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あたらしい世界

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世界を調べに旅に出る (完結しました)
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ユーピテル・パーク
ボーイ「いい天気ですね」
スピカ「ええ、本当に」
ボーイ「はじめまして。ぼくはシリウスです」
スピカ「わたしはスピカ。何かお仕事中なの?」
シリウス「このあたりの電波を調べて歩いてるんだ」
スピカ「どうして?」
シリウス「魔物が悪さをしないようにね」

終わり

???「今、オマエト話テイルノハ私本体デハナイ。
本体ハ乗ッ取ラレナイヨウニ、別ノ場所ニ隠シテアル」
ボーイ「・・・??」
???「今ノオマエニハ理解デキナイト思ウ。
存在スル次元ガ違ウカラナ。
イツカ解ル。アタラシイ世界ヲ頼ンダゾ」
ボーイ「・・・わかった、ありがとう」

???「ソノカワリ条件ガアル。オマエノ記憶ダケ残サセテモラウ」
ボーイ「・・・それで世界が元に戻るなら構わない」
???「人間ガ過チヲ繰リ返スカドウカ、コレカラモ監視シテイク」
ボーイ「最後にききたい。あなたは一体何者なんだ??」
???「私ハ、タダノ幻影ダヨ」

???「アノ2ツハ、人間ガドレクライノ時間デ世界ヲ破滅サセルカ
試シテミルタメニ作ッタ」
ボーイ「なぜそんな事をする」
???「人間ヲ監視スルノガ私ノ任務ダカラダ」
ボーイ「あなたにお願いがある。世界を元に戻してくれないか」
???「・・・ワカッタ。1年ダケ時間ヲ戻ス」

???「アノ映像ノ続キヲ見タカ?」
ボーイ「ああ、下に隠してあった光るモノも見つけた。映像で言われた
通りに天井を破壊したよ」
???「魔物ガ現レタナ」
ボーイ「そうだね。『パンタ・レイ』と『ト・エオン』を作ったのはあなたか?」
???「そうだ」
ボーイ「何のために?」

ボーイ「ぼくが世界を元に戻しに行く。だから、鍵をもらうよ!」
電気技師「わかった、この女はオレが抑えておくから
一人で行って来い!」
姉「ちょっと待って!!放しなさいっ!!その奥はどうなってるの!!?
世界は私のものよ!」
スピカ「また会えるわよね?」
ボーイ「きっとまた会える」

姉「魔物?何のこと?」
ボーイ「あんたの計画は『ほぼ』完璧だった。だけど世の中にはどれだけ
完璧な計画をしたつもりでも、予想外の偶然が起こり得るということ
だよ!こういう風に!」
姉「何なのそれは!?知らないわよ、そんなもの!教えなさい!!
催眠が効かなくなってる・・・??」

電気技師「どういう事だ」
姉「三人には、半年前に私が催眠実験を行ったのよ。ほぼ計画通りに
ト・エオンを見つけて世界をリセットしてくれた」
スピカ「お姉さん・・?」
姉「スピカ、これで邪魔されずに二人のあたらしい世界をつくれるのよ。
フフフッ」
ボーイ「あんたが魔物だったのか・・」

スピカ「ここがト・エオン」
電気技師「居心地悪い空間だな」
ボーイ「この絵はなんだろう・・」
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
電気技師「そろそろ時間だ。揺れが収まりだした」
ボーイ「世界がリセットされた・・・?」
姉「フフッ・・、ハハハハッ!」
電気技師「・・・??」
姉「実験は成功よ」

ボーイ「あっ!!」 電気技師「お前、生きてたのか!!」
スピカ「よかった・・!また生きて会えた!!」
ボーイ「君も一緒だったんだね。よかった!」
電気技師「とにかく今は時間がない!このもっと奥にト・エオンはある。
一緒に行くぞ!」
ボーイ「わかった。急ごう」
ゴゴゴゴゴゴゴっ!!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴっ・・・・
ボーイ「そうか、そうだったのか!あの映像のおかげで
大体のことは分かった。
でも、まだ分からない所もある・・・。とりあえずはト・エオンに
急いで行かないといけない。揺れが激しくなってきてる・・。
間に合えばいいけど」

電気技師「このいちばん奥にある部屋がト・エオンだ」
スピカ「すこし揺れてるみたい?」
姉「世界はどうなるの?」
電気技師「古文書によると世界は一旦リセットされるらしい。それが
どういう状態かは見てみないとわからない。とりあえず今は、
ト・エオンですべてが終わるのを待つしかない」

???「魔物ニ大切ナ時間ヲ食ベラレナイヨウニ、気ヲツケルベキダ。
魔物ニ大切ナ時間ヲ・・」
ボーイ「何だこれは・・繰返し同じ映像が流れてる? あれ、
背中の受信機が反応して映像と共鳴しはじめた・・!」
???「コレカラ話スコトハ、魔物ニツイテノ重要ナコトダ。
マズ、ハジメニ・・」

ボーイ「こんなに広い空間があったなんて。一体何のために。
パンタ・レイの手かな!?なぜここにあるんだろう・・・」
???「・・・ニ・・ウニ・・ヲツ・・・」
ボーイ「??なんだ・・・?? 奥のほうから何か声が聞こえてきてる。
誰かいるのか」
???「・・・モノ・・ニ・・・キダ・・」