点から見るとななみんは際立っていたように思う。
大槻唯の声として初登場した時はほんと一言だったので真価は測りかねていたが、カードに声が付きRadio Happyが出ての「大槻唯や…」という感慨。
シンデレラガールズのライブは現地に行くハードルがいろいろな意味で高すぎてLVで観ているのだけれど、それでも大槻唯/ななみんが放つ強者感は半端ないと思っていた。昨年ようやくメットライフ初日に行けて、出ているときはずっと追いかけていた。現場で見るとなんか凄すぎて正直逆に浮いているな…と思うほどに惹きつけられる。

イベント系で個人的に一番印象に残ったのは、山形でのソロイベ。客の嗅覚に爪痕を残したいと宣ったななみんのチョイスが「胡麻油を焦がした匂い(ちゃんと料理をしている)」というところでかなり殺しに来ていた上、あの時の衣裳が本当にけしからんかった印象しかない。そんな攻撃性とは真逆の曲チョイスとさらに場を和ませるゲスト(おっさん)2人。
そして最後の目合わせタイム。初ソロイベだったのでかなり戸惑った。嬉しいは嬉しいけれどなんだか不思議な感じ。

阿波弁を喋っているのを聴くととても心が満たされるので、今後も度々阿波弁を繰り出してくれると嬉しいなと。

田中美海さん
みにゃみは「歌(声)」がとても私好み。初期のWUG楽曲は片山実波寄せの歌唱がほとんどだったので引っかかることが無かったのだけれど、WUG Best2の「End of endless」を聴いてやべーめっちゃ好きじゃん…と。
その後「狐草子」で完全にやられる。和ロックも好きなんだよ…
その「End of endless」を生で聴く機会はついに訪れなかった。GL Fesでも投票したけど夜の部で惜しくも届かず。KADODE長野か愛知でやりそうだなと思っていたら、本当に長野で歌ったらしく悔しい思いをした。

またKADODE仙台公演で言っていた「私ってレコーディングした通りにしか歌えなくって。」という言葉がものすごく刺さって。
私自身は演者がそのスタンスで居てくれることに対して肯定する側の人間だったのだけれど、WUGのライブに関しては気持ち先行でヒートアップしていくまゆしぃやよっぴーにほだされがちなところがあったのは否定できず。
そんな中で頑張って気持ちを載せてくれようとしていたという事にありがとう、と。このMCから先、2/24夜公演からSSAにかけて段階を踏んでリミッターを外して凄みを増していくみにゃみを見られたのは本当に僥倖だった。

今(2019年3月末)現在、私の余暇時間(に視聴するラジオ/動画)の占有率が最も高い田中さん。FSとカルデアラジオ局に加えシーズン毎に+αがあり。安定したトークと地雷を踏んだ時の泣き上戸なアンバランス感が本当に大好き。

吉岡茉祐さん
もしメンバーの中にまゆしぃがいなかったら。WUGはこのような形で綺麗な幕引きをできていたんだろうか、と今年に入ってから度々考えていた。
Polalisの作詞エピソード然り、また自ら作詞しシナリオを書くまゆしぃだからこそ。メンバー各々の意識を汲み上げ、WUGというユニット全体の在り方をリードしていたのは(少なくとも自分が見始めてからは)まゆしぃだったように感じられた。

わぐばんを見始めた頃はなんとも不思議な印象しかなかったけれど、イケしぃ属性を得てからは(カワイイギャップも含めて)安心して観ていられるようになり。わっしーの前ぐらいでしか見られないぐにゃぐにゃしたまゆしぃもまたイイよね… と。
よっぴーと並ぶ歌上手い担当ではあるけども、歌い方や声質が全然違っていてその対比が凄く映える。また本人たちもそれを意識して張り合ったり合わせに行ったりという緩急が自由自在なところに長年の積み重ねを感じたりする。
7人のユニゾン部分もそうで、7人が7人とも声のベクトルが全く別の方向を向いているのに7人が合わせるところではあたかも1つの声かのように聴こえるところが凄いなと今にして思う。

