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昨年11月、多分、疲れ&ストレスが原因だろうと思われる耳下腺炎にかかったのだが、その原因のひとつ…ついに親の介護が始まった。
現在、父87歳、母88才。二人で暮らし、私は車で15分ほどの所に住んでいる。加齢による衰えはあるけど、特に今大きな病気を抱えているわけではないので、寝たきりや認知症などの親を介護している人からしたら、私など、楽な方なのだろう。感謝しないといけないのはわかってる。

しかし、年を取るとこんなことになるのか?!ということの連続で、両親には申し訳ないが、あんな老後は嫌だ!そして、残念ながら「あんなふうに年を取りたい。」と思える高齢者が、私の周りにはほとんどいない。

いろいろ反面教師はあるのだけど、今から準備できることで一番大切だと思ったのは、「自分の体を自分で支えられるだけの体力はつけておくこと」。

布団から起き上がる、歩く、椅子から立ち上がる、ドアを開ける、歯を磨く、服を着る、靴を履く、お風呂に入る、トイレに行く、自分で食べる・・・何も、超重い物を持ち上げなくてもいい。猛ダッシュで走らなくてもいい。普通に、当たり前のことをゆっくりできればそれでいい。ところが、それができない。最近よく耳にする「フレイル」だ。当たり前のことが当たり前にできるのは、実はすごいことなのだ!

母は、腰椎の圧迫骨折と膝の痛み、さらに握力や腕の力の低下で、床に座り込んだら自分で立ち上がれない。去年から約1年の間に3回呼び出しがかかり、レスキューに向かった。

3回目の時は私が用事ですぐに行けなかったので、母は3時間ほど畳の上で横になっていた。いつも同じことで、乳がんの手術をしているから脇に手を入れて引き揚げることができない。お尻の下に毛布を滑り込ませ、頭と足元を私と父で持ってベッドに引き揚げる。母は、まったくの脱力状態。腕を突っ張って支えるとかしてよと思うが、それも無理。

やっとベッドの上に座ることができ、「疲れただろうから、ちょっと横になって休んだら。」と言いかけて見たら、立ち上がって台所の方へ歩いて行ってるではないか。ベッドからは立ち上がれるのね。

デイサービスやヘルパーさんなどの外部サービス、介護施設への入居など、全拒否状態。介護認定を受けるのも、ケアマネージャーさんがコロナ菌を持ってくるかもしれないから保留。介護生活の先輩方がぼやいていたのがよくわかる。

「高齢者あるある」なのかもしれないけど、こっちはいつ呼び出されるか、落ち着かない日々。免許返納した父との買い物、病院への付き添い、突然の呼び出しなどなど、介護生活に突入したばかりなので、すべてが手探りで、リズムがつかめるまで、もう少しかかりそうだ。


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