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ごみ袋2つぶん。洋服と靴を捨てながら考えた、トレンドとの付き合い方について。

片付けを始めてから、洋服を整理したのは3回目くらいだろうか。それでも昨日、ごみ袋がパンパンになるほど断捨離をした。それにも関わらず、私のクローゼットはいまだに洋服があふれている。

靴も同様だ。1年以上履いていない、オケージョン用のものを除いてごみ袋いっぱいに処分。なのに、靴はまだ20足程残っている。

もともと販売員をしていたこともあって、シーズンごとにトレンドを取り入れたい気持ちは他の人よりも強かった。靴もコーディネートごとに変えるのは当たり前。

毎シーズンアイテムを増やすには、お金がかかる。できるだけ安く済ませたい。ファストファッションを中心に、試着もせずに購入。1回か2回着ただけでシーズンが終わり、そのままタンスの肥やしになっている服や靴がたくさんあった。

そんな洋服との付き合い方に、疑問を持ち始めたのはここ1、2カ月のことだ。

新しいものを買わず、ただ捨てていく行為に虚しくなった。私は一体なんのためにこんなに服を買ってそして捨てるという無駄な行為をしているのだろうか?

ただ、その中でも何年も捨てられないものがある。リゾート・ネイティブ柄のリラックスパンツ。刺繍の入ったコットンのワンピース。70年代風デザインの母からのお下がり。お気に入りで何度も着ていた洋服たち。

毎年、捨てるか捨てないか迷い、生き残ってきた洋服たちに奇跡が起きた。なんと今年の春夏トレンドには「ネイチャームード」「70sレトロ」!これ、また着れるじゃん!堂々と!

というわけで、分かったことは、「本当に好きな服は残っていきまた活躍の場が与えられる」こと。

そして、服の買い方は「トレンド追っかけじゃなく、それが本当に好きか?を考える」こと。


日本では、年間100万トンの衣類が廃棄されている。需要の倍の供給がされているのだ。一方、国内の衣料品市場は経年で見ると右肩下がり。メルカリや2ndストリートなど、新品にこだわらない消費が広がっている中で、このままの大量生産は環境とか云々もあるが、業界自体が疲弊してしまうのでは?と心配になる。

余剰在庫を売り切る取り組みもされているが、そもそもそこまで在庫を抱えることに疑問が残る。もちろん、千円代で洋服が買える手軽さは嬉しい。でも。安さで「それが本当に必要か?」を考える必要が無くなって、無駄な買い物をさせられている気がする。

うちでは千円代で買ったワンピースは例に漏れずパジャマになる。価格と、購入に至るまで考えた時間と、自分の中での恒久的価値はほとんどイコールなのだ。


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