みんな大好き「てがみ」だけれど、この曲ののびやかに歌い上げる感じが最高。

永野愛理さん
アガペーの項で当時自分に重ねて見ていた、と言ったけれど。そんなあいちゃんはぐんぐん成長していって、強く眩しく見えるようになった。
以前は周囲からどんなに褒められても恐縮してばかりだったけれど、最近はそれを受け止めている姿を見て勝手に凄く嬉しくなっていた。

ソロイベ2018で本気のダンスパートを初めて見て、なんか凄そう!でも箱の圧縮がきつすぎて肩から上しか見えない…と。
なのでKADODE仙台の企画コーナーではようやく全身を見ることができ、本当に次元が違う動きだという事を理解し。
そして体の動き、またそれに合わせて舞う髪の美しさに魅せられた。

昔から高校野球を見るのは好きだったけど、プロ野球はほとんど興味が無かった。そんな自分がより深く見てみようと思うようになったのはホムラジがきっかけではあったけど、推すんなら楽天かなーと思っていたところに現れたのがあいちゃんだったというところに運命的な何かを感じて。
どうしても日程が合わずWUGナイターに行くことはできなかったけれど、今では暇なタイミングで中継があれば見るくらいにはなって。
ホムラジファミリーはかなり押しの強い先輩ばかりで、その中で揉まれ愛されてるあいちゃんは本当に輝いてるし、「俺たちの愛理」フラスタを見た時はその溢れる愛に思わず泣きそうになった。

今後どういう方向に進んでいくのか、自分の中では判然としていないけれど。あいちゃんの人生をこれからも推していく事に変わりは無い。

奥野香耶さん
岩手出身オタクは基本的に岩手県出身声優を応援する、という習性があり。私の世代だと桑島法子さんあたりから始まり佐々木未来さんなど、男性も浅沼晋太郎さん等々。
かやたんが岩手出身だという事を把握したのは最早いつだったか思い出せないけれど。その時から応援は始まっていた。

ただあまりにも深い人間性にどうしてもとっつき辛さを感じてしまい、最近になるまであまり注視できていなかった。
ソロイベ曲を聴いて初めて多少理解が進んだのかな?というところ。2曲とも本当にいい歌で。八王子で聴くことができて救われたことを憶えている。

そしてKADODE岩手公演での深い岩手愛。以前から時折ディープな岩手トークをしており、羅須地人協会(宮沢賢治の住んでいた家)という賢治ファン以外は知らないマニアック施設の話を聴いて驚いた記憶がある。
企画パート冒頭の「雨ニモマケズ」は使われるべくして使われたのだ、と。

本人も語っていた通り、HOMEツアーに入って徐々にMCや挨拶で話す内容が増えてきて。むしろ終焉に向かうにつれて急激に輝きを増していく感じ。
ツアー終盤からは放っておくと全員が全員泣き出してしまいそうな雰囲気の中、敢えて自分から落としを入れていくというその姿勢にむしろ泣けてきたり。かと思えば解散への寂しさを隠さず、共有してくれたり。

純粋な声優力は7人の中で一番だと思っているので今後もさらに活躍してほしいし、私としてもチェックの幅を広げていきたい。

青山吉能さん
この1年くらいのよっぴーに対する印象は一言で表すと「リアル妹キャラ」だなと。7人の中での最年少という事もあるし、よっぴー本人も兄が居て。
「リアル妹」ほどリアルではなく「妹キャラ」ほどファンタジーでない、なんか丁度良い感じ。

そしてそのバックボーンにある全くお気楽ではない無い過去を積極的に出していくスタイル。歌もスキーも書道も極めて(おそらくもっと他にもあったのだろう)それでも声優になる、という夢を持ち続けられるって凄いなと。

よっぴーの歌は気持ちが乗ってくると圧が上がっていく感じがたまらなく好きで。KADODE終盤もそれはもう凄かったけど、SSAは更に1段上に抜けて最高を更新してる!となり。

