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60代・女の人生あるある

このあいだ60歳から65歳あたりの友人達と話していて「確かに・・・」と思ったことがある。友人曰く、「60代の妻って、70代80代に比べれば若いと言いつつも、どこか古い『妻』の幻影を引きずっているよね~。自由になり切れない。」

「60代の妻」は、だいたい昭和30年(1955年)前後の生まれ。終戦から10年が過ぎ(え?たった10年?)、高度経済成長の真っただ中で子ども時代を過ごし、新しいもの、進んだ考え方を享受したはずなのだが、育てる人(親)が一つ前の時代の人たちなのだから、新しくはなりきれないのだろう。

話に出た中で一番「あるある」と思ったのが、自分が遊びで外出する時、「今日、夜出かけるから、テキトーに晩ごはん食べてね。」と簡単には言えないこと。何かしら用意していくか、申し訳なさそうに外食などをお願いする。ある友達などは、例えば2泊する場合、1日目の昼晩、2日目の朝昼晩、3日目の朝の6食分を作りタッパに詰めて置いてくるという。

そもそも出かけること自体を許さない夫(前世紀の遺物。ええかげんにせんかい!)がまだまだいると聞く。それを思えば出かけられるだけマシか。

ウチの夫は長く独身だったから外食は平気だし、レンジでチンする方が面倒だから作って置いていくことを嫌がる。それはありがたい。しかし、何もかも忘れて気持ちよく出かけるというわけにはいかない。子どもが小さかった頃は、チンするだけでいいようにきっちり用意していってた。どこか「主婦が家を空けて遊びに出掛ける」という後ろめたさがある。

性格や育った環境によっては、そんなの全然気にならないという人もいるだろうけど、「60代の妻」には潜在的にこういう意識が刷り込まれている気がする。60代・女の人生あるある、である。

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あるあるつながりで、私の好きな山田全自動さんを紹介するでござる。「○○あるある」は絵をめくるたび、声を出さずに思わず鼻で 
ンフ・フ・フ・と3回笑ってしまうシリーズ。
見た人たちのコメントも秀逸。辛いこともその瞬間は忘れるでござる。


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