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令和ロマンとアイドルを語りたい。


こんばんは、Susanです。

みなさん、年末に放送された「令和ロマンの娯楽語り」という番組があったのですがご存知でしょうか?

その中の「何故日本人は、未完成のアイドルが好きなのか?」という話題がが本当に面白かったんです!(いきなり)

残念ながらTVerの見逃し期間は終わってしまったのですが、あまりに惜しくてデジタルノートにまとめるくらいには面白かったので、もう少し深堀りしてアイドルを語っちゃおう!というnoteです。

まとめたデジタルノートの切り抜きとともに語っていきます!

時代の流れで変わっていくアイドル像


まず最初に「アイドル」が、みんなが憧れる存在から共感性を求められ親しみやすい存在にシフトチェンジされていった話。

いきなりこれよ!!!最初から鋭いところを突く!!!私が十数年前に大学でアイドルについて卒論を書いた時のテーマが「なぜ『アイドル』は人々の心を掴むのか」だったんですが、この中でも同じことを初めに書きました。


現代のアイドルは、雲の上の存在ではなく、人間味のある親しみやすさを求められているのではないか。共感性や親しみやすさの要素として「未熟さ」を愛する傾向があるように感じました。

しかし、ただ「未熟」を愛するわけではないのがまた面白い。未熟な存在が何かを経験し成長する。その過程をエンタメ化されたものを楽しむのがオタクなのだ。

オーディション番組は、未熟な存在が発掘され、経験して、成長する過程を見届けることができる。このエンタメ構造が日本で流行るのは、そのストーリーを見たいんだという人が多いからだろう。

アイドルの見方は2種類ある?


山崎玲奈さんから「アイドル」の見方は2種類あるのでは?という話。

それが、スキル重視かストーリー重視か

ここも鋭い。パフォーマンスのクオリティーをシンプルに求めるのか、人の人生をエンタメとして求めるのか。

番組内で世の中の人は苦労せずに作ったものが嫌いという話も出てきたんですが、本当にその通りで。日本には苦労や努力を美徳とする文化がある。

だからこそ、この音楽・パフォーマンスの裏側に、どんな苦労があったのか、挫折があったのか、経験があったのか、成長があったのか、そういう部分を見たがるし、そこに辿り着くまでのストーリーに価値を見出すのではないだろうか。

日本人は「かっこいい」が苦手


TaiTanさんの日本人は「かっこいい」が苦手という発言。これは新しい発見でした。

「かっこいい」を敬遠する傾向、確かにあるような気がする。TaiTanさんも話していたように、正面から「かっこいい」を受けると怖気づいてしまうのかも。

「かっこいい」も好きだけど、その中にどこか「かわいい」部分を探し求めて見つけて安心している自分がいて、これってそういう感情だったのか!と納得する話題だった。面白い。

アイドルにおける男女差


アイドルにおける男女差について。この話題はAマッソ加納さんから。

年齢の壁、成熟したら卒業、未熟性がアイデンティティ、あたり興味深い言葉がズラリ。

確かに今の日本の芸能界だと、女性のほうが圧倒的に早い段階でアイドルとしてのリミットがきてしまう。そして卒業という制度があるのも、女性アイドルのほうが多いように思いました。

〇期生と呼んで同じグループ名の中でメンバーが入れ替わる方式をとる、いわゆる「期生アイドルグループ」があることが、アイドルとしての賞味期限をさらに早めているのかも……ということも考えました。

これって、女性アイドルが売れる期間が短いからこの仕組みができたのか、この仕組みができたから女性アイドルの卒業文化ができて売れる期間が短くなったのか、どっちが先に来たのか気になる。どっちなんだろうか。

未熟性がアイデンティティについては、右に私の考えを書いた通り男性のアイドルにも求められている部分があると考えました。私はジャニーズが築き上げてきた価値観だと思ってるんですが。少女に女神性を見出すのと同様に少年に清廉さを求める文化、結構根深くないですか。

私自身もしばらくジャニーズJr.を応援していた時期があったんですが、近い感覚があったんですよね。未熟を愛しているが故に、経験が積み上がって年月が過ぎていく時、成長していく時、成熟への拒否反応が起こる。当たり前のように成熟していくことを受け入れられない。そして成熟した対象への興味が冷めて、また新しい未熟を探す。これ、本当に一時的な使い捨て消費すぎて、結構グロいしエグい。いつかここも深堀りしたいね……かなりしんどそうだけど。

キャッチコピーをつけられるということ


キャッチコピーという言葉で私が一番に思い出したのが、M-1に出場していたマユリカのキャッチコピー「ずっとキモダチ」だったの笑う。マユリカ見たら、頭の中でずっとキモダチの人だ……って唱えてしまうくらいには印象が強かった。