解散して今思う事は、MCの7番目に喋らされてグダったりいい事言ったと思ったらまたグダるあの挨拶をもう新規で聴くことが無いんだな…と。

週末何してる?もマイラジも毎回楽しく聞いているので、長く続いてくれると嬉しい。

ダブルアンコール.Polaris
そしてこの1年何度も何度も見た北斗七星の配置。公演参加数を数えたらHOMEツアーとSSAを合わせて20公演。+α。
WUGの楽曲の中で最も歌詞について考え、考え、考えた曲。
リリース時は深く考えず雰囲気で聴いていた。解散発表があった後、曲の印象はガラッと変わった。延々答えの出ない思考を繰り返し、ひとまず「WUGとワグナーのエンディングテーマ」というところに落ち着いた。
そんな中、岸和田公演で「Polaris制作秘話」という爆弾が投下される。曲のテーマに対する印象にあまり変化は無かったものの、個々のフレーズが強烈な色を持つことによってより深く食い込んでくることとなる。
特にAメロの重さがより深くなったため”確かに光る星たちのパレード~”の救われ感が相対的に10倍くらいになってしまい、一時期はそのフレーズを聴く度に泣いていた。

いつしかそのタームも終わり、組曲という「終わり」が現れ。それらが歌われた後のPolarisはどうなるのだろう…と思っていたのだが。
私は「終わりの向こう側」を「君」と「僕」がそれぞれPolarisとなって導き、導かれながら進もうという風に捉えた。歌詞そのままといえばそのまま。でも以前は「終わり」の地点までしか見(え)ていなかった。
しかし、Final Liveのこの地点で歌われたPolarisはすでに第2章に片足を突っ込んでいるわけで。進んでいく勇気をここで貰えたように思う。

まゆしぃソロで真っ赤になるパート。その瞬間はああ、今日も赤が揃っている…という程度の認識だった。しかし後にどれだけの方たちがこの日ここでたった一度、白から赤に変えるために予習してきてくれたのかを考えるだけで胸が一杯になる。
たくさんの方々のSSAレポートを読ませていただいたけれども、初参加の方各々が最初で最後だからと練習を積んだのだ、という想いを目にしてただただ感謝するばかりだった。

あいちゃんがFive Starsで円陣を組むパートを「WUGちゃん達だけの世界」と表現していた。そうなるとSSAのセンターステージを取り囲む我々がまさしく「満天の星空」となるわけで。
そしてまゆしぃが”満天の星空”「を…ありがとう!!」と締めくくってくれた。

トリプルアンコール.タチアガレ!
1曲目にタチアガレ!が来た以上、来ないわけがないと思っていた。それでも改めてステージ上に戻って来てくれて嬉しかった。
WUG始まりの曲は第2章のオープニング曲でもあったのだ。
WUGちゃんとワグナーの明日はどっちだ!!と。
ここまでやって初めて、全てを締めくくることができたのだという実感がようやく浮かんでくる。

とても清々しい気持ちで終演を迎え、お見送り勢と合流して再度入場する。

・お見送り会
並び方などなどから考えるとハイタッチをしないハイタッチ会みたいな流速なのかな…と漠然と考えており、概ねその通りだった。
おそらく各々に声など掛けられないだろうと思っていたのでお手振りのみで臨んだにもかかわらず、先頭に居たよっぴーのなんとも言えない表情とあいちゃんのなんとも言えない表情しか記憶に残っていなかった。
逆にライブ後にここまで拘束させて申し訳ないな、と思ったくらいに。
最後のメッセージ動画を見たけれど、お見送りが終わるころにはいくらか気持ちも立て直せていたのかな、と。


・最後に
真剣に追うようになって約3年。ずっと楽しくやってこられたのは間違いなく周りの友人たちのおかげで。
クソメガネ三銃士(例のコラは存在するけどここでは伏せる)やその界隈の仙台・岩手の友人たち。彼らとライブ、ツアーを共有することができたからこそこんなにも楽しい時間が過ごせたと思っている。
 ソロ活動、多くても3人とかが最大の行動単位だったのできっとこういう経験は最初で最後だろうなと思いつつ全力で楽しませていただいた。

このコミュニティ、何が良かったかと言われると「推しがほぼバラバラ」というところで。打ち上げで推しの良いところをフィードバックしあうと次の機会にじゃぁそこ見てみようか、と相互理解が進んでいき段々と箱推しに向かっていくシステムとなっていた。

個人的には仙台はちょっとおでかけ圏内(ただし車で行ける時に限る)なので定期的に遊びに行き、カラオケか上映会でもしたり呑む機会があればなと。






WUGちゃんたちの未来に幸あれ。

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