でも、そういうことなんですよ。キャッチコピーがつけられる=イメージを定義づけられてしまう。

キャッチコピーは認知度を上げていく段階では助かることもあるかもしれないけ。けれど、イメージの固定化によって他のイメージを持たれなくなってしまうのは、長期的な目で見るとデメリットのほうが多いのではないだろうか。

BE:FIRSTってすごいよね


ここでTaiTanさんからいきなり出てきたBE:FIRSTの名前に驚きつつ、すごいよね!すごいよね!すごいよね!?と大興奮。

K-POPが好きという話をしていた時に「シンプルに完成された作品がかっこいいから好き」と言っていたTaiTanさんからの「BE:FIRSTってすごい」は嬉しい。嬉しすぎる。

議題が「未完成のアイドル」だったので、そもそもBE:FIRSTは「アイドル」なのか?という話に。これ、BESTYの中でも定期的に論争になってるやつ。個人的には「アイドル」と定義されたくない層と、別に「アイドル」でも「アーティスト」でも「パフォーマンスグループ」でも何でもいい層がいるのかなと思ってます。

ここでは、前述のキャッチコピーの話でも出たように、定義されないほうが好都合だという結論でした。自分達の存在を定義せず、とにかく曖昧にしておくことで、いろんな層にリーチできるというわけです。それを狙ってやってるなら、頭良すぎるだろうが!!!

海外の文脈にのせると強い

・「アイドル」が歌って踊れるのは当たり前
 +αの要素を求められる時代になっている
・SNSでずっと「嘲笑う文化」が流行っている
 だから、嘲笑ってはいけない理由付けが必要になっている


海外の文脈にのせると強いという話の前に、このような内容も。

SNSの嘲笑う文化については、いろいろ深すぎるのでまた別のnoteで語りたいと思っているんですが、嘲笑ってはいけない理由として海外の文脈にのせるというのが有効というお話でした。

これはまた興味深くて鋭い視点!!!確かにXGが逆輸入と呼ばれているように海外で先に人気を獲得していると、日本国内での活動でナメられるということは少ないのかも。

と同時に、ここまでしなければ人を簡単に嘲笑ってしまう現代の日本の風潮が悲しいなと思いました……なんかめっちゃ悲しいよね。

アイドルと呼ばれたくないかのような雰囲気の正体


このAマッソ加納さんの投げかけ、鋭い刃のように切り込んできた。

それなんすよね!!!SNS上でBE:FIRSTは「アイドル」なのか議論が繰り広げられる度に思ってたんですが、その答えに辿り着いた話題でした。

「アイドル」と呼ばれても良いはずなのに、呼ばれたくないかのような雰囲気があるのは何故なのか。

ここで興味深かったのが、日本の芸能界が「アイドル」を未熟なものとして売ってきた経緯があるということ。今この瞬間の芸能界を生きる令和ロマン含めた出演者たちの口から出てきたことがなんとも深く刺さった。

視聴者側の私がうっすら感じていたことを、芸能界側に立つ彼等がはっきり発言してくれたことで確信になりました。

日本人は「アイドル=未熟」と捉えている人が多い
未熟・未完成を売りにしたくない=アイドルと呼ばれたくない

ということになるのでは?と私は結論付けました。

そもそも「アイドル」という言葉の定義があまりに広義すぎて難しいんですよね。この理論でいくと、スキル重視のアイドルは「アイドル」の枠を超えてることになりますし。

「アイドル」って言葉・存在が奥深くて面白すぎる!!!

令和ロマンとアイドルを語ってみた


というわけで、令和ロマンとアイドルを語ってみたよ!(語弊)というnoteでした!!!

この令和ロマンの娯楽語りを観て楽しすぎて、いろいろ考えが広がったので本当にこの番組に出会えてよかった。

続編希望だよ!!!もっと令和ロマンといろいろ考えたいよ!!!

日本人(もしくは人間という生き物)って曖昧なものを曖昧なままにしておくのが苦手なのかも。これは学校の教育の影響もありそう。

物事は白と黒だけじゃなくてグレーもあるし、いろんな色があるし、単色だけじゃなくてグラデーションだってある。曖昧なままのほうが幸せなことだってある。曖昧も愛せるようになったらいいなぁ。


私が好きなものたちが「アイドル」という言葉に当てはまるかは分からないけど、「ボーイズグループ」についてはまじで毎日引くほど考えているので、こうやってざっくばらんに語れてものすごく楽しかったです!!!


以上、2月最初のnote更新でした!!!毎日更新頑張るぞー!!!

ではまた明日の更新もお楽しみに。


2024.02.01
Susan